月経カップを母娘で使ってみたら・・・
8/10までに何か情報発信するといいですよ、とある人からアドバイスをもらい、今日は最終日翌日💦
もう締め切り過ぎてますが、せっかく何か書くなら、<なるべく役に立つ>かつ<なるべくレア>な情報がいいかなと、こんなテーマを選んでみました。
ちょっと古いですが、2021年9月のこちらのデータによると、
生理用ナプキンの利用経験は97.8%。
「タンポン」57.9%、「布ナプキン」12.3%。
常用となると「タンポン」は2割まで減るそう。
さらに月経カップとなると、こちらのデータより、使用率は8.9%まで減少。
(もっと少ないかなと思ってましたが、意外にみなさん、使われているのですね👀)
とはいえ10%未満。この時点でそこそこレアですが、
使用者が子どもとなると、使用率はガクッと下がりそうです。
さらに母娘で使用しているとなると、きっとさらに下がりますね。
これだけだと、ただのマニアックな母娘で終わるのですが(笑)、
月経カップを利用することは、負荷は少ない上に、とてもお得で便利で快適で、環境にも優しい!
今日は、月経カップを利用するマニアック母娘が送る、月経カップをオススメする理由と、月経カップの賢い使い方・始め方についてお伝えします。
■月経カップとは
膣内にセットするカップ形状のもの。
シリコン性。
サイズは色々だが、片手にスッポリ入る大きさ。(セットしやすさに関連)
色も色々。
取り出すためのツマミ(っていうのか?)部分の形は色々。(取り出しやすさに関連)
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■月経カップを使うといいこと
1経血が外に漏れない
子宮口に近い位置で経血をキャッチし、しかも膣内にピタリとハマっているので、体外に経血が漏れ出さない(もちろんカップがいっぱいになったら漏れ出します)。
体外に漏れないので、経血が皮膚を伝って流れることもない。
生理時も、スポーツに、温泉に、プールに。
タンポンも優秀ですが、経血の流出が全くないということはないし、何よりあのヒモは美しくないw
2 ナプキンが皮膚に張り付く感覚など、膣周りの不快感がない。膣内は痛覚がなく無感覚なので、生理中であることを忘れる快適さ。
高分子吸収体が粘膜に直接触れないのは、感覚的に安心感がある。
布ナプキンとセットで使用するとさらに快適。
3 何度も使えて経済的。
メーカーによって、耐用年数は6−10年。1個あたり1000円台のものから5000円くらいまで。
避難生活で不足しがちなものの1つが紙ナプキンだそうですが、これがあれば心配なし!布ナプキンとセットで使えば、紙ナプキンが不要に。
4 交換回数が少ない。
メーカーによって表記はいろいろですが、交換頻度は8時間程度。
もちろん経血がカップいっぱいに溜まると、経血が体外に溢れ出てくるので、その時の経血量に応じて時間間隔を調整。
「今日はトイレにしょっちゅういって、紙ナプキンを交換しないと・・・」と思う日がありませんか?そんな意識から解放されます!
5 ゴミが出ない。環境に優しい。
毎回ポリ袋いっぱいになっていたゴミが減って、自分がシンプル&エレガントな存在になったかのような清々しさがあります!
