【遊戯王デッキ紹介】捕食植物

本記事は、以下を前提とした内容となります。

  • 執筆時点(2022/12/17)のレギュレーション

  • マスターデュエル用

  • ファンデッキ

1. デッキレシピ

メインデッキ(40枚)
エクストラデッキ(15枚)

2. デッキコンセプト

遊戯王ARC-Vのユーリが使用した「捕食植物」をベースに、「グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」をエースに据えたデッキです。
「闇黒世界-シャドウ・ディストピア-」等を用いて、相手モンスターをリソースとして活用する動きを組み込んであります。

2-1. 融合召喚を行う方法

このデッキには「融合」のカードは入っておりません。
融合召喚は以下のカードによって行います。

  1. 捕食植物ブフォリキュラ

  2. EMオッドアイズ・ディゾルヴァー

  3. 捕食植物サンデウ・キンジー

  4. 烙印融合

  5. アルバスの落胤

  6. 超融合

  7. 捕食植物ヴェルテ・アナコンダ

《捕食植物ブフォリキュラ》
捕食植物ビブリスプの①、捕食植物セラセニアントの③の効果でデッキからサーチすることができます。
ペンデュラムスケールにセットすることで、闇属性モンスターの融合召喚を名称ターン1で行うことができます。
主に「捕食植物キメラフレシア」「グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」の融合召喚に使用します。

《EMオッドアイズ・ディゾルヴァー》
守備力2000以上の闇属性モンスターであるため、悪王アフリマの②の効果でデッキからサーチすることができます。
ペンデュラムスケールにセットすることで、ドラゴン族モンスターの融合召喚を1ターンに1度行うことができます。
「グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」の融合召喚に使用します。
ドラゴン族縛りがある為、「捕食植物キメラフレシア」の融合召喚ができない点は注意が必要です。
また、このカード自身もレベル8の闇属性モンスターである為、グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの融合素材としても活用できます。

《捕食植物サンデウ・キンジー》
ブフォリキュラ同様、捕食植物ビブリスプの①、捕食植物セラセニアントの③の効果でデッキからサーチすることができます。
こちらはモンスター効果であるため、使い切りである代わりに、相手フィールドの捕食カウンターが置かれたモンスターも素材とすることができます。
基本的には相手モンスターを素材に「捕食植物キメラフレシア」「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」「捕食植物トリフィオヴェルトゥム」を融合召喚するのに使用します。

《烙印融合》
捕食植物ヴェルテ・アナコンダの②によってデッキから使用するか、捕食植物キメラフレシアの効果でデッキからサーチします。
「痕喰竜ブリガンド」の融合召喚に使用します。
「融合素材としてレベル8以上のモンスターを墓地に落とすこと」の方が主目的であり、痕喰竜ブリガンドはついでです。

《アルバスの落胤》
基本的には烙印融合でデッキから落とす融合素材であり、素引きは好ましくないカードです。
しかし、引いてしまった場合でも自身の①の効果で「痕喰竜ブリガンド」「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」「捕食植物トリフィオヴェルトゥム」の融合召喚が行えます。
「闇黒世界-シャドウ・ディストピア-」の効果で相手モンスターは闇属性となっていることが多く、融合素材には困りにくいと思われます。

《超融合》
捕食植物ヴェルテ・アナコンダの②によってデッキから使用するか、捕食植物キメラフレシアの効果でデッキからサーチします。
「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」「捕食植物トリフィオヴェルトゥム」の融合召喚に使用します。

《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》
リンク2と召喚条件が緩く、「烙印融合」「超融合」「融合派兵」の3つを使い分けることができます。
グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの融合素材となるレベル8の確保がしたい場合は「烙印融合」を選択します。
「闇黒世界-シャドウ・ディストピア-」が場にあり、相手モンスターを融合素材にする除去を狙いたい場合は「超融合」を選択します。
リンク素材に「捕食植物スキッド・ドロセーラ」を使用し、相手のレベルを持つモンスター全てに捕食カウンターが置かれている場合は、「融合派兵」を選択します。
捕食カウンターが置かれたモンスターはレベル1となる為、「魔人ダーク・バルター」を自慢することによって特殊召喚した「憑依するブラッド・ソウル」の効果で全てのモンスターのコントロールを対象を取らずに得ることができます。

2-2. 融合素材の確保

融合素材として活用する「捕食植物」モンスターは専ら「捕食植物セラセニアント」です。
フィールドから墓地へ送られると③の効果で「プレデター」カードをデッキからサーチできるため、永続魔法「プレデター・プランター」を連れてくることができます。
「プレデター・プランター」の①の効果で墓地のセラセニアントを蘇生させ、何度も融合素材として使い回します。

