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音楽探索記#11 『タイプライターを求めて』
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1枚のジャケットに目がとまった。
間違いなく暗そうなアルバムである。
でも何故か惹かれるものがあり聴いてみた。
レコードから流れていそうな古そうな感じの曲から始まり、そのまま声が歪みはじめる。
そして無音ではない微かなノイズとともに籠ったスポークンワードが流れ始める。
今まで音楽を聴いて気持ち悪いなと思ったことはあるが怖いなと思ったのは初めての経験だった。
ノイズや籠った声、何か不安になる音で気分が落ちて、寝ながら聴いていた私はちょっと聴くのをやめようかなと思っていたところで、歌モノで救済が入った。
歌があっても決して明るいわけではないが人の綺麗な声はなぜかほっと安心し、もう少し聴いてみようという気分にさせた。
聴いてみてこのアルバムはゲームの昔のバイオハザードをプレイしている時の気分に似ているアルバムだなと感じた。
怖い雰囲気の建物のなか出てくるゾンビや化け物に恐怖し不安になりながら進み、そして安心できる敵のでない部屋まで到達できタイプライターでセーブできた安心感のような感覚になるのである。
そして救済の安心もつかの間、また恐怖と不安の中に再び飛び込んでいくのです。