■デメリット
1 月経カップの種類が多すぎて、選びにくい。(ここで面倒になって、躓きかけました💦 検討に時間がかかるんですよね、、)
2 セットする時と、取り出す時に、手が多少汚れる。
3 うまくセットするのに、多少慣れが必要。
*とはいえ、私も中三の娘も、1回目からうまくセットできました。うまくセットできてないと、当然普通に漏れてきます。私も数回失敗して、経血が普通に体外に漏れ出たことがあったり、挿入が浅くカップが出てきてしまったことがありました。
■使い方
・月経カップをしっかり2つに折りたたみ、最小限の直径にしてから、グッと内部まで押し込む。ここで躊躇しちゃダメ。
・ほんの少し手前に引っ張ったり押し込んだりして動かし、カップが丸い形の状態で膣内に収まっているかを確認する。
・適度な時間で取り出し、溜まった経血をトイレに流し、またセットする。
■オススメの月経カップ
取り出せないと結構焦りそうだなと考え、引っ張り出す部分が、最も取り出しやすい、指に引っ掛けられる形状のものにしました。
ぬるぬるする中でも、がっしりとキャッチして取り出すことができます。
こちらは、生理歴の浅い中3の娘でも最初から使えました。
https://amzn.to/4cjzkSZ
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■始め方
月経カップさえ準備できれば、あとは心の準備だけ。
心の準備とはズバリ、勇気ですw
娘は、無鉄砲なくらい勇気があるタイプ(笑)なので、ここは問題なかったようです。
このトライを通じて、自分の体に触れさらに知れたことを、嬉しく感じました。
■わが家が月経カップを使いはじめた理由
①災害時の女性の困りごととして生理ナプキンの不足があることを知り、持続可能な生理用品を探していた。当時の私の使用歴は、紙ナプキンとタンポンの2つ。
②1日目と2日目の経血量が多く、タンポンを使用しても心許なく、漏れない生理用品を探していた。
③娘の皮膚が弱く、紙ナプキンの使用が長引くと痒みが出ることがあり、娘にも使えるものを探していた。が、挿入系のものはなんとなく痛そうな気がしていて(言いたいこと、分かりますよね??)、布ナプキンをすすめ、自宅にいる時は布ナプキンを使用してました。
■購入前後と使用前後、娘との会話
主に①と②の理由から、月経カップを探し当て、購入しようとするも、どのサイズにすればいいのか迷う。
Lサイズはさすがに大きすぎるだろう、でもMサイズかSサイズか、どっちがいいかな・・・
量的にMが良さそうだけど、入らなかったら困るな、、、
リスクヘッジにもなるし、娘のためにも、MとSを両方買っておこう!
そして月経カップをAmazonで手配。
数ヶ月お守りのようにしまっておいたのだが(これだけで妙な安心感がありましたw)、あるタイミングで思い立って使用。使用感に感激し、娘にこんな話をする。
「ママ、月経カップというものを買ってみたの。小さなコップみたいな形で、生理の時に膣に入れて使うと、コップがいっぱいになるまでカップに血が溜まって、外に全然出てこないの。すごいよ。これがあれば、災害で避難所にいる時に生理になって、生理ナプキンがなくてもなんとかなる。二ちゃんの分の小さいサイズのも買ってあるからね。安心してね。」
その時は明るい声で「うん!」と言っただけでしたが、しばらくして、
「ねぇママ、私も月経カップ使ってみたい!」と。
「2つに折って突っ込むんだけど、痛くないかな・・・???」
と心配してトイレについて行く私に、「さすがにドアは閉めて(笑)」と言われ、本人に任せることに。そりゃそうだ(爆)
悪戦苦闘していたようでしたが、しばらくして出てきて、「多分できたと思う!」と。
「痛くなかった??」と恐る恐る聞いたのですが、「別に痛くなかったよ」と飄々とこたえる二ちゃん。
みなさん、そういうことみたいです笑
そこから二ちゃんは、学校に行く時は紙ナプキン、家にいる時で経血が多い時は布ナプとカップを併用など、自分なりに使い分けているようです。
■月経カップも含めて、多種の生理用品を使うようになって思ったこと
いろんな「選択肢」があると知っていること。
それらを実際に「経験」していること。
「非常事態への備え」の1つとなり、「安心感」が増えること。
「自分の状況、体調、気分に合わせ」て、それらを「自分なりに使いこなせる力、自信」があること。
今回は「生理」という現象に関する試行錯誤でしたが、この一連の体験によって得られた知見や感覚は、自分の人生を自由に生きるために必要な要素そのものだなぁと・・・
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、なんか自由を感じました笑
娘の勇気のおかげで、小さな生理用品から、母娘で大切なことが学べました。
女の子をお持ちのお母さん、
お子さんと一緒にトライしてみてはいかがでしょうか^^