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知床・斜里町 / 協力隊 【活動紹介】ひとりひとりの声を聞きながら、一緒に形にしていく (コミュニティデザイン)




プロフィール


地域おこし協力隊の同期に撮ってもらった写真です📸

名前   :高科亜美(たかしなあみ)
年齢   :25歳(2024年12月時点)
出身地  :東京都江戸川区
肩書き  :地域おこし協力隊 コミュニティデザイン(民生部地域福祉課地域福祉係)
活動場所 :中斜里シャトラン、その他(役場庁舎、ぽると21、さまざまな地域活動の場)
ミッション:
・地域コミュニティスペース「中斜里シャトラン」の運営
・人と人との繋がりを作り育んでいくことで、地域の様々な困りごとの解消を目指すこと。

斜里に来るまで

3歳から中学3年生:クラブチームで水泳の日々
高校:未経験で女子サッカー部に入部し、始発から夜まで部活漬け

ポジションはゴールキーパー。
写真は、創部以来一度も勝てたことがなかったチームに勝った時の様子です。

大学:スポーツ科学部に入学し、自分自身がスポーツをするだけでなく、学問としてスポーツを学びながら、フィンスイミングサークルに所属

卒業後①:人材IT系の会社(営業職)
本当に素敵な方にたくさん出会えた会社でした。みなさんとても素敵な方々でしたが、特にこの時一番長く時間を過ごした上司と、同じ部署の同期のおかげで今の自分があると思います。

卒業後②:ソフトウェア系ベンチャー企業(新卒採用のアシスタント)
一次面接を担当。
社内業務にもたくさん挑戦させていただいて、ここでも素敵な環境に恵まれていました。

今取り組んでいること

私は、「コミュニティデザイン」という職種で活動をしています。
具体的には、このような活動です。

・コミュニティスペース「中斜里シャトラン」の運営
・地域活動への参加を通して、1人1人の声を集め、繋げていくこと

それぞれ、もう少し詳しく説明していきます。

中斜里シャトランの運営

中斜里シャトランは、中斜里地域にある誰でも自由に集まることができるスペースです。
ドリンクの提供を常時行っているので、店員として、ドリンクの提供などをしています。
その他にも、シャトランでのイベントを企画したりしています。

誕生日をお祝いしました。実は私の企画ではなくて、お誕生日の子のお友達が「〇〇ちゃんの誕生日会したい!」と自分でお金を集めて、企画してくれました。高科はただの買い出し担当です笑

わかりやすいものは上記のような業務ですが、実際多くを占めているのは、
シャトランにきてくださる様々な方々との関わりを通して生まれてくるものに日々取り組んでいる、という感じです。(先述の誕生日会もそう)

例えば最近で言うと、もうすぐ冬になるからシャトランとして冬を越すために必要な準備を進めないといけないけどわからない。
そういう話をシャトランにきてくれた人にしてみたら「それならこういうのできるよ」となって一緒にやってもらったり。

「同じ方向にやると綺麗になる。美装屋さんがそう言ってたんだよ」と教えてもらいました。それを守ってやるのとやらないのでは、ピカピカ度が段違い。

また、「シャトランでこういう企画をやりたいんだよね」と言ってくれた人と一緒に準備を進めてみたり。

子供達が「何かお手伝いしたい!」と言ってくれたら、一緒に楽しくできそうな、お願いできる仕事がないかを考え出したり。

近所の農家さんが種と、土、入れ物を持ってきてくれてジャガイモとニンジンを育てました!写真は収穫風景です🥕🥔

本当に、そんな感じの積み重ねです。
ここにきてくれた人たちの思いを受け止め、最大限尊重して、その上で色々な人の力が重なり合って新しい何かが生まれる、
そんな状況を目指して、自分にできることを全てやる。そんな感じですかね。

地域活動への参加

地域活動への参加を通して、町の方1人1人の思い(やりたいことや、困っていることなど)を知り、人と人を繋げて困りごとを解決したり、1人ではできないけれど2人ならできる。そんなことをたくさん実現していくことを目指しています。
最近参加させていただいた3つを紹介します。

◆郷土料理いずしづくり
近所の方に誘っていただき、「郷土料理いずし」を作る会に参加させていただきました。
いずしは、北海道から東北地方の気温が低い、沿岸部の地域に伝わる郷土料理だと教わりました。この辺では自らいずしを漬ける人は少なくなっているそうです。

