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初めてドアを開けた日③



い子です。
初日の話、最終回です。
シェアハウスのリアルが垣間見えます。


第一弾、第二弾はこちら


【目次】
①どこにあるんだ、私の家
②誰もいないけど誰かいる
③自分の城の掃除スタート
④宅配便…(はよ来て!!!)
⑤挨拶で感じる距離感

前回のつづきからスタートです。


⑤挨拶で感じる距離感


リビングで宅配便を待つ私。
そわそわしています。


いつ来るのかな…
これからここで暮らすんだな…
先に住んでる人、帰ってきちゃうかな…

テレビの音は雑音のごとく、
頭の中に全く入って来ないのです。


ガチャn(ぴくっ


どこかの部屋の扉が開いた音に、反応する体。

いつかの理科で習ったあれですよ。
危険を察知してつい動いてしまう、アレ。


そのあとすぐにドアを開け閉めする音がしたので
おそらくトイレにでも入ったのでしょう。

心なしかホッとする自分がいました。


時計の針がLの字になった頃、
ようやくリビングにいるのに慣れます。
コメンテーターの言葉に心の中で文句を言いながら
背もたれに腰かけてくつろいでいました。

それから時間はサラサラと進み、
30分ほど経過した後…


「ピッポッパッポッ」

帰って来た―――――っ!!!!!
住民だ―――――――っ!!!!!

背中がソファーから離れ、そわそわし始めます。


なんて声かけよう、
お帰り?
いや、初めて会うんなんだからおかしいか

リビングから玄関の方を見てはテレビに視線を戻す。
それを2、3度繰り返す。(チラ、チラ、チラッ)


来るか来るか…!?


サッ


黒っぽい影が、一瞬見えた。

おそらく住民でしょう(それ以外にいるわけない)。
リビングに来ないで、自室へ向かっていきました。


挨拶できなかったな……


このときは、
ホッとするというよりも
寂しい気持ちが生まれました。



結局、宅配便到着は15時55分頃。ギリギリセーフ(笑)

その夜、買ってきたコンビニ弁当を食べていたとき
住民とファーストコンタクトを取った。
(割とあっさり)


「初めまして、今日から入居します。(本名を名乗る)
よろしくお願いします!」

「あ、よろしくお願いします。」


以上。


学んだこと。

・シェアハウスの同居人は
アパートの隣人レベルでドライ(な人が多い)

名前は自分から聞かないと
教えてくれない
(人が多い)

交流が少ない(そこそこ仲良さげな人もいる)

都会はシェアハウスでも、人と人との繋がりが薄いようです。


このままじゃ、寂しいな。
初日、私はあることを決めたのです。


今日はここまで。

読んでくれて、ありがとうございました😌

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