見出し画像

akaposゼミ「ストリートからコミュニティをはぐくむ」 #1〜11総まとめレポート

こんにちは!akaposです!
昨年10月より、トライアルから始めたakaposゼミ「ストリートからコミュニティをはぐくむ」が、4月をもって第一期を終了いたしました。

ラーニングビレッジとしても、自身としても初めてのゼミの開講ということで、総まとめ的なレポートですが、ゼミオーナーとしての苦悩や葛藤にも触れていきたいと思います。

立ち上げのきっかけ

ラーニングビレッジの運営メンバーとして、「何かゼミをやってみないか」というのがきっかけでした。
もともと、「ヒップホップとコミュニティの関係性」という記事をシェアビレッジのnoteで書かせてもらっていて、「ラッパーとして活動していくなかで、どのようにコミュニティをはぐくんでいけるか」という命題というか、探究テーマみたいなものはずっとあったので、「ぜひ!!」と二つ返事でゼミを持つことを決めました。

とはいえ、ラッパーとしての実績もないし、ましてやゼミをやって人を集めてなにかをするなんて烏滸がましい。。。
集まってくれる人とできることってなんだろう?
そもそも人が集まってくれるのか?

なんてモヤモヤとしながら、シラバスを作っていたのを覚えています。

最終的に、「ストリートからコミュニティをはぐくむ」というテーマを据えてみたのですが、当初のゼミメンバー募集のnoteでその辺りは詳しく記されてました。

ゼミメンバーそれぞれのローカルで、ストリートからはぐくむコミュニティをつくる

ゼミって言われるとどうしても大学のゼミで教授と学生で成立するものみたいなイメージが先行しちゃうし、高尚に、綺麗に、なんて思ってましたが、このゼミの場合はakaposが「言い出しっぺ」で同じ思いに共感して集まってくれる人とやっていきたい!という思いが強くありました。

「ストリート」と「声」という共通点

何名かの方にアクセスいただいて、トライアルや説明会をしました。
最終的には、1人の方(大野くん)が参加を表明してくれました。

このゼミの特性上、教える側と教わる側や教授と学生という関係性はないので、あくまで「ゼミメンバーそれぞれのローカルで、ストリートからはぐくむコミュニティをつくる」意欲や、「ざっくばらんでも何かしたい」意欲がある人でないとうまくいかないと思っていたので、気になると言ってくれた方と話して、合わなそうだなと感じた方には正直にお伝えもしました。

大野くんは、音声アプリである「shouTpuT(シャウトプット)」の発起人。

「場所」と「声」をキーワードが、akaposと大野くんの中での共通点となり、「ストリートと声」を共通のキーワードに約5ヶ月のゼミ活動をスタートさせました。

各回の成果物として、ポッドキャストを各回の終了前10分間で録って「#ストコエ」というチャンネルで配信してきました。

しかしながら共通点はあるものの、お互いの背景や、この先にやりたいことが全くわからないので、「このゼミで何やりましょうか」と問いを投げかけてもなかなか前に進まず・・・

3回目くらいまでは、お互いのことを知るために時間を費やしました。
正直、何も前に進んでいないことに葛藤もありましたが、このおかげでだいぶ距離も縮まるとともに、このゼミでできそうなことの輪郭が見えてきました。

3つの成果物と卒業

約5ヶ月のゼミの活動期間で、3つの成果物ができました。

①楽曲「他所」

まずは、シンプルに大野くんの「shouTpuT」とakaposのラップでなにかできないかということからスタートしたこの企画。

「shouTpuT」上で、ユーザーが自分の思入れのある地で、「#ストコエ」というハッシュタグをつけて、声を吹き込んでもらって、その声をつなぎ合わせてakaposが楽曲にするというものでした。

それぞれの「ストリート」に対する思いを吐露してもらい、一つの楽曲にまとめるという、まさに「ストリートと声」な企画

4月末で、地元を離れ大阪へ発つ大野くんの心情を、リリック全体の骨子にしながら、「他所」という楽曲が完成しました。

実際に音源化をして、akaposの2nd album「draw」の6曲目にも収録されています(宣伝です笑)
初めてのいわゆる書き下ろし曲でしたが、いい曲ができたと思ってます。

②K-POPとヒップホップを語る

2つ目の企画では、大野くんがやっている「【Kpop史を音楽と一緒に知れる番組】K-POP ~覇道への系譜」というポッドキャストへのakaposのゲスト出演。

K-POPとヒップホップ(とりわけジャパニーズヒップホップ)の関係性についてみていこうという企画での参加でした。

普段からヒップホップしか聴かない自分にとって、日本のヒップホップの歴史を再認識するとともに、K-POPとの関わり方を探るのはいい機会で、俯瞰して音楽をみてみるという作業は必要なんだなと感じました。

③ラップ曲を作ってみる

最後の企画では、大野くんが「ラップを作ってみたい」ということで、「produced by akapos」で楽曲制作をしてみました。

他所の違い、完全なる大野くん自身の思いを一曲にするということで、ほとんどのボールが大野くんで「大変そうだな〜」と思いながら見てました。笑
普段は、自分のことや感情を楽曲にすることに慣れているので、リリックへの切り取り方やバースへの意味の持たせ方みたいなことのアドバイスがほとんどでした。

完全にセルフ制作をしているので、なかなか他人のリリックや楽曲の制作過程に触れる機会がなかったので「なるほど、こういう思考で考えるのか」とか、「物事の捉え方は人それぞれなんだな」みたいな割と当たり前なことに気付かされました。

最終回では、その場で歌い方のアドバイスなんかもしながら、レコーディングもしてもらいました。
(まだそこからの楽曲制作ができてないですが・・・)

ゼミオーナーとして第一期を終えて

そもそものゼミの性質として、決まりきったフォーマットで進んでいくものではないので、こうやって3つの、それぞれに意義がある成果物を出せると思っていなかったし、5ヶ月も有意義な時間が続くと思っていませんでした。

自分はラッパーakaposとして、東京立川でほとんど全ての制作活動を一人で行なっているからこそ、こうやって仲間と関わり合いながら、新たなものを生み出すということは、そのプロセス自体が非常に刺激的な体験に感じました。

また、以前「人が二人集まればコミュニティ」というパンチラインがシェアビレッジのイベントで生まれましたが、大野くんと二人でこのゼミの活動をして、より強く「人が二人集まればコミュニティ」を感じられることができたと思います。

とりわけ自分は、「ストリートとコミュニティ」という普段の暮らしの中で抱いている探究テーマがあり、今回このゼミを通して人が集まってくれることで、新たな刺激や、新たにすべきことが見えてきました。

この先の第二期を絶賛企画中ですが、また同じように暮らしの中の探究テーマの領域が近い人と、お互いに新たな刺激ややりたいことが見つかるようなゼミにしたいと思ってます。

また、今回自分自身がゼミを持つことで得られた経験や学びは、他の暮らしの中で探究テーマを持つ人にも還元できることがあればいいなと思っていますので、もし、暮らしの中で探究テーマを持っていて、仲間を探している!という人がいればご連絡ください!


いいなと思ったら応援しよう!