わたしのゲストハウスのつくり方「Hostel Life」
2018年に開始した、ホステル泊まり放題のサブスクサービス「Hostel Life」。
ゲストハウスを運営していく中で、コンセプト面・経営的な面での自分なりの答えがこのサービスでした。
今回は「Hostel Life」について、サービスの概要や生まれた背景についてお伝えしていきたいと思います。
Hostel Lifeとは?
Hostel Lifeは、月額で「ホステルパス」というメンバーズカードを購入することで、Little Japanが提供している全国のホステルに泊まり放題になるサービスです。
宿泊者のライフスタイルに合わせて、「二拠点パス」と「ホステル暮らしパス」の2種類のプランをご用意しています。
「二拠点パス」は、自宅とホステルで二拠点生活をしたい方におすすめのプランです。
1年契約にすることによって、月額16,500円〜から全国のホステルに泊まり放題になります。
ホステルによっては、追加料金を支払って個室に泊まることもできます。
「ホステル暮らしパス」は、家を手放してホステルで暮らしたい方に向けたプランです。
このプランの特徴は、ホステルに住民票を置けること。
さらに、「ホステル暮らしパス」では個室を利用できるプランも用意しています。
個室の場合、同伴者1名まで無料で利用できます。
パートナーや友人と一緒にホステル暮らしを楽しみたい方にぴったりです。
どちらも家具・家電を準備する必要がなく、初期費用不要で多拠点がはじめられます。
また、ホステルにお試しで宿泊できる「お試しパス」というプランもあります。
こちらは月額9,000円で1ヶ月の間に3泊ホステルを利用できるプランです。
多拠点暮らしを試してみたい方や、週末だけ好きな地域に泊まりにいきたい方におすすめです。
1ヶ月で3泊利用しきれなかった場合は、次の月に持ち越せます。
多拠点生活だけでなく、週末の旅行や気分転換、地方ワーケーションなど、さまざまな用途で利用できるのがHostel Lifeの魅力です。
Hostel Lifeが生まれた背景
わたしがもともとLittle Japanを立ち上げたのは、農林水産省で働いていたときに「日本のよくないところをビジネスで改善したい」という思いを抱いたことがきっかけ。
そして、東京一極集中に問題意識を感じたことで立ち上げたサービスが「Hostel Life」です。
地方に移住するのは難しくても、ホステル暮らしを通じた2拠点・多拠点生活によって地域に関わる人が増えることを理想としています。
また、2017年ごろからゲストハウスやホテルが供給過多になりはじめ、競争が激化してきたことも理由の1つです。
今後の経営を考えると、新しい市場が必要でした。
そこで考えたのが、多拠点暮らしの需要を取り込むことです。
また、一時的な宿泊者だけでなく、リピーターや長期の宿泊者の獲得を目指しました。
こうして生まれたのが、日本初のホステルのサブスクリプションサービスである「Hostel Life」です。
「今日急遽泊まりたい!」というユーザーに対し、空室を安く売ることで空き部屋を防げる点もメリットです。
ホステルを通じて、今まで知らなかった地域の魅力に気づいたり、人との出会いによって新たな仕事のきっかけが生まれることがあります。
また、訪れた地域に惹かれて、そのまま移住する人が増えたらいいなとも思っています。
まとめ
Hostel Lifeは、供給過多になったゲストハウス市場への対策として立ち上げたサービスです。
年々増えている多拠点暮らしの需要を取り込み、リピーターを多く獲得することを目的としています。
また、全国のホステルを自由に旅するように暮らすことで、今まで知らなかった地域や人との新たな出会いが生まれる点が魅力です。
いずれは、Hostel Lifeを通じて地域に移住する人が増えはじめ、地方のさまざまな問題が解決することを目指しています。