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渡辺拓郎という男🥁(藍坊主メンバー脱退について)

どうも亀井です。

先日の、バンド『藍坊主』ドラマー渡辺拓郎くんの脱退のニュース。
藍坊主関連のTwitterフォロワーが多い僕のタイムラインが、衝撃に包まれた。

最初に、バンド『藍坊主』について簡単に説明を。
藍坊主は小田原出身ロックバンドで、結成は2000年。
ボーカルhozzy、ギター田中ユウイチ、ベース藤森真一、ドラム渡辺拓郎の4人からなるバンドだ。

これまでに8枚のアルバムに、17枚のシングルを出している。

2004年にトイズファクトリーからメジャーデビュー、代表曲の『ハローグッバイ』(2006年)は、オリコン19位、アルバム『ノクティルカ』(2012年)は9位をつけている。
2011年には、日本武道館での公演も果たしている。

拓郎は、2005年に加入(2004年からサポートメンバーとしてドラムを担当している)していて藍坊主の快進撃は拓郎加入から始まるのだけど、付き合いはもっと古い。

実は藍坊主、前身バンドにTHE BLUE HEARTSのコピーバンドで『ザ ブルーボーズ』なるバンドがあり、この頃から藍坊主初期のドラマーとして僕が在籍していた。
拓郎も含め、5人は同学年で、田中と藤森は保育園が一緒(中学までずっと一緒)、田中と藤森と亀井は小学校が一緒、田中と拓郎は高校が一緒、高校で出会ったhozzyと藤森が組んだバンドに僕が加入してブルーボーズが生まれたわけなのだけど、当時から拓郎はズバ抜けてドラムがうまかった。
小田原と言う狭いバンドコミュニティの中で、上手い奴の噂はすぐに広まった。

2001年(大学1年の歳)から始まった藍坊主としての本格的な活動の中、2002年にインディーズデビューが決まり、1週間後にインディーズ1stフルアルバム(藍坊主)レコーディングも控えた中、ドラマーである僕がバイク事故で右足を骨折、全治1年を言い渡された。
レコーディングは1週間後と言ったが、3日後に大切なライブを控えていた。
そんな中、ヒーローのように現れたのが拓郎。
3日後のライブに代わりに出てくれてライブは敢行、レコーディングもサポートドラムを迎え決行することになった。
なので拓郎が正式に藍坊主のドラムサポートをしたのは2002年、今から19年前だ。

2004年に僕が藍坊主を脱退。
(これに関しては後日書く時が来れば書こうかなとは思いますが、長くなりそうなので今回は割愛)
すかさず、ライブサポート、レコーディングサポートに拓郎が入るのは、ごくごく自然な流れだった。
それだけ拓郎に絶対の信頼があるし、何より頼れる地元の仲間にしてナイスドラマーだからだ。
1年間のサポート期(これは前に聞いたが、あえてドラマーとしてサポート期を経験したかったらしい)を経て、2005年に正式加入となった。

そんな拓郎が、2021年6月、藍坊主脱退を発表した。

そりゃ永遠に続くものなんてそうそうないし、特にバンドにおいては解散や活動休止、脱退なんてのは日常茶飯事だ。
正直、コロナ禍にイヤと言うほどその文字を見た。
長い時を経れば、生活や環境も変わるし、考え方や価値観だって変わる。
藍坊主はみんな立派におじさんになったし 笑

メンバー4人がそれぞれコメントを出していたが、4人共ちゃんと言葉を選んでファンに伝えていた。
僕のところへは、前日hozzyとマネジメントサイド、そして当日の朝、拓郎から連絡が来た。

そんな拓郎がこんな風に言っていた。(拓郎、勝手に晒してごめん!)

亀ちゃんから受け取ったバトンを途中で離すことになってしまい申し訳なく思っています。

いやいや、俺が右も左も分からずに、高校生ノリの延長で始めたバンドの、たかだか2〜3年だけ握って簡単に放り出してしまったバトンを、18年もずっと握りしめて走り続けてくれて、本当にどうもありがとうだよ。
拓郎のおかげで藍坊主にはたくさんの名曲が生まれて、たくさんのファンを喜ばせて感動させて、今の藍坊主があるのは完全に拓郎のおかげなんですよ。
そんなファンがたくさんいたからこそ、きっと脱退を決めたのも心苦しかっただろうし、それでも自分に正直にファンに真摯に向き合った結果ゆえの脱退だったと思う。
すごく拓郎らしいし、そして藍坊主はみんな優しい。

だからどうかこれは悲しい決断ではなく、彼らが前を向くための必要な決断だったのだとこれからも引き続き応援していきたい。
受け入れるのには時間がかかるのかもしれないけど、彼らが産んでくれたたくさんの曲たちを聞いて、しっかり受け入れたいと思う。

(すごく簡単ではあるけど、Spotifyでプレイリストを組んでみたので、よかったらどうぞ)

最後に、拓郎はこうも言っていた。

高校時代から続くライバル(と今でも勝手に思ってるけど)としてまだまだお互い切磋琢磨しあえるよう頑張るのでよろしくお願いします!

いやいや、ライバルは荷が重いわ!!!笑
僕からしたら、ラスボスの様なドラマーだよ!!

どこまでも真摯な男だなぁ、と。
彼のドラムプレイに象徴されるような、やりとりでした。


実はどこにも言っていなかったのだけど、6月から小田原は‪ブルーピジョンスタジオ音楽教室‬でドラムを習っているんです。

拓郎くんに 笑

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ちょっとバンド活動をする上で、ドラムをプレイする上で壁にぶつかってしまいまして、満を持して門を叩きました。

藍坊主としてはあと1回、8/19(木)豊洲PITのワンマン公演でしか会えないけど、ドラムの先生としてはこれからも会えるので、これを機にドラムを始めてみるのも手なのかもしれないですね。

これからもよろしくお願いします、拓郎先生!!

では、また。

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