レベル8以上のモンスターとして活用できるカードは以下の4枚です。
いずれも闇属性で守備力2000以上であるため、悪王アフリマの②の効果でデッキからサーチすることができます。
烙印融合の融合素材としてデッキから直接墓地へ送ることもできます。

  1. 幻魔皇ラビエル-天界蹂躙拳

  2. ヴァレルロード・R・ドラゴン

  3. 闇黒の魔王ディアボロス

  4. EMオッドアイズ・ディゾルヴァー

《幻魔皇ラビエル-天界蹂躙拳》
墓地にある場合、②の効果でモンスター1体をリリースし、手札に戻すことができます。
基本的には「闇黒世界-シャドウ・ディストピア-」と併用し、相手モンスターをコストとしてリリースするのがお得です。
リリースはコストである為、セラセニアントをリリースしてもセラセニアントの③の効果は誘発しない点には注意が必要です。
自分フィールドのモンスターをコストとする場合は、サーチ効果が誘発する捕食植物ビブリスプが望ましいです。

《ヴァレルロード・R・ドラゴン》
墓地にある場合、②の効果で手札・フィールドのカードを破壊し、手札に戻すことができます。
この破壊は効果である為、フィールドのセラセニアントを破壊した場合は③の効果が誘発し、後続をサーチすることができます。

《闇黒の魔王ディアボロス》
悪王アフリマの②の効果を自分フィールドのモンスターをリリースして発動し、このカードをデッキから手札に加えた場合、そのまま特殊召喚することができます。
また、このカードが墓地にある状態で、「幻魔皇ラビエル-天界蹂躙拳」が自分フィールドのモンスターをコストに③を使用した場合、ついでにこのカードを墓地から特殊召喚できます。

3. 組み込んでいるコンボ

3-1. レベルを持つモンスターのコントロール奪取

  1. 捕食植物スキッド・ドロセーラ + 効果モンスター1体 で捕食植物ヴェルテ・アナコンダをリンク召喚

  2. 捕食植物スキッド・ドロセーラの②で相手フィールドの全てのモンスターに捕食カウンターを置く(置かれたモンスターはレベルが1になる)

  3. 捕食植物ヴェルテ・アナコンダの②で融合派兵をデッキから墓地へ送り、EXデッキの《魔人ダーク・バルター》を自慢することで、手札・デッキから《憑依するブラッドソウル》を特殊召喚

  4. 憑依するブラッドソウルをリリースし、相手のレベル3以下の全てのモンスターのコントロールを得る

※レベルを持たないモンスターのコントロールは奪えないので、相手を選ぶ
※捕食植物スキッド・ドロセーラ+1体は、ローンファイア・ブロッサムから捕食植物オフリス・スコーピオ経由でデッキから特殊召喚したり、プレデター・プランターで墓地から蘇生させて、他のモンスターを通常召喚する等で確保することができる

3-2. 未来龍皇ホープのエクシーズ召喚

  1. 相手ターンのエンドフェイズに捕食計画を発動、①でデッキから捕食植物ビブリスプを墓地へ送り、フィールドの全てのモンスターに捕食カウンターを置く

  2. 捕食植物ビブリスプの①の効果で捕食植物モンスターをサーチ(任意)

  3. 相手のターン終了

  4. プレデター・プランターの①で捕食植物セラセニアントを蘇生

  5. 墓地の捕食植物ビブリスプの②の効果で自身を蘇生

  6. 捕食植物セラセニアントと捕食植物ビブリスプの2体でオーバーレイ、ゴーストリック・デュラハンをエクシーズ召喚

  7. ゴーストリック・デュラハンの①の効果で相手モンスターの攻撃力を下げる(任意)

  8. ゴーストリック・デュラハン1体でランクアップ・エクシーズ・チェンジ、ゴーストリックの駄天使をエクシーズ召喚

  9. ゴーストリックの駄天使の①の効果でオーバーレイ・ユニット(ゴーストリック・デュラハン)を1つ使い、ゴーストリック・ショットをサーチ

  10. ゴーストリック・ショットを発動、墓地のゴーストリック・デュラハンを蘇生

  11. ゴーストリック・デュラハン1体でランクアップ・エクシーズ・チェンジ、ゴーストリックの駄天使をエクシーズ召喚

  12. ゴーストリックの駄天使2体でオーバーレイ、FNo.0 未来皇ホープをエクシーズ召喚

  13. 墓地へ送られた捕食植物ビブリスプの①の効果で捕食植物モンスターをサーチ(任意)

