【遊戯王デッキ紹介】レイン恵@…………

本記事は、以下を前提とした内容となります。

  • 執筆時点(2022/12/20)のレギュレーション

  • マスターデュエル用

  • ファンデッキ

1. レイン恵って誰?

かつてPSPで発売されていた「遊戯王タッグフォース」シリーズの、4~6+SPに登場するモブキャラクターの1人。

レイン恵

名前の由来は「綾波レイ」「林原めぐみ」をもじったものと推測される。
タッグフォース6にて専用グラフィックを獲得、ツインテールとなった。

【専用ルートのあらすじ】
チーム5D'sの監視を目的に未来の「マスター」によって過去へと送り込まれたアンドロイドであるレイン恵は、主人公と共に大会に出場。
準決勝にて同じく未来人にしてマスターの本命チーム「イリアステル」とマッチングした為に、マスターより辞退を求められたがこれを拒否。
ガチデッキ過ぎてイリアステルを下してしまった為にマスターの怒りを買い機能停止させられてしまう。
しかし主人公の「モウヤンのカレー」パワーによって復活を果たし、そのまま決勝戦にてチーム5D’sも撃破! 遊戯王5D's完!!

【参考】
遊戯王タッグフォース4 レイン恵

遊戯王タッグフォース5 レイン恵

遊戯王タッグフォース6 レイン恵

2. どんなデッキを使う?

使用デッキは【シンクロアンデット】。
《アンデットワールド》《ゾンビキャリア》《生還の宝札》を駆使して、レベル6を中心としたシンクロ召喚を多用する純アンデット族デッキ。

実際に環境デッキとして猛威を振るった経歴のあるテーマデッキの1つで、規制が厳しくなっていった関係で作品が進むにつれて弱体化していった。

デッキ名はタッグフォース4では

  • …1

  • …2

  • …3

  • …4

タッグフォース5では

  • ……

  • ……1

  • ……2

  • ……3

タッグフォース6では

  • ………

  • ………1

  • ………2

  • ………3

と作品が進むにつれて段々「…」が長くなっている。
今回のデッキ名はそれを踏まえた未来をイメージし「…………」としている。

3. デッキレシピ

メインデッキ(40枚)
エクストラデッキ(15枚)

4. デッキコンセプト

レイン恵が使った【シンクロアンデット】のコンセプトデッキを、マスターデュエルのカードプールで再構築したもの。

  • 《アンデットワールド》を主体としたデッキとして構築すること

  • 《ゾンビキャリア》を使うこと(お気に入りカード)

  • 当時の切り札である《蘇りし魔王ハ・デス》《デスカイザー・ドラゴン》のいずれかは極力採用したい

  • 相手の妨害自体を目的として、本来のコンセプトから逸脱した汎用妨害札や汎用全体除去を採用しないこと

を構築時の基本ルールとしている。

5. 回し方

《アンデットワールド》を場に出し、墓地に《死霊王 ドーハスーラ》を置いた状態を作るのが基本となる。

5-1. レベル8のシンクロ召喚

手札:《不知火の隠者》

  1. 《不知火の隠者》を通常召喚

  2. 《不知火の隠者》の①の効果を発動、《不知火の隠者》をリリースしてデッキから《ユニゾンビ》を特殊召喚

  3. 《ユニゾンビ》の②の効果を発動、デッキから《馬頭鬼》を墓地へ送り、《ユニゾンビ》のレベルを1上げる

  4. 墓地の《馬頭鬼》の①の効果を発動、《馬頭鬼》を墓地から除外し、墓地の《不知火の隠者》を特殊召喚

  5. レベル4の《不知火の隠者》に、レベル4となったチューナー《ユニゾンビ》をチューニング、シンクロ召喚

※《PSYフレームロード・Ω》をシンクロ召喚した場合、次の相手スタンバイフェイズに、4で除外した《馬頭鬼》を墓地に戻すこともできます。

5-2. 融合

手札:《ゾンビキャリア》+手札コスト1枚

  1. 《ゾンビキャリア》を通常召喚

  2. 《ゾンビキャリア》1体でリンク召喚、リンク1《転生炎獣アルミラージ》

  3. 墓地の《ゾンビキャリア》の①の効果を発動、手札を1枚デッキの上に戻し、墓地から特殊召喚

  4. 《転生炎獣アルミラージ》《ゾンビキャリア》の2体でリンク召喚、リンク2《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》

