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J1第30節 FC東京対京都サンガF.C.(国立競技場)

新しくなった国立競技場で2回目のホーム試合。花火1500発、光を使った演出など、動員記録を目指してさまざまな企画を準備したクラブスタッフの意気込みを感じさせる一戦。前回も雨だったので天気が良ければ最高だったのだけど、今回も台風が近づいておりまたしても雨になってしまったのがちょっと残念。

そして、今日の主審はJ1で初めての女性主審となる山下良美レフリーが笛を吹きます。個人的には去年彼女がJリーグで初めて笛を吹いたJ3のY.S.C.C横浜対テゲバジャーロ宮崎の試合も現地観戦したので、感慨深いものがあります。

立ち上がり、ペナルティーエリアの手前からの直接FKをレアンドロが蹴るところからスタート。これは枠を外れます。直後同じく京都も東京陣内でFKと、序盤からアクティブな動きだし。同じ4-3-3のミラーゲームでもあり、中盤の攻防が鍵になりそう。序盤は京都が高い位置からプレスをかけ、東京が剥がしてボールを動かすという展開。

12分、東京はGKからのビルドアップから左サイドのバングーナガンデを経由してレアンドロへ。レアンドロのシュートは惜しくも枠を外れますが深い位置からのビルドアップがだいぶスムーズになってきました。続く15分にも東京陣内で奪ったボール塚川ーディエゴー松木ーレアンドロとつなぎ左サイドからディエゴのシュート。これはクリアされますが、立て続けに攻撃の形を作ります。

逆に19分、京都も白井が素早く豊川にボールを送りこれをシュート。これはスウォビクが弾きます。中盤でのボールの奪い合いからカウンターも織り交ぜながら一進一退の展開。すると27分、スウォビクからボールを受けた森重が左サイドのバングーナガンデに絶妙のロングパス。バングーナガンデがマイナス方向のレアンドロにパスをするとペナルティーエリアの左隅の手前辺りから右足を一線。ゴラッソ!なミドルシュートが決まって東京が先制。レアンドロがまたしても国立でゴールを決めました。

京都もハイプレスからたびたびボールを奪い、東京のボールを脅かしますが決定的なシーンは迎えられずこのまま前半を終えます。

後半開始から、京都はウタカを下げて関西学院大学在学中で特別指定選手の木村を投入。後半も競り合いからボールを奪い合う展開。54分、東京は中盤でのパス回しから、ディエゴが京都ゴール前にボールを運び松木からのリターンを受けたディエゴがシュートを放つもこれはキーパーがセーブ。京都は56分に8月に加入したパウリーニョを入れて事態の打開を図ります。中盤の奪い合いでカウンターの応酬となり少しオープンな展開に。

67分、東京もレアンドロに替えてアダイウトン、ディエゴに替えてフェリッピと2枚替え。さらに74分疲れの見えてきたバングーナガンデに替えて中村、塚川に替えて三田を投入。直後の77分、京都は東京の自陣深くでボールを奪い、金子が絶妙のクロスをゴール前に送りますが、大外から走り込んできた川崎がシュートを空振り決定機を逃してしましいます。逆にそのボールをスウォビクが素早く前線へと送りカウンター。フェリッピがそのボールを受けて右の三田に送ると三田はそのままするするとペナルティエリアの前まで侵入してきてロングシュートを放ちました。これをGKの上福元が弾き、そこに詰めていたアダイウトンがゴール!東京は替わったばかりの三田とアダイウトンで決定的な追加点を取ります。しかし、三田がボールを持った瞬間に長友がインナーラップして相手DFを引き連れてそのままファーに流れたことで、三田のシュートコースが空いたという見えないファインプレーも素晴らしいものでした。

試合はそのまま東京がきっちりと締めクリーンシートで勝利を収めました。観衆は東京の主催試合の最多動員記録を更新。雨にもかかわらず50,994人の観衆が集まりました。試合前後や試合中はほとんど雨も上がっており、花火をはじめとする演出も大成功。そして山下主審の凛としたゲームコントロールも素晴らしいものでした。

東京はG大阪、神戸戦と続いた悪い流れを断ち切ってなんとかACL圏内に望みを繋ぎました。京都は残留争いから抜け出したい一線だったもののこれで暫定16位と予断を許さない順位に。
Jリーグもいよいよ終盤。痺れるような試合が続きます。


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