おかゆをフーフーして食べさせて貰いたかった話。
今考えれば迷惑な話だけど、学生の頃、風邪を引いても学校へ行っていた。
1人で家にいても寂しいから、学校へ行っていた。
本当は休んで、母親に甘やかされたかった。
どこで得た先入観かは覚えてないけど、
“おでこに乗せた冷たいタオルを定期的に変えてもらって、湯気の立ったおかゆを持ってきてくれて、スプーンで掬ってフーフーして食べさせてもらう。”
そんな風に優しくされる世界線は、叶うことのない憧れだった。
ちなみに経験の少なさから「アーン」はいまだに恥ずかしい。
バチバチに目を見られる相手でも、アーンをされるときはめちゃくちゃ恥ずかしくて目を逸らしてしまう。