わたしのゲストハウスのつくり方「ゲストハウスの歴史。ホステル・ゲストハウスの違い」
海外の旅人向けに誕生したゲストハウスはいつしか日本でも流通し、今や競争が激しくなるほど市場が拡大しています。
ゲストハウスを運営する前にその歴史を知っておくと、より身近に感じられるようになるでしょう。
今回は日本でのゲストハウスの歴史についてお話したいと思います。
ゲストハウスの歴史
今の「ゲストハウス」と呼ばれるスタイルの宿泊施設はもともと海外で誕生したもので、できるだけ安く長く宿泊したい旅人に向けたものです。
海外を旅した日本人が影響を受けた結果、日本では2003年ごろからゲストハウスが登場し始めました。
わたしが知っている限りでは、日本で最初にゲストハウスとして名前がついたのは、北海道の小樽内ゲストハウスだったと思います。
ちなみに、京都で「ゲストハウス」の屋号を最初に用いたのは、わたしのかつての勤務先である五条ゲストハウスだそうです。
やがて旅が一般化し、日本のさまざまな地域へ旅に出かける人が多くなった影響で、ゲストハウスもどんどん増えていきました。
2010年に東京でオープンした「toco.」や「Nui.」が成功したことで、「ゲストハウス」という呼び方が世間に広まったように感じます。
東日本大震災でいったん数が減ってしまったものの、2013年には日本を訪れた外国人旅行者が1,000万人を突破しました。
現在、地域起こしの活性化も伴って、ゲストハウスは年々増加しています。
ゲストハウスの呼称の違い
「ドミトリーの部屋と共用のトイレ・シャワールーム、共有の交流スペースが設けられており、1泊2,500円~4,000円程度の宿」について、「ゲストハウス」と呼ぶ場合と「ホステル」と呼ぶ場合があります。
これには明確な差があるわけでなく、ただ単に呼称の違いといえるものです。
「ゲストハウス」はアジアで多く使われる呼び方ですが、欧米では「ホステル」と呼ばれることが多い傾向にあります。オセアニアでは「バックパッカーズ」と呼ばれることも。
また、ゲストハウスと似たものとして、ユースホステルが挙げられます。ユースホステルはもともとドイツ発祥で、ユースホステル協会に登録してる宿泊施設のみ「ユースホステル:と名乗ることが可能です。
インターネットやSNSが発展する前は、ユースホステル協会に所属していることが宣言力にもなったと考えられます。
まとめ
ゲストハウスは国や地域によってホステルやバックパッカーズといった呼び方がされることがありますが、もともとは旅人向けに安い宿泊施設として提供されたのがきっかけです。
日本ではおよそ20年前、北海道の小樽内ゲストハウスが最初ではないかと思います。
その後も外国人観光客の増加もあいまって、2020年の東京オリンピックに向けて次々とゲストハウスが誕生していきました。
コロナ禍で旅行業が大きな影響を受けたものの、今後もゲストハウスは時代に合わせて発展し続けていくのではないかと思っています。
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