サウジで面倒見てくれてる先生の話
どうも、しゃぴんです。
僕は今サウジで研究インターン生として、サウジアラビアの大学で地質学の先生の元で研究をしています。
今は2泊3日のアブダビでのフィールドトリップが終わってメンバーとタクシーで大学に帰っているところです。サウジアラビアは都市部から少し出ると荒涼とした砂漠に道路が引かれ、その横にポツポツと建物が並ぶ景色が続きます。僕は夜にタクシーからこの景色を見ると、いつも月に移住してきた人になったような気分になって胸がキュッとなります。
今回はアブダビでご飯を食べてる時に先生話してくれた先生の人生の話を書こうと思います。
先生はドイツ人の70歳を超えたおじいちゃんで、物腰が柔らかくて本当に優しい人です。
彼はドイツの大学で学部を卒業した後、アメリカの大学院で修士号と博士号を取りました。アメリカに来た当初は英語にかなり苦戦したそうです。そのため昔の自分と重なる部分があるからか、僕が英語に苦戦しながら話す時、いつも根気強く、真剣だけど優しい表情で耳を傾けてくれます。
「なんで地質学を選んだんですか?」という質問に彼は「冒険が好きだからフィールドに実際に出れる学問がよかったから」と答えてくれました。
その理由の通り、彼は大学院を出た後シェルに就職し、地質学者としてマレーシア、ベネズエラ、イギリス、オマーン、アブダビ、サウジアラビアなど様々な国で働いたそうです。そして引退した後、ドイツに戻ったけど退屈で、サウジアラビアで教授になることを決めたようです。
奥さんとは大学院で出会ったそうで、最初の配属地がマレーシアに決まった時に、上司に「彼女は連れていけないけど妻なら連れて行ける」と言われて、急いで結婚を申し込んだと話していました。そしてなんとか休みをとってハネムーンでアブダビに行ったそうです。
「一番よかった国はどこですか?」と聞くと「よく聞かれる質問だけどいつも答えるのが難しいんだ。人生には様々な側面があって、どれも違った味わいだから。」と言っていました。そう言ってから各国での思い出を一つずつ話してくれて、僕まで一緒に冒険に出かけた気分になりました。
そういば、先日旧友が久しぶりに連絡をくれて、「君が同期で一番の冒険家だね」と言ってくれて嬉しかったのを思い出しました。
僕も短い人生を目一杯に使ってたくさんの冒険をしたいと思っているので、友人がそう言ってくれてすごく嬉しかったです。
半年だけだけど彼に師事するという幸せな縁に恵まれて本当に良かったです。
先生みたいな温かい冒険家になれるよう、明日からまた実験を頑張ろうと思います。
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