今回のいずしづくりは、3日間にわたりました。
1日目は魚の下準備、2日目は野菜の下準備、3日目は漬け込み。3日間の作業に一部、お邪魔させていただきました。

一緒に手を動かしながら、「鮭の頭の部分は氷頭といって、油が乗って美味しいんだよ」「お米を入れすぎると邪魔になるから少しでいいんだよ」「野菜は少し分厚いくらいの方が歯ごたえがあって美味しいんだ」と、色々なことを教わりました。

◆手作りみそづくり
斜里消費者協会主催の「手作りみそ事業」にも参加させていただきました。

朝9時から13時までの長丁場!キロ単位の大量の材料を使って、手作りのみそを作りました。

途中、すりつぶした大豆をみんなで味見をしました笑
すりつぶした大豆は、本当に豆の味がシンプルに、でもはっきりと伝わるものでした。
素材の味をダイレクトに感じられるのが、手作りをする面白さのひとつだなと感じました。

そして、出来上がったものを今度は丸めて、保存用の樽に入れていきます。
ここでは、普通に詰めるのではなく、丸めて樽に投げつけるように入れていくことで、空気を抜いて保存できる状態を作ります。
※翌日、本当に綺麗に右半身だけに、凄まじい筋肉痛が起こりました。笑

みそ作りでは、大豆を煮る時間があるため、適宜休憩を挟みながら進めていきます。
お隣の部屋では、別の団体さんがでんぷん団子を作っていたので、飛び入り参加させていただきました!
でんぷん団子の材料を混ぜるのも、とっても力がいる作業です。

なかなか筋がいいと褒めてもらいました😆

そして、休憩時間にはみなさんで持ち寄ったお菓子などの食べもの、飲み物を嗜みます笑

頑張って早起きしたため朝ごはんを食べていなかった私は、いただいた手作りサンドイッチとパン2個を大変ありがたく完食させていただきました笑

◆林業現場の見学
また、斜里町役場林務課の方々のご厚意にて、林業現場の見学にも参加させていただきました。


斜里町では、漁業、農業の産業にスポットライトが当たることが多いですが、
実は林業も、町の産業として存在しています。
役場林務課の方々は、「林業にも、もっと興味を持ってもらい、親しみながら斜里の林業を育んでいってもらいたい」と、
町民植樹祭を始めとした、「町民の方々が林業に触れられる機会」を作ったり、
役場政策推進課と組み、町内外への情報発信を強化したりと、精力的に活動されています。

林業現場の素晴らしさ、取り組みの素晴らしさはもちろんですが、
現場見学を案内してくださった担当の方お二人の熱量が凄まじく、「こうやって町のために、林業のために、と一生懸命活動されている役場の方がいる」ということを知り、林業だけでなく、ますますこの町が好きになりました。

そして実は、シャトランには様々な木工作品をいとも簡単に作ってしまう達人がいます。


林業見学でのつながりから、林務課の方がシャトランに来てくれる機会があった際、
その方の作品を見せて、「きっちりした啓蒙活動、ということではないけれど、実はシャトランでも、人と人通して"木に触れ合う"っていう時間が自然と生まれていたりするんですよ〜」というお話をしたりもしました。

なかなかの難易度のパズルに、子供達は夢中で取り組む様子

活動の中で見えてきたもの

このような形で、日々関わってくださる方々との時間を大事にしていくことで、町のこと、生活のこと、お会いする方ひとりひとりが考えていることなどをたくさん教えてもらっています。
そうして教えてもらったことや、伝えてもらった意見、これまでに出会った人のお力を活かして、
「目の前の1人のために」「地域のために」「町のために」なることとは何なのかを常に考え続け、できることから行動に移していく、そんなことに取り組んでいます。

例えば最近では、いずし作りを通して仲良くなった方から、
「知り合いで、”一軒家でお店をしていて、1階は営業として使っているけど2階は何も使っていなくて寂しい。何か、人が集まってくれる場になったら嬉しいんだけど、どうやって活用したらいいか迷っている”という人がいる。この場所をどういう風に使っていくのがいいだろうか?」と声をかけていただきました。
そして、実際に当事者の方にお会いしお話しを聞かせていただき、より良い活用方法を一緒に考え進めようと準備を進めています。

今後の展望

今後も、人との出会いを広げて行きながら、「困った」「こうしたい」そういった声を一緒に形にしていけるよう、引き続き活動していきたいと思っています。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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