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サメを教材としてどこまで利用できるのか

今日は10/22-23に開催予定の
サメサメ会議2022を考える会
のzoomミーティングでした。

今日の議題のひとつ

参加者ワークショップを何にするか?

についてを皆んなで考えました。


5月に東京湾で水揚げされたフトツノザメ。

サメがまだ生きている場合は海にリリースしてくださいと、知り合いの漁師さんにはお願いしています。

しかしながら、既に網の中で死んでしまったものや、大量にサメが網に入ってしまう場合など、リリースができない状況もあるそうです。

今回のフトツノザメは後者だったそうで、鮮度もとてもいい個体でした。

サメサメ倶楽部では、網に迷入して残念ながら死んでしまったサメを教材として、漁師さんから譲ってもらっています。

このフトツノザメたちをできるだけ有効に利用するために色々考えてみました。

フトツノザメ

まずはサメの頭を使い、標本をつくるワークショップを開催しました。

学生さんたちが作製したサメの顎標本

また、解剖してみると全ての個体が妊娠していました。そのことから、今回譲ってもらったサメはすべてが成熟したメスということがわかりました。

地域により、フトツノザメは繁殖期がないサメと報告されています。

サメの繁殖をテーマにした講義に利用しましたが、発育ステージを観察する絶好のサンプルになりました。

上は卵膜に包まれた胎仔たち。キャンドル型。
下は子宮内でハッチアウト前後の胎仔と思われる。
右の個体はフトツノザメの形になっているので
妊娠後期の最終ステージの胎仔だろう。


このように頭部、内臓の利用をしました。

筋肉の部分は、、、鮮度もよかったので一部のサメについては、お肉も美味しく頂きました。


あと使えそうな部分はどこでしょうか。

残るはここ


↓↓↓




ツノザメの棘(きょく)。


第一背鰭と第二背鰭には大きめの棘があるのがフトツノザメの特徴です。

これは外敵から身を守るためのもので、折れたり、摩耗している個体も多いです。

今日のサメサメ会議2022のワークショップではこの棘を利用することが決まりました。

サメを教材としてどこまで利用できるのか。

今後もじっくり考えていきたいと思います。

よろシャーク



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