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イッツ・ア・スモールワールドはディズニーランドのアトラクションではなかった!?

イッツ・ア・スモールワールドといえば、ディズニーランドのメインアトラクションのうちのひとつですよね!
ディズニーランドの象徴のひとつだと思います。

ですが、このイッツ・ア・スモールワールド、
実は、最初はディズニーランドのアトラクションじゃなかったんです!

今年60周年🎉
「イッツ・ア・スモールワールド」の誕生


なんと、万博のアトラクションのために作られたのがアトラクションの始まりだったのです!

1964年、ニューヨーク万博で世界に初めてお披露目されました。

そのシンプルながら深いメッセージで、国境や文化を越えて私たちがつながっていることを表現しています。今年でデビューから60周年を迎えるこのアトラクションは、今や世界中のディズニーパークで愛される存在です。

ウォルトは他にも複数の万博アトラクションを兼任していたので、とっっても忙しい中での作成だったようです。

裏話としては、当時、ニューヨークでの万博が決定した際、市長は各国のパビリオン出店に対してかなりの出資をかけたのだとか。

その影響で各国が全く出展をしなくなってしまい、ヤバい状況に😅

そこで、やはりアメリカ。
一般企業に広告宣伝として出資を募ります。

ディズニーが関わったものとしては、車のフォード、GE、イリノイ州、ユニセフ。

人を集めるためにはただの展示ではなく、
ストーリーを楽しめるような展示を作ってほしいと、ウォルトに依頼が殺到したわけです。

ここからがウォルトらしくて好きなエピソード。

ウォルトはこの万博がオープンする10年前の1955年にディズニーランドをオープンしています。
が、かの有名な言葉、「ディズニーランドは完成しない」という言葉の通り、アイディアは尽きず、どんどん新しいアトラクションを開発していました。

しかも、どれもかなりクオリティが高いわけです。

当時はなかった、本物の人間のように動いて、喋るオーディオアニマトロニクスの開発、アトラクションを巡る乗り物の開発など、とにかくお金がかかるわけです。

なので、アイディアがあってもお金の関係ですぐに開発に入れないこともあったそう。

そんな時に、企業からアトラクションを作ってほしいという依頼が来たわけです!

ウォルトは依頼が来た企業、つまりスポンサーのお金を使って新しいアトラクションを開発し、
それを万博終了後に、ディズニーランドに持ち帰ったのでした。

ウォルト・ディズニーのビジョン:子供たちのための「幸せなクルーズ」


ウォルト・ディズニーは、国際連合児童基金(UNICEF)のために、1964-1965年のニューヨーク万博で子供たちを祝うアトラクションを制作するよう依頼されました。

ウォルトが描いたのは、世界中の子供たちが調和を歌い、平和を促進する「The Happiest Cruise That Ever Sailed」というボートライドでした。このビジョンは、その後何世代にもわたり、多くのゲストに感動を与え続けています。

四つの風の塔:無邪気な精神を表現したシンボル


「イッツ・ア・スモールワールド」の象徴的なマルチカラーのタワー「Four Windsの塔」は、ディズニー・レジェンドのロリー・クランプによってデザインされました。

高さ120フィートのこの塔は風力で動き、ウォルト・ディズニーの記憶に基づいて設計されました。子供の無邪気さと若々しいエネルギーを表現するこの塔は、万博当時、多くの来場者の目を引きました。

メアリー・ブレア
アトラクションに命を吹き込んだアート


「イッツ・ア・スモールワールド」の美学を形作ったのは、ディズニー・レジェンドのメアリー・ブレアです。

彼女の独特なアートスタイルは、鮮やかな色彩と幾何学的なデザインで、国々の文化を調和させ、魅力的で永続的な視覚体験を生み出しました。ブレアの作品は、大人から子供まで、誰もが楽しめる夢のような世界を作り上げています。

その他のディズニーレジェンドもたくさん関わった傑作アトラクションだった


アトラクションのクリエイティブ チームには、ジャングルクルーズに親父ギャグを盛り込んで、今のストーリーにしたディズニーレジェンドのマーク デイビス

非常に細かい衣装を作成したアリス デイビス

メリーポピンズやくまのプーさんを始めとする、数々のディズニー音楽を作曲してきたディズニー レジェンドの兄弟である、リチャードとロバート シャーマンは、このアトラクションのテーマソングを作曲しました。

ちなみに、以前シャーマン兄弟の記事も書いていますのであわせてご覧ください🫶


レジェンドたちが総動員されて作られた、
とんでもないアトラクションだったわけです!

しかも、オープンまでの時間が短く、
たしか、10ヶ月くらいで完成させたというエピソードがあったはず。笑


世界中に広がる「イッツ・ア・スモールワールド」


ニューヨーク万博での成功を受け、1966年にはディズニーランド・リゾート(カリフォルニア州)に、1971年にはマジック・キングダム(フロリダ州)、
1983年には東京ディズニーランド、1992年にはディズニーランド・パリ、そして2008年には香港ディズニーランドに展開されました。

それぞれのパークで、アートスタイルとメッセージは一貫して維持され、平和と統一の象徴として、世界中のゲストに愛されています。

ディズニーキャラクターとの融合:新たな世代へ向けた進化


2009年、ディズニーランドにおいて「イッツ・ア・スモールワールド」にディズニーキャラクターが登場しました。

なんだか、今となってはディズニーキャラクターがいるスモワが当たり前になってしまいましたが、、、

シンデレラやトイ・ストーリーのキャラクターたちが、メアリー・ブレアのアートスタイルを保ちながらも、新たな魅力を加え、ゲストたちに親しみやすさを提供しました。これにより、元々の魅力とメッセージを保ちながら、新世代のファンとのつながりを深めました。


未来へ続くメッセージ:グルートと共に旅する新しい体験


東京ディズニーランドでは、来年早々に「イッツ・ア・スモールワールド with グルート」という特別体験が登場予定です。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのグルートが地球にバカンスに訪れ、ゲストはグルートやアベンジャーズの仲間たちと共に世界各地を旅することができます。

東京ディズニーリゾートを運営するのは、ウォルトディズニー社ではなく、オリエンタルランド。

委託運営をしているという都合上、マーベルがなかなか使えなかったと聞いています。
が、来月から始まるディズニーランドのキャッスルショーを皮切りに、どんどんマーベルキャラクターが登場するのかもしれません!


60周年を迎えて:普遍的なメッセージの再確認


「イッツ・ア・スモールワールド」は、単なるボートライド以上の存在であり、世界を結びつける力を象徴しています。

この60周年は、アトラクションの愛されてきた歴史を祝うとともに、そのメッセージの再確認でもあります。「イッツ・ア・スモールワールド」が伝える多様性のメッセージは、1964年当時と同じように、今でも特別なものであり続けています。

おわりに


いかがでしたでしょうか?
世界のあちこちで悲しいニュースが聞かれる昨今。

ウォルトが平和を願ったあの頃と、世界は変わらないよなぁ、と思うこともありますね。

こんな時だからこそ、世界中のDヲタたちと一緒に、スモワを歌いたいですね!!

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