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あの日から2ヶ月

あの日というのはお別れした日のこと。
2ヶ月が経ってあの子がいない日々にも少しずつ慣れてきた。
孤独が身体に馴染んできた感じはするし、どうしようもなく辛い気持ちになって泣くこともほとんどなくなった。だけど胸の奥がずっと空っぽな感じが消えることはない。今はうっすらとした悲しみと喪失感と一緒に暮らしてる。

今まで後悔なく生きてきたつもりだった。そしてあの子とのお別れという自分の選択にも後悔はない。だからあまり過去に戻りたいと思うことはなかった。

だけど今は、もしできるなら、2人でダンスの練習をして、王将とかで晩ごはんを食べて、一緒に狭い6畳ワンルームに帰って、京都の街を散歩して、シングルベッドでぎゅうぎゅうになって眠ったあの頃に、1日だけでもいいから戻りたい。
結末がこうなるって分かってたとしても、僕にとってあの子との日々は本当に、人生の幸せの全部が詰まった時間だった。

僕は短い人生の中で、たとえ一時的だったとしても、そんな相手と巡り合って、時にはケンカしながらも愛し合って楽しく過ごせたわけで、それだけでもう既に僕の人生は大成功を収めたと言っても過言ではない。

車の免許は無事取れただろうか?
卒論は順調に進んでいるだろうか?
新しいバイトは決まっただろうか?
失恋から立ち直って新しい恋を始められただろうか?

遠い存在になってしまった貴女にもう会うことはできないけれど、貴方の幸せを心から願っています。
出逢ってくれて、愛してくれて、大切にしてくれて、本当にありがとう。

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