  14. 墓地へ送られたゴーストリック・デュラハンの③の効果でゴーストリック・ショットを墓地から手札に戻す

  15. FNo.0 未来皇ホープ1体でフューチャー・エクシーズ・チェンジ、FNo.0 未来龍皇ホープをエクシーズ召喚

※グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが破壊された際、フィールドの全てのモンスターを破壊してしまう為、効果破壊耐性を持ち、ギミック内のカードで出せる未来龍王を採用している。
※展開の過程でゴーストリック・ショットが手札に戻るので、次のターン以降、融合素材の闇属性モンスター稼ぎにゴーストリック・デュラハンを活用できる。

3-3. 相手モンスターを除去しながらの手札交換

  1. 闇黒世界-シャドウ・ディストピア-を発動

  2. 墓地の幻魔皇ラビエル-天界蹂躙拳の②の効果で相手モンスターをリリースし、幻魔皇ラビエル-天界蹂躙拳を手札に戻す

  3. 闇の増産工場の効果で幻魔皇ラビエル-天界蹂躙拳を捨て、カードを1枚引く

3-4. 魔王龍ベエルゼのシンクロ召喚

  1. 相手ターンのエンドフェイズに捕食計画を発動、①でデッキから捕食植物ビブリスプを墓地へ送り、フィールドの全てのモンスターに捕食カウンターを置く

  2. 捕食植物ビブリスプの①の効果で捕食植物バンクシアオーガをサーチ

  3. プレデター・プランターで墓地の捕食植物スキッド・ドロセーラか、捕食植物サンデウ・キンジーを蘇生

  4. 捕食カウンターの置かれた相手モンスターをリリースし、捕食植物バンクシアオーガを特殊召喚

  5. ☆2の捕食植物スキッド・ドロセーラ(or サンデウ・キンジー)に、☆6のチューナーモンスター、捕食植物バンクシアオーガをチューニング、シンクロ召喚《魔王龍ベエルゼ》

※グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが破壊された際、フィールドの全てのモンスターを破壊してしまう為、効果破壊耐性を持つ魔王龍ベエルゼを採用している。

3-5. 全体攻撃

  1. 捕食計画を発動、①でデッキから捕食植物ビブリスプを墓地へ送り、フィールドの全てのモンスターに捕食カウンターを置く

  2. 捕食植物ビブリスプの①の効果で捕食植物スキッド・ドロセーラをサーチ

  3. 大型モンスターに捕食植物スキッド・ドロセーラの①の効果を適用

4. このデッキの得意なこと

モンスターの除去は得意。
盤面が整った頃には完全耐性以外の耐性持ちには対応することができる。
パーミッション系の制圧モンスターを先に出されるのは無理。

サーチが多いため、魔法・罠への全体除去からの復帰は比較的しやすい。
サーチ自体を封じられたり妨害されたりすると無理。

5. このデッキが苦手なこと

魔法・罠カードへの対抗手段をほとんど持たない。
融合召喚成功時に、墓地の捕食計画を除外することで魔法・罠の破壊自体は可能だが、「融合召喚自体を封じる」タイプの永続魔法・罠には無力。

グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの除去が弱点。
特に耐性もないので簡単に除去されてしまい、自分フィールドが吹き飛ぶ。
融合素材となる☆8以上のカードは使い回すことを前提に採用している為、除外して困らない☆8に乏しい。
痕喰竜ブリガンドや、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンがよく除外候補となる。

グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの破壊によって直ちに盤面が壊滅しないよう、効果破壊耐性持ちのカードを捕食植物の動きから展開が可能な範囲で組み込んではいるが、基本焼け石に水。

墓地に大きく依存するデッキである為、墓地封じにも滅法弱い。

6. 組み込まなかったもの

《捕食植物ダーリングコブラ》
《簡易融合》
《アロマセラフィ-ジャスミン》
《LL-インディペンデント・ナイチンゲール》
《捕食植物トリアンティス》
《軌跡の魔術師》
《プロキシー・F・マジシャン》
《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》

があればスターヴ・ヴェノム絡みで先攻ワンキルできてしまう
とてもよくない

7. 組み込んでみたいもの

《捕食植物アンブロメリドゥス》+《簡易融合》
《捕食植物トリアンティス》
《烙印追放》
《ガーディアン・キマイラ》

辺りはあると面白そうなので組み込んでみたい所。

8. 所感

元々グリーディー・ヴェノム軸のデッキは組んでいて、今回の追加パックで初めて《捕食植物ビブリスプ》《捕食植物ブフォリキュラ》に触れたが、捕食植物にまさに欲しかった潤滑油が貰えていて感激している。

・捕食カウンターを活用したレベル参照ギミックを入れたい
・《スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》を相手の場のカードを使って出したい
・《グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン》を使いたい
・去り際のお掃除に巻き込まれない壁が欲しい

といった要件を大幅に満たしやすくなり、自由度が上がった。
やれることが増え、安定性も上がり、制圧もし過ぎず、中々楽しめている。

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