見出し画像

ダルマザメ以外にも肉をえぐるサメがいた!

以前に、焼津・長兼丸さんの漁船に
乗せてもらったときのこと。

長兼丸さんは深海を専門とする底延縄漁船。
長兼丸さんのインタビュー記事はこちら↓


船の上でたくさんの深海ザメの水揚げをみせてもらったのですが、

水揚げされる多くの深海ザメが
黒っぽい体色と緑色の目を持つ。
一見するとすべてが同種に見えてしまうが、
この写真の中にも4種類の深海ザメがいる。



この日は、びっくりするような状態の深海ザメとの出会いがあった。

胸びれの脇からぱっくり食べられたサメ。
こちらは鰓からざっくり。
肝臓もなくなっていた。


体をかじられまくったユメザメが次々と釣られてきたのだ。

長兼丸の長谷川さん曰く

犯人は

↓↓↓↓

ヨロイザメ

とのこと。

ヨロイザメの下顎。顎や歯の形状はダルマザメのそれに酷似しているが、ヨロイザメの方が魚体が大きい故、ぐりっとたくさんの肉をえぐることができる。



たくさんのかじり痕のついたユメザメは、美しいエメラルドグリーンの目を有していた。深海ザメは死んで時間が経つと目の色が黄色く変化する。

つまり、ユメザメは死んでまもないということ。ヨロイザメは釣り針にかかって身動きがとれないユメザメを次々と襲ったのではないだろうか。

入網してから水揚げまでの時間は3時間前後だったと記憶している。ユメザメが針に掛かり、そのユメザメが襲われ、船の上に水揚げされる。少なくともこの3時間以内に起きた出来事だ。

焼津では通称ゴジラといわれているヨロイザメ。
漁師長谷川さんの腕の中にいると
なんだか愛犬のようなかわいさを感じてしまう。



大きな生き物の肉をえぐる捕食スタイルのサメはダルマザメの仲間だけというイメージだったが、実は深海ザメには同じような捕食をするサメが少なくないのかもしれない。


いつもサメでお世話になっている焼津・長兼丸さん。年間を通じて、様々な深海生物の漁獲を見学する体験乗船プログラムを行っている。

深海ザメが好きな方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
小学四年生以上対象とのこと。

体験乗船の詳細はこちら↓


よろシャーク!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?