  5. 《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の②の効果を発動

  • 《フュージョン・デステニー》を墓地へ送り、《D-HERO ディシジョンガイ》《D-HERO ダッシュガイ》を素材に《D-HERO デストロイフェニックスガイ》を融合召喚

  • 《烙印融合》を墓地へ送り、《アルバスの落胤》と《死霊王 ドーハスーラ》(または《アルグールマゼラ》)を素材に《痕喰竜ブリガンド》を融合召喚

  • 《アンデットワールド》がある場合、《超融合》を墓地へ送り、アンデット族となっている相手フィールドのモンスター2体を素材に《冥界龍 ドラゴネクロ》を融合召喚

5-3. コントロール奪取

場に《アンデットワールド》があり、リンク3を特殊召喚可能

  1. 《ヴァンパイア・ファシネイター》をリンク召喚

  2. 《ヴァンパイア・ファシネイター》の①の効果を発動、相手の墓地のモンスター1体を特殊召喚

  3. 《ヴァンパイア・ファシネイター》の②の効果を発動、《ヴァンパイア・ファシネイター》をリリースし、相手モンスター1体のコントロールを奪う

  4. 相手の墓地から特殊召喚したモンスターと、コントロール奪取したモンスターの2体をレベル8扱いとしてオーバーレイ、ランク8《真血公ヴァンパイア》をエクシーズ召喚

5-4. 基本展開

手札:《ユニゾンビ》と《馬頭鬼》(または《牛頭鬼》)

  1. 《ユニゾンビ》を召喚

  2. 《ユニゾンビ》の②の効果を発動、デッキから《牛頭鬼》を墓地へ送る

  3. 《ユニゾンビ》の①の効果を発動、手札から《馬頭鬼》を墓地へ送る

  4. 墓地の《馬頭鬼》の①の効果を発動、自身を墓地から除外して、墓地の《牛頭鬼》を特殊召喚

  5. 《牛頭鬼》の①の効果を発動、デッキから《屍界のバンシー》を墓地へ送る

  6. 墓地の《屍界のバンシー》の②の効果を発動、自身を墓地から除外して、デッキから《アンデットワールド》を発動

  7. 《ユニゾンビ》と《牛頭鬼》の2体でリンク召喚、リンク2《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》

  8. 《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》の②の効果を発動、デッキから《烙印融合》を墓地へ送り、《アルバスの落胤》と《死霊王 ドーハスーラ》を素材に《痕喰竜ブリガンド》を融合召喚

  9. 次の相手ターンのスタンバイフェイズに墓地から《死霊王 ドーハスーラ》を特殊召喚

※《D-HERO デストロイフェニックスガイ》でもよい

6. 便利だったカード

6-1. 《アルグールマゼラ》

手札か墓地にある場合、自分フィールドのアンデット族に破壊耐性を付与することができると共に、除外された自身を特殊召喚できる効果を持つ。

  • 自分フィールドのアンデット族が破壊される代わりに除外

  • 《霊道士チャンシー》の②の効果で除外

  • 《牛頭鬼》の②の効果で除外

  • 《幽合-ゴースト・フュージョン》で手札・墓地から除外

など除外のタイミングは少なくない為、早い段階で墓地へ送っておきたい。
デッキから直接除外してしまうと帰還しない点には注意が必要。

6-2. 《ヴァンパイア・サッカー》

かつての【シンクロアンデット】の《生還の宝札》を内蔵している。
《死霊王 ドーハスーラ》の蘇生に反応してドローできる。
更に《死霊王 ドーハスーラ》のトリガーにもなる為、チェーンして相手モンスターの除外も行える。
《死霊王 ドーハスーラ》をリンク素材にできると無駄がない。

6-3. 《アルバスの落胤》

《アンデットワールド》の効果で墓地にいてもアンデット族扱いの為、《馬頭鬼》で蘇生すると、超融合の要領で相手モンスターを巻き込んで《冥界龍 ドラゴネクロ》になれる。
なお、《冥界龍 ドラゴネクロ》は融合素材に反してドラゴン族である為、アンデット族しか特殊召喚できない状況下では注意が必要である。

