「クマ被害」①~子ども・若者が畑で見つけた答え~
「みんなの畑」
茨木高校は今年、「草と戦わない」✨
自然農法にチャレンジです😊
続々と畑にやって来た茨高生。
まずは、さつま芋の収穫が終わった、子どもたちの畑のお手入れを始めてくれました。
収穫した後のさつま芋のツルを約2週間畑で干し、来年の肥料となるよう、すき込んでくれました✨
続いて…
ここからは草と戦います😎
「いっぱいできてる!」「大きい!」「アリがいっぱい出てきた!!」「楽しい!!」
アチコチから上がる歓声😆
ピーマンは、まだまだ実がなりそうなので、おかんたちがお手入れをしてくれました。
その時の、おかんたちの会話。
『茨木市は、旧石器時代から歴史が残っている。
農業と共に生きてきた歴史がある。
人は、食べないと生きてきけない。
生きていくため = 食べるために経済活動 = お金がある。
栄養たっぷりの土と水がないと、作物は育たない。
お金をいくら払っても、作物が実っていないと買うことができない = 生きられない。
まずは、作物を実らせてくれる土地に対する恭敬(つつしみ うやまうこと)の心を持とう。
それがないと、命に敬意を払うことができない。
畑をまたいだり、畑を踏むと、土地に対する恭敬心がなくなっていく。
まずは、私たちが豊かな土と水のある土地で生かされていることに感謝をしよう🌈
(農業と共に生きてきた、明治生まれの祖父の受け売り)』
茨高生は次の授業があるので学校に戻りましたが、おかんたちの会話は続く。
『小学生の息子がな。
今、戦争の授業を受けてるねん。
原爆のことを習えば習うほど怖くなってるねん。
先生は配慮してくれてるねんけど、どうしたらいいかな?』
『原爆が怖い…だけでは、解決せぇへんで?
本質的な課題は、なぜ人は争いを起こして、同じ人類を殺してしまうのか?
そこを理解できないと、恐怖は消えへんで』
『人は自分の信じている思想信条があって、それに基づいて行動を起こしていて、戦争は、お互いの「正義」をぶつけ合うことで始まるから、まずはそこを理解しないと』
『なぜ、その思想になったのか?
お互いを理解し合うことから、世界平和が始まる』
『でもその前に、過去の歴史を振り返ると戦争は食べ物の奪い合いから始まっているので、
飢えていないか?
飢餓によって命の危険に晒されていないか?
もし自分の家族が飢えていたら…自分はどういう行動を起こすか?
人道的な考え方が必要。
その本質を伝えずに「戦争を繰り返してはいけない」という教えだけでは、行動の起こし方がわからなくて、不安と恐怖が一生つきまとうと思う』
『畑をしてたら、教わらなくても体感できるよね。
土と水がないと、食べ物ができない。
人間だけでは、いくらお金があっても食べ物を生み出せない。
食べ物を手に入れるために、その土地のみんなが協力する必要がある。
協力しても天候に左右されるから、人間の計画通りにはいかない。
作物が実った時に、自ずと感謝の気持ちがわきあがるから、食べ物と人を大切にしようと思える。
だから、奪い合うのではなく、みんなで分かち合いたくなる🌈』
人間だけでは、ありません。
相次ぐクマ被害。茨木市も。
人も動物も同じです。
食べ物がなくなると、食べ物がある土地へ移動します。
クマは「駆除」されてしまいますが、クマが悪いわけではありません。
(人を襲うという行為に関しては、人間側の立場で捉えると「悪」になりますが)
課題の本質は、「飢餓」です。
地球で起こる大きな出来事は、一人のチカラではすぐには変えられないかもしれないけれど、身近な土地を豊かにし、食べ物を生み出すことならできます💪
今からでも。すぐにでも。
「怖い」と嘆いている時間や、「不安」と憂いている時間を、行動に移していく😊
時間だけは24時間、平等に与えられています。
時間 = 寿命(命)を、どう使うかは、自分次第💖
茨木高校生の感想の一部を紹介します🍀
(許可を得ています)
活動を通して、次世代から学ばせてもらうことの方が多いです🙏
体験を通して気づくこと・学ぶことができる場があることが、有難いです✨
素敵な時間を、ありがとうございました🌈
その②はこちら
「クマ被害」②~山の民が見つけた答え~