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Webディレクターに必要なコミュニケーション力

Webディレクターは調整役的な立ち回りが中心であり、予定やタスク進捗、クライアントへの提案や連携など業務の幅が広いのが特徴です。
そんな橋渡しを担うWebディレクターにとって、またリモートワークが主流になっている中でコミュニケーション力が非常に重要になっています。
今回はそんなコミュニケーション力を培う必要性と意識するポイントについて紹介させていただきます。

メリット:認識の齟齬を防ぐことができる

コミュニケーションの中で認識の齟齬は大敵です。認識の齟齬は余計な工数がかかったり、タスク遅延に繋がります。
しかしWebディレクターは社内のメンバーだけでなくクライアントや複数のベンダーと関わるので、認識の齟齬が生じやすいのも事実です。

齟齬の原因を考えてみると、条件が曖昧になったまま会話がクローズしてしまったり、相手の立場や職種(デザイナーやコーダー等)を考えずに会話を進めている場合などがあると思います。そんなとき、少しでも論理的に話を咀嚼して展開すれば、うまくまとまる場合が多いのではないでしょうか。

意識するポイント①:認識のすり合わせは必ず行う

認識は相手の立場や職種によって大きく異なります。また考えや知識の程度なども当然異なるため、認識のすり合わせはしつこいくらいにするべきだと思っています。


▽相手の役割や知識レベルを考えた上で言葉を選ぶ
自分が知っているからといって相手が同じ知識を有しているとは考えず、情報に正確性を持たせることで双方向なコミュニケーションが行えます。

▽会話の最後に総括をする

会話が進むと論点がズレてきたりもするので最後に必ず総括をして共通認識を作ると要点が伝わり、タスクの整理に繋がります。

意識するポイント②:伝達事項は具体的に

納期や作業範囲、関係者の特定など、業務に関係する要素は必ず明確にした上で作業に移行することが大切です。

▽タスク設定一例
・作業定義
・作業順序
・納期
・スケジュール
・工数
・素材
・成果物
・リソース
・報告者
・報告体系 等


メリット:課題の発見につながる

運用業務でPDCAを回す中で問題や課題の発見をすることは当然重要ですが、何が問題なのかを明確に捉えることは意外に難しいと思います。
またそれらは単一の問題ではなく複数の事象が複雑に絡んでいる事も多く、
一つ一つ紐解いていくためにはコミュニケーションを通して様々な視座から考えていくことが大切です。

意識するポイント:目的や理由を明確化する

そもそも何をしたいのか、そのタスクの先にあるゴールは何かなどを明確にした上で課題を考えることが適切な課題の発見に繋がります。

事実と自分の考えを離して考える
起こっている事実はデータとして捉え、その上でどうすべきかを考えることが大切です。
自身の立場によっても考えは変わるので、主観的になってしまいがちです。
データから現状把握をした上でどう考えるか、なぜそう考えるかを議論することでより客観的な課題の整理が行えます。


Webディレクターは制作現場の交通整理係

これは入社当初に学んだことですが、学んでいくごとにこの言葉通りだと感じます。Webディレクターが明確な指針をもって動けないと多方面で支障がきたすものです。相手の立場に立って何が必要かを考えながら動くことで、
業務の質向上に繋がります。今回紹介したことは当たり前な部分もあると思いますが、コミュニケーションや認識の相違はそういった根本的な原因にあることが多いように感じます。皆さんもぜひ意識してみてください。


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