6-4. 《闇の増産工場》

《アンデットワールド》がある限り、スタンバイフェイズの度に《死霊王 ドーハスーラ》は蘇生できる為、場の《死霊王 ドーハスーラ》をフリーチェーンで墓地に落とせるカードがあるとアドバンテージを稼ぎやすい。

《ヴァンパイア・サッカー》がいると更にドローが加速する。

  • 《馬頭鬼》

  • 《アルグールマゼラ》

  • 《屍界のバンシー》

  • 《死霊王 ドーハスーラ》

  • 《劫火の眠り姫 ゴースト・スリーパー》

  • 《グローアップ・ブルーム》

など、このデッキは元々墓地に落としたいカードも多く、そうでなくともリリースエスケープとして活用できる機会も多い関係でかなり腐りにくい。

6-5. 《D-HERO デストロイフェニックスガイ》

(元々の単体性能だけでも便利でない方が変なカードではあるが、それはそれとして)魔法・罠を除去できる手段をテーマ内に持っていない為、対抗手段として大きく貢献する…というだけならシナジーのない単なるパワーカードとして採用しない所なのだが、このデッキでは以下の重要な役割も同時に果たしている。

  • 《アンデットワールド》適用下において、《死霊王 ドーハスーラ》の効果をフリーチェーンで起動できる

  • バウンスや除外に対して、《死霊王 ドーハスーラ》を破壊して墓地に避難させることができる

  • 「破壊」である為、《アルグールマゼラ》の展開にも活用できる

  • 《ヴァンパイア・サッカー》のドロー効果のトリガーになれる

7. 採用できなかったカード

《デスカイザー・ドラゴン》
EX枠が非常に厳しく、採用することができなかった。
蘇生効果を持つアンデット族シンクロモンスターは「真紅眼の不死竜皇」がいた為、《蘇りし魔王ハ・デス》を優先している。
こだわりがない場合は《イモータル・ドラゴン》が優先される枠ではある。

《天龍雪獄》
アンデットワールドの効果で全員アンデット族となる関係で、元々の種族がバラバラのデッキが相手でも腐ることなく活用できる。
使い勝手も良かったが、幽合ギミック採用の過程で枠が足りなくなった。

《灰流うらら》
通常は「妨害自体を目的とした何のシナジーもない汎用妨害札」扱いでコンセプトデッキとしては禁止相当のカードであるが、本デッキにおいてはアンデット族の☆3チューナーとして展開に寄与し得ると共に、相手ターンにおける《死霊王 ドーハスーラ》のトリガーとしての役割を明確に持っている為、採用を検討できる。
初期では入れていたが、エクストラデッキ側の都合で☆7シンクロの枠を確保できなくなったことにより外れることとなった。
一応、レベルを落とした《アルグールマゼラ》と組んで☆10にはなれる。

《闇のデッキ破壊ウイルス》
魔法・罠の除去を非常に苦手とするデッキであった為、緩和策として投入を検討した1枚。
《死霊王 ドーハスーラ》を能動的に墓地に送れる手段としても活用でき、シナジーの面でも悪くないカードであったが、《D-HERO デストロイフェニックスガイ》の投入時に外れることとなった。

《交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン》
単純に持っていない…。

《アドヴェンデット・セイヴァー》
単純に持っていない…!

《麗神-不知火》
単純に持っていない…!!

《零氷の魔妖-雪女》
単純に持っていない…!!!!

8. 所感

レイン恵はタッグフォースシリーズをプレイしていた頃の推しの1人だった関係で、【アンデットワールド軸シンクロアンデット】はマスターデュエルにおいて、いつか組みたいというモチベーションが個人的に非常に高いテーマであった(肝心のアンデットワールドがURだった為に長いこと二の足を踏んでいた)。

2022/12/8に追加されたストラクチャーデッキ「イモータル・グローリー」により、安価で構築が可能となった上、コンセプトデッキとして構築する上で欲しかったカード群が追加されたことにより構築を決意した。

実際に組んで回してみた所、全くの別デッキに変貌していて驚いたものの、できる動きのパターンが多く、融合・シンクロ・エクシーズ・リンクを活用する使っていて楽しい仕上がりとなった。

メインデッキのレアリティの高いカード群はストラクチャーデッキとソロストーリー配布の不知火デッキで殆ど揃ってしまい、本デッキは現在かなり安価で構築することができるので、興味のある方は実際に組んで遊んでみて頂きたい。


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