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匠の技を伝授する ~子ども店長 その先へ~
わたしたちが、「子ども店長」を通して伝えたい思いがあります✨
自分の「好き」「得意」を活かしてお仕事をして。
誰かが喜んでくれて。
その対価としてお金をいただくと、自分の心がとてもあたたかくなるという体験をしてほしいのです。
心がこもったお金なら、大切に使うことができます。
お金は本来、人を活かすためにあるものです。
そして、誰かの仕事で、この世界は支えられています。
自分の「得意」を活かすこと。
誰かの「苦手」を補うこと。
補い合い、支え合いを目に見えるカタチにして、社会全体を支えるのが「お金」の本来の役割です。
お金があるから、自分の生き方が見つかるわけじゃない。
お金をいただく価値を知るから、自分の生き方が見つかるのです。
そして。
お金のやり取りをする時に、誰かとのつながりが生まれます。
心のこもった「お金」を介することによって、人と人とのやさしいつながりを作り、自分も誰かも幸せにできる世界を体験してほしいのです。
そんな世界をつくってくれている、樋口智香さん😊
『小さい頃から、ケーキ屋さんになりたかった』
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朝日放送 LIFE ~夢のカタチ~
茨木の地産地消カフェ BONOcafe(ボノカフェ)
季節のごはんカフェ「satono」(サトノ)
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今回は「匠の技」だけではなく、「生き様」も見せてくれました💖
「調理実習」ではなく、「調理実演」
✅料理はスポーツと一緒。
上手になりたければ上手なプレーヤーを沢山見る。
まずは、見て学ぶ。そして繰り返しやる。
知識の前に体験。体験を繰り返す。
✅つくるところを見せたら、つくることを伝承できる。
食べる人が、つくる人の気持ちがわかるようになる。
✅自分でつくると、フードロス問題も、他人事ではなく自分事と感じられるようになる。
消費者目線から、生産者目線に立つことができる。
✅味の記憶は言語化できない。
お金で解決する世界を見せたら、お金で解決する世界が伝承される。
✅人間の成長は暗記のみにあらず。
レシピがあっても伝承できない。レシピは万能ではない。
習うより、慣れる。
✅子どもはチカラを持っている。
出来ないのではなく、大人が環境を用意しないからやらないだけ。
✅大人がやっていないことを、子どもはやらない。
大人が楽しんでやることが大切。
自分が出来ていないのに、子どもにやれ!は、説得力がない。
✅「教授」ではなく、「感化」。
自炊塾の 比良松 道一 さんから学びました。
【教授】
1 学問や技芸を教え授けること。
2 児童・生徒・学生に知識・技能を授け、その心意作用の発達を助けること。
3 大学や高等専門学校・旧制高等学校などで、研究・教育職階の最高位。また、その人。
【感化】考え方や行動に影響を与えて、自然にそれを変えさせること。
樋口智香さんがお正月用に、梅のカタチをしたクッキーのレシピを用意してくれました😊
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『計量はレシピ通りに、きっちりと』
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レシピの「文字」だけでは伝わらない「コツ」をしっかりと伝授してもらう👍
これこそが、ポイントです✨
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「集中しなさい!」
「やりなさい!」
なんて言わなくても、
「知りたい!」
「自分でできるようになりたい!」
欲求が、すごい🤩
「寝食を忘れる」という言葉があるように、本来人間には知識欲が備わっています👍
そのスイッチが入ると、自ずと学びが始まります💖
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やってみないと わからない
やってみたら、自分が「わからない」ポイントが「わかる」🤩
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「生地の厚さは、どれくらい?」
「生地が柔らかくなったら、どうしたらいい?」
「型抜きした後の生地は、どうする?」
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自分一人で できるようになる
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自己流がどんどん生まれる👍
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規矩作法(きくさほう)
守り尽くして破るとも
離るるとても本を忘るな
教えを守り続けながらも
いつしか型を破り
離れていく事も大切であるが
そこにある基本精神は忘れてはならない
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余熱したオーブンで 170度 14分
「守破離」の「守」
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焼き上がりを見守る
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『大きいやつは、もう少し時間を長く。
オーブンのクセもあるので、焼きが甘い時は向きを変える』
コツを知りたくて、思わず群がる大人たち🤣
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『焼き具合は、裏で確認する』
確認をする時に「熱いから触らない」ではなく、
熱い時はどうやって確認するかも、伝授してもらいました👍
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できるようになった💖
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「型」を破っていく👍
守破離の「破」
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今回も、子ども店長さんから、
大人が学ぶことだらけでした🙏
「誰かにプレゼントしたい✨」
誰かの喜びが、自分の喜びにつながることを知っているので、
「今」の楽しさだけではなく、「未来」の喜びも先取りして、
「ワクワク」が2倍になっていました😊
「楽しい!!」と、みんな笑顔で、どの瞬間も言っているので、「なんで?」と質問してみました。
「クッキーづくりも楽しいけれど、みんなと一緒だから!」
即答でした🍀
同じ答えが、クッキーづくりを始める前のオリエンテーションでも出ていました。
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「冬休みの宿題は、もう終わった?」と、質問すると「終わった!」という返事だったので、「なんで?」と、聞いてみました。
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出てきたキーワードを深堀りしていくと…
✅勉強は大っっキライだったけれど、わかるようになったら面白くなった。
✅YouTubeを見てたら、わかるようになった。
(教え方がうまい)
✅楽しいから、他のことも楽しくできる。
✅勉強が終わったら、楽しいことをやる。
楽しいことが待っているから、できる。
「わかる」「できる」「楽しい」がキーワードでした。
(ホワイトボードに書かれている「宿題カフェ」「はよやれ」は、のちほど説明します)
使った道具の片付けも率先してやってくれたので、
「なんでできるの?」と聞いてみたら…
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✅家ではここまでやらない。みんなでやるから楽しい!
