シェアハウス運営に英語は必要か?
さてこれは私のnoteの総合タイトルにもなっていることですが少し私の経歴をお話したいと思います。
私は以前の記事を読んだ方がいらっしゃればご存じの方も多いと思いますが
出版業のアルバイト→黎明期にシェアハウス運営部門に配属→自身で独立という流れの人生を歩んできました。
そのアルバイト的な扱いの時に何をしていたかというと音楽、いわゆるバンド活動をしていました。事務所やレーベルにはお世話になっていたのですが芽の出ない日々・・というよくある話です。
この状況を踏まえて頂いてお話をさせて頂ければと考えています。
さて私が初めにこの業種に携わった際は、外国人も少なからずいたよというお話はしましたが、そこまで多数いるという状況ではありませんでした。
当時日本の物価は高く、外国人の方が来ても就職もままならないため
ワーホリで訪問する人々はもちろん1年で帰国していきますし、そもそも日本を選んでくる時点で日本語の文化を熟知し、言語を結構話せるという方が多かったですね。
2008年頃にあったドラマをご存じでしょうか?
ラストフレンズというドラマで、主人公たちがシェアハウスに住むという設定で当時は相当斬新なものだったようです。
この年に一度目の飛躍期がシェアハウス業界に訪れます。
その前までは不動産屋に行ってもシェアハウス?なにそれ?と物件も紹介してもらえず追い返されていましたがこのドラマの影響で挙って多くの業者がシェアハウス業界に参入してきます。
この流れは悪いことばかりではありませんでした。
知名度が上がることで私たちは物件が借りやすく、探しやすくなりまた
そういった宿泊施設が増えたということで外国人観光客への窓口として
まずシェアハウスという選択肢が植え付けられていきました。
外国人の方でも住める、身分証チェックやメールのやり取りだけでいいといった緩い審査の設定も後押しをしたと思います。
そしてこのあたりから外国人の方の受け入れが増えていきます。
当初私は英語は勿論話せませんし、そんなに外国人もいなかった為
英語を話す、あるいは学ぶ努力する必要がありませんでした。
しかし外国人入居希望者が増えたことで英語力を問われ追い込まれていきます。
幸か不幸かですが、その当時働いていた社員の方は一切英語は話せず
(英語少しは話せるといった体でしたが・・・)仕方なく私は話す努力をする方向へシフトチェンジを迫られました。
英語をはなせない、さあどうしよう 泣
海外留学経験もありません、ホームステイ受け入れもありません。
もう全然話せませんでした。
メールのやり取りも当時は翻訳ソフトが脆弱なため、単語単語を調べて連想ゲームでつなげるみたいな作業の繰り返しでやりとりをし、審査をし入居へと流れを作っていきます。
そして入居する際に、空港についたからーとかいう
電話が大体かかってきます。メールでやり取りはするのですが
(こっちの方が当時は楽でした)やはり当時はメールするにも空港にwifiレンタルがあるとかではなかったのです。
電話は本当に言ってることが解らなくて泣きそうでした笑
出来るだけ理解したいのですがネイティブとかだと早すぎて全く理解できませんし、アジア系だと訛りで理解できないなど理由を上げればきりがありませんが兎にも角にも話せませんでしたし苦行タイムでした。
シェアハウス業に英語は必要か? 必要です!
私はもう病みそうでした。英語がストレスになりまた誰も教えてはくれないので自分で考えた方法を試すことにしました。
お客さんの話す内容、話すであろう内容の日本語を英語に変えて書き出し文章として使用し、覚える。
ここからスタートしました。
簡単なところでいうと空室ありますか?という質問に
はいあります。
と答えるみたいな感じです。
大体聞きたいこと、質問したいことは同じであることが多いので
日本人の方の内見をしているときに自分が説明している文章を録音して
書き出し、英語にして覚えていきました。
何度も何度も繰り返すうちに、営業トークとして覚えていきます、そして少しづつ覚える文章・使用できる文章のレパートリーを増やしていきました。
各場面でも同じ方法で対応していきました。
管理として掃除をするとき、備品を補充するとき、クレームの対応をするとき、補修工事をするとき、キッチンで話しかけるとき、差入をするときetc…
とにかく録音して書き出してまた使用してといった方法を愚直にやっていきました、もうタイパがいいとか一つもなかったです笑
一番きつかったのはパーティでしたね。
酔っぱらって早口になったりするのも難しかったですが
1対1ではないところでの英会話は最初のうちはよくあるyesと笑顔しか出せない人となってしまっていて苦痛でしかありませんでした。
しかしもうこれは慣れです。
繰り返すほどに慣れてきて話せるようになってきます。
そのために毎回同じ作業をします、録音書き出しです。
本当に面倒くさいししんどいですが・・・効果は確実にあります。
私が話せるようになったんですから。
同時期のタイミングで、私のバンド活動が波に乗り
アメリカのインデペンデントレーベルと契約が出来、ツアーとレコーディングでアメリカを半年に一度ほど訪問するようになりました。
この時も不安しかなかったのですが、シェアハウスのときと同じ方法で
必要な文章を書き出し、覚えて使用し、リピート使用し続けることで
英文として頭にインプットしていきました。
このあたりから趣味であった映画鑑賞も字幕なしでなるべく見るように心がけていきました、はじめは結構これも辛かったですね、楽しめなくて笑
ドンドン間違って訂正してもらいましょう
英語はアメリカン、イギリス人、オーストラリア人、ネイティブもアクセントや訛りが違いますし、ヒスパニック、黒人他、第二言語でつかうヨーロッパの方々の話す英語も少しづつ異なります。
文法などは最初は気にせず、どんどん間違っていいと思います。
お互いの意思疎通のために話しているので間違い過ぎれば、相手方が言い直してくれるのでそれを正しい文章として覚えれば問題ありません。
恥かいていいと思います。
完璧な英語は日本人には難しいです、英語ネイティブではないですから。
自分なりの英語を作っていけば徐々に英語力は上がっていくと思います。
話す英語 not equall Toeic ,Toeflです。
勿論ハイスコアでガンガン話せる人もいますがたまに外資で働いている人と話をしていても、ハイスコアだから話せるという風には直結しませんと考えている人は多いですし、詰まるところ人格とかコミュニケーション能力の問題だと個人的には思います。
いつからかは解りませんが、とある日急に英語は自発的に話せるようになりました。それがたまたまなのか、努力が実ったのか、メンタルの問題だったのか・・まったくの謎です。
今、私は代理人として、通訳として少なからず英語を使う仕事にいくつか
携わることが出来ています。
17年前の状況では、本当に想像できない自分なんでしょうね。
長くなってしまいましたが、
シェアハウス業に英語は必要ですが、難しく考えず少しづつ学んでいけば
問題なく日常会話などでは使えるようになると思います。
何も話せなかった私が出来るようになったのがその証明ですね。
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