腫瘍①
親知らず編は終了し、ここから2ndシーズンにしてメインステージ、腫瘍編です。
まあざっとおさらいすると、副咽頭間隙腫瘍いうものが左の喉の奥に出来ていた、というのがわかって、精査するためにMRIをとりましたってとこまでいきました。
そしてMRI結果を聞く日、この日はまた母も二時間かけて来てくれていました。夫と三人で聞くことに。
このとき事前に母と二人で色々と話をしていました。母は看護師の友達から、地元の大学病院の先生に耳鼻科の腫瘍が得意な先生がいるってことを聞いてました。
私ももし手術するなら、今の病院よりもその大学病院の方がいいな、と思ってました。やっぱり元看護職なので、病院の規模とか家族の通いやすさとか色んなこと加味してしまう。(笑)
なので、手術をゆくゆくするのであれば、そこの大学病院に紹介してもらえないか聞いてみようと二人で決めてました。
夫にもそのこと伝えると快諾、むしろそっちの方がいいって言うてくれました。
まあこのときは、きっと良性やって言うてたし、このまますぐには何もせんやろ~て思ってたんです。
外来1時間ちょい待ちました。多分最後の患者さんでした。
先生「大きさは1ヵ月前と変わっていませんでした。ただ、頸動脈、頸静脈の近くに腫瘍があります。このまま置いていると、腫瘍が大きくなるにつれて、
血管が圧迫されて脳梗塞、麻痺が起こる可能性があります。手術は早めにしたほうがいいです。」
「腫瘍は腺腫か神経鞘腫かと思います。腺腫であれば、良性と悪性があります。腫瘍はとってから調べるので、良性ならとるだけでいいですが、
悪性(がん)なら唾液線を全て摘出するために再オペになります。」
「神経鞘腫には悪性はありません。ただ、神経を切断するので、左反回神経麻痺になります。迷走神経の障害なので、
一生嗄声(声がかすれる、長く喋れない)になります。治りません。」
「あと手術は総頚部法というものを行いますが、
腫瘍のところが見えにくければ顎の骨を割る手術になって時間がかかります。」
色々割愛してるけど大まかにはこんな感じでした。
私…やや動揺。 母…冷静。
夫…涙目。
いやほんまごめんね。そりゃそうよね。
私も色々調べてはいたけど。まさか、一生嗄声とか再オペかもとかは今日初めて聞いたしなぁ。結局私と母でひたすら夫を励ましてました。
まあでもやっぱりショックなのはショックでした。私本当に喋ったり歌ったりでストレス発散してたから。もちろん会話は可能やけど、今ほど早口で話すのは確実に無理やし声もかすれてしまう。
本当に人間というものは、自分が持ってる機能がなくなる可能性が現れたらそこで初めて有り難みに気づくんですよね。
ただ、手術をする方針ということはわかったから、先生に紹介のことを聞いてみました。そうすると、先生はじゃあすぐに紹介状書きますね~て言うてくれて、紹介状を用意してくれました。
そのあとは初診予約を窓口でお願いしたのと、私の画像データをCDに焼いてもらいました。
てかこの時、私てっきり初診は自分らあで予約せなあかんと思ってたから、まさか病院が手配してるとは!てびっくりしてました。
滞りなく、その希望の先生の日の初診予約がとれました。
そして、帰宅して。
この日からまた検索魔になってしまった。
いや、調べたとて何かが変わるわけではないんやけど。何せ私が一番怯えてたのはやっぱり嗄声でした。リハビリすることでちょっとずつマシになるかもしれないことはわかったけど、やっぱり怖かった。
ただ、このとき新たに思ったことがありました。
元々の病院の先生は、(医師の中では)若めの女の先生でした。もちろんその先生を悪く言うわけではないけど、外科手術とか画像診断とかは、ある程度は経験によって変わってくるやろなと思ってました。それに、その先生が専攻してるのは同じ科でも腫瘍ではなかったんです。
バリバリ腫瘍を専門に診てる先生なら、とりあえず今よりかはまだ何かわかることがあるのではないか。悩むのはそれ聞いてからでいいんじゃないか。てか悩んだとて腫瘍の性質変わるわけじゃないし。そう考えました。
これがあれです、セカンドオピニオンってやつです。なので、もう色々調べて病むのは止めて、とりあえず次の病院の初診を待とうと思いました。
めっちゃ重い話になってすみません!
長くなったのでこの辺までで!
次はもう少しポップになる…と思います!