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人生について

よく行ってた食堂に置かれてあった『チ』という漫画をある日偶然手に取りました。すごく面白くて、その漫画を読むことが半ばその食堂に行く理由にまでなってました。
その漫画がアニメ化したということで、最新話観たんですけど、本当に最高です。ついでにオープニングのサカナクションの曲もエンディングのヨルシカの曲もマジで良過ぎる。

それとは別に、以前一度議論した海外か母国か迷ってる中国人の子にさっきまた人生相談をされました。決断と行動が遅すぎて出願時期をほぼ完全に逃してる上に、中国での世間の風潮に縛られてギャップイヤーなどの時間稼ぎも受け入れられず自らで自らの選択肢を潰して詰みに向かっていく彼女が、相談という体でただ共感を求めてくるのが正直少し不快でした。
競争に疲れたから中国から出たい。けど海外に行くにしても、この選択肢はこれがダメで、こっちの選択肢はこれがダメで…とできない理由をつらつらと並べて彼女は一体何がしたいんでしょう?こちらがじゃあこの選択肢は?と別のを提案してもまたすぐにダメな理由を述べる。
終いには、あなたは中国の厳しさや難しさを理解してないと。私はうつ病になったことがあるし、あなたみたいには強くなれないと。
人には人の地獄があるし、実際大変な状況なのは分かるけど。そんなに楽になりたいなら、ちょっとお金貯めて北欧で安楽死でもすればいい、とまでは流石に言ってませんが、それだったら最初から人生相談みたいな建前はやめて、慰めの言葉でも求めてくれればいいのに。
世間が引いた王道レールから逸れて我が道をゆく覚悟も、王道レールを全うする覚悟もないなら、どこに道なんかあるんだ。
ということで今日は『チ』という人生を燃やして真理の追求に臨む人たちの姿を描いた作品と、自分の人生なのに一向に腹を括ることができない人の話という両極端なものを同時に摂取して、なんだか悶々とした気分なので、今まで何度か書いてますが、タイトル通り人生のことを書いてみようと思います。

先に断っておきますが、今日のは読みやすさ度外視偏った思想丸出しで思いのまま書くので、読みにくいし、人によっては読むに耐えないと思います。それでもよければご一読ください。

暇と退屈の倫理学という本を大学2年生の時に読んだ。正確に理解できたか分からないけど、内容を大学のプレゼン課題の題材に選んで数十枚のスライドにまとめて発表するくらいには読み込んだ。
もう何年も経って細かい内容や論理展開は忘れてしまったが、暇と退屈の倫理学の結論は、余暇を楽しむ余地を探求しろだった。決断の奴隷になるなとも念押ししていた。それはテロリストと変わらないと。何かを決断してそれに打ち込む人生は間違いだと。それよりも味覚を研ぎ澄ましてより鮮明に食べ物を楽しめるようになるなどの余暇の過ごし方に更なる探究の余地を見出して、それを深めるプロセスを楽しめば良いと。
一理あるとは思ったが、僕の人生には応用できるものではなかった。著者からしてみれば、僕はまさしく決断の奴隷だ。でもそもそも目的が違うものをどうして同じ尺度で測れよう。僕は人生を退屈との対峙だとも考えていなければ、幸せを最大化することや労力を最小化することにも価値を見出していない。
ただ、毎回課題を背負って生まれきては苦しんで死んでいくという、この幾度となく繰り返す人生という魂の研磨のサイクルを終わりにしたい。そのためにこの人生で自分のできるベストを尽くして、死ぬ間際、「よくやった」と自分に声をかけてやりたい。
なんだか宗教染みてるし、厨二病感のある考えだけど、少なくとも今世はこのコンセプトを全うしたい。
それにこのコンセプトは苦悩だけを生むわけではない。可能性を最大化する過程で必然的に生じる、数多の挑戦、決断、成長、出逢い、そういったものは僕の人生をより一層輝かせるものにすると思う。そして数多の苦悩もまた重要なアクセントになる。
苦悩のない幸運と成功だけの物語が面白いだろうか?美しいだろうか?そもそも実現可能だろうか?
皆、毎日漫画やアニメ、小説などで物語を楽しんでいる。それなのに自分の人生は簡単に可能性を諦めて守りに入ってしまう人が多い。ジャンプだったら最速で打ち切りになってしまうような物語をなぜ自ら選んでしまうんだろう。

自分の人生は、自分だけの物語だ。
他の人の意見や考えと触れ合って考えを研ぎ澄ますことはいいことだけど、他人の意見や世間の風潮に流されて、何かあれば自分のせいではない、他者が環境が世間が悪いと他責に走る。自分以外の変えられないものに責任を求めても何も生まれない。できない理由ばかり見つけるのが上手で、行動に出ない。
そんな人生は美しいのだろうか?
そんな人生は面白いだろうか?

他人に構ってる余裕はない。だけど少なくとも自分は、自分だけのこの人生という物語を面白くて美しいものにしたい。絶対に最後までやり遂げる。

以上、心の叫びでした。

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