ウツを抜け出して分かったこと
45歳から55歳まで、ストレス心療科に通っていましてね。
理由はウツ病と診断されたから。
僕自身はウツとは思ってはいなかったんだけど。
ある日の朝、食事の味がしなくなった。
「あれ?味がしない」
と言ったら、横に座っていた兄が
「お前、病院で診てもらえ。最近、おかしいよ」
と言ってくれたんだ。
その日の午前中、ストレス心療科で診察してもらいました。
結果はウツ病で、それも “やや重め” 。
そういえば、社内会議で話したくても言葉が出なかったり
車の運転中に突然、涙が出ることがあったんだよ。
寝れなかったし。
2か月の休養が必要と診断書が出て、会社に提出したら
『2か月も休んだら、仕事に付いていけなくなるから
1週間だけにしなさい』
と言われ、1週間だけ休むことになった。
今になって思うのは、会社に診断書を出した時に
退職願も出しておけば
人生はもっと楽になっていたかもしれない。
ウツになった原因は、会社の人間関係。
上司がヒステリックな人だったから
少しでも気に入らない報告をすると
1時間近く罵声を浴び続けていた。
毎日の朝礼で人格否定されれば
そりゃウツになるわ。
とにかく治したくて、カウンセリング・
コーチング・催眠療法・NLP・絵画療法など
「これが良いんじゃないか?」
と思ったら、土日の度に東京・大阪で開催される
心理系セミナーに行ってました。
全ての療法(セラピー)で、共通していたのは
「自分で作った世界だから自分で脱出できる」
と言われたこと。
当時は
「そんなこと言ってないで、サッサとなんとかしてくれ!」
と思っていましたけど。
講師が言っている意味が分からなかったんですよ。
今となれば、その言葉の意味は十分に理解できてます。
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上司は、ボクをウツにしたかったんじゃない。
ボクが、ウツという世界を作っていた。
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これが分かった途端、目の前の霧がサーっと
晴れていったのを、今でも覚えてる。
今回の話しをまとめると…
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この世界で、自分の身に起きる現象は
すべて自分が作り出している
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ということ。
自分の心の奥底で
『ウツになろう』
と思っていたんだろうな。
最後に一言。
ウツで苦しかったら、会社に遠慮なんかせずに
サッサと辞めることです。
なぜなら、この世界は自分自身が作りだしたのだから。