同じ答えでした。
クッキーづくりが終わってすぐに、
「宿題カフェに持っていきたい🤩!!」とのリクエスト。
調理室「ことことキッチン」は1階。
宿題カフェ は7階。
7階に上がると…
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はしゃぐお子たち😆
ホワイトボードに書かれた「宿題 はよやれ」これが理由・笑
今日の宿題は終わったらしい。
計画を立ててがんばる!らしい。
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食べてください😊
おいしいよ!」
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「めっちゃおいしい!!」
「売ってるやつより、おいしい!」
(売ってる人から教わりました・笑)
「買ったら1,000円くらい、するんちゃう!?」
「愛情がいっぱい、こめられてる!!」
「めっちゃおいしい!」が止まらない😆
(この後、1階キッチンに子どもたちの行列ができました🤣)
価値観を大切にする者同士で作業をすすめると、
自ずとお互いを認め合う会話が生まれます。
安心して作業に取り組めるので「次、これをやりたい!」と、創作意欲がどんどん沸いてきます。
やがて、「守破離」の「離」が実現されます。
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工夫をこらしたラッピングの数々💖
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一人で、もしくは誰かと一緒にいて、その場で完結する幸せもあるけれど、それだけでは足りなくて。
誰かと一緒に生みだした幸せを次の誰かにバトンタッチしてはじめて、人は完全な満足を得るんだなぁ…と、しみじみ🍀
その前提に必要なのは、「自分の好きなこと、大切にしていることを、認めてくれる人と一緒にいる」ですが🍀
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そして今回、思い知ったこと。
「匠の技」そして、「生き様」を見せると、子どもたちの目がキラキラと輝き出す✨
子どもは本物を見抜きます👍
✅その土地の文化・風土に根差した匠の技を見せる。
✅質問をされた時は、その人が「わかるように」教える。一方的に教えても伝わらない。
✅命令・否定をしない。
✅余計な手出し・口出しをしない。
✅相手の能力を信じる。
全国各地に「匠」が沢山いてるので、それぞれの地域に根差した、
「放課後 匠クラブ」
いかがでしょう?😊
商店街は「匠」の宝庫です。
空き店舗が1つあれば、すぐにできるかも?
同じような取り組みは沢山ありますが、「今日は〇〇匠の日」と、身近な商店街に、気軽に行ける環境があればいいな!と、思いました。
「あ!今日はダシで有名な〇〇屋さんの、味噌汁匠の日だ!」
「あ!今日はたこ焼きで有名な〇〇商店さんの、たこ焼き匠の日だ!」
(妄想)
本物を見せると、本物が目覚めます✨
1人の先生だけではなく、沢山の本物に出会わせてあげたいです。
最後に。
🍀樋口智香さんからのメッセージ🍀
なんだか私が刺激もらいました!!
感謝です✨
こども達が楽しそうで
私もウキウキしました!
人にあげる楽しさ。
喜んでもらえる嬉しさ。
手作りの大切さ。
気持ちが大事。
好きなことしてどれだけ笑えるか
いつも沢山笑える方へ進もうと
23歳くらいでやっと思えるようになり
BONOcafe をはじめ今まできましたが
今日改めてこれからもそうしていきたいと強く思いました。
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ここからは政策に興味のある方へ。
約10年前に「教育と職業・雇用の連結に係る仕組みに関する国際比較についての調査研究」が行われました。
スイスモデルを、日本になじむ言葉で、ざっくり、わかりやすく説明をすると…
(関心のある方は下記PDFを読んでください)
中学校が終わったら、勉強したい人は高校へ、職業技術を学びたい人は職業訓練校へ、曖昧な人は中間の学校へ。
![](https://assets.st-note.com/img/1703686532634-uUKWwLMDbp.jpg?width=1200)
教育と職業・雇用の連結に係る仕組みに関する
国際比較についての調査研究
WIP ジャパン株式会社 2015年3月
茨木市の小・中学校における不登校児童数は、令和3年度から4年度の1年間で149人の増加でした。
令和4年度
小学校 207人
中学校 450人
合計 657人
正直なところ、高校では一手遅いです。
中学校で受験を考え始めた時に、出席日数や成績がつかないことにより、
未来を諦めていくので。
未就学と高校で多様性を認めても、古すぎる学校教育法が、頑なに小中学校での学びを固定化しているので、国が作り出している問題です。
今すぐやるべきこと。
小中学校での多様な学びを、出席や成績に、国の責務として反映させること。
教育機会確保法は絵に描いた餅で、自治体の努力や、校長判断に依拠しているのが現実です。
教育政策「に」子どもを合わせるのではなく、
教育政策「を」子どもに合わせる。
柔軟に、迅速に。
日本の風土に馴染むやり方で。