
【シーズン26】メタビート構築集【マスター1到達】
はじめに
また1ヶ月が終わり、新たなシーズンが始まったので次のデッキを考えなければならない――ということで、昨シーズンにマスター1を達成したメタビートのリストを眺めながら、今後のプランを考えていきたい。ということで先月に続き、『X』で公開されているデッキを集めてみた。
以下のデッキリストはマスター1を達成した段階での構築なので、マスター1到達が早ければ早いほど、現在の使用者のリストは変わっている可能性が高いことはご了承いただきたい。
メタビートについて
基本的にメタビートというのはGS(グッドスタッフ)だが、やはりある程度テンプレめいたものというか考え方がある。現環境はSS(特殊召喚)が主なので(もはや何が“特殊”なのか?)、《フォッシル・ダイナ パキケファロ》や結界像モンスターを採用し、それをいろいろな方法で守り切って封殺するというのが主流だ。
ドローソースによる違い
ドローソースについては、いろいろと規制を受けている関係で、手段の多様性はあまりない。大きく分けるとしたら、以下の2つか。
(1)主にモルガナイトを採用して誘発モンスターを入れない(もしくはごく少数)の【モルガナイト型】
メタビと復縁して無事マスター1
— いも (@imoaki360) February 9, 2024
烙印多すぎてゲロ吐きそう pic.twitter.com/Tg76xwaaTA
久しぶりにガッツリマスターデュエルやったなー展開とか知らんから結界像メタビでマスター1 pic.twitter.com/GhFRlYCkcV
— ノノグラム.EXE (@nonogram_nico) February 28, 2024
(2)モルガナイトを諦めて誘発を採用する【誘発型】
今家で出来るゲームで一番モチベ高いのマスデュエかもしれないマス1。メタビ楽だしデッキの弄り甲斐あって楽しくて良いですわね pic.twitter.com/U736ep4tbE
— だしまき (@dasimaki4) February 15, 2024
メタビートでマスター1到達 pic.twitter.com/nZTeWjGPwk
— meltmera (@riri600540) February 24, 2024
【モルガナイト型】は中長期のリソースを増やしてくれる他、一度にモンスターを2体通常召喚できるようになるため、相手の《無限泡影》や戦闘破壊に強くなるという利点がある。一方で、誘発がないので後攻時のまくり手段を用意しておく、もしくは最低限の誘発を入れてお祈りする必要がある。
【誘発型】は先手に強く後手に弱い(大体のデッキはそうだが)メタビートの弱みをカバーするという考え方であり、後攻時のストレスが気持ち少ないというメリットがある。ただ、メタビートは1枚初動どころか3枚初動ぐらいのデッキ(パキケ引いても守れないと意味ないので)なので、あんまり誘発を引くと「先攻引いたのに負ける」という本末転倒なことになりやすい。そのためこちらのタイプは、1枚初動のある強力なテーマを出張させる傾向がある。
あとおもしろかったのが、リストを眺めていると、誘発モンスターを(ほぼ)入れていないにもかかわらず、モルガナイトを採用していない構築もある程度あった。モルガナイトは通常召喚が増える点を除くと、序盤にあまり活躍するカードではないので、事故を嫌って入れないという選択肢はありうる。
壺4種採用のメタビートでマスター1
— もっちり (@mocchiri_noob) February 18, 2024
結界像パキケ+罠構えるだけ
誘発すぐ貫通されるし結局罠も引けないと負けるのでワンチャンターンスキップできるニビルとアトラクターの4枚のみ
結局サンダーボルト拮抗勝負はバロネスとかネオテン捲れないので抜いた
exはガルーラ2とヌトス1さえあれば充分 gg pic.twitter.com/ivDFfAAkhA
墓地メタの違い
もう1つの分岐としては、主にドラグマギミックを入れつつ、相手の墓地利用を封じる【ネクロバレー型】と、そもそも墓地に送らせない【除外型】がある。現環境でメタビートを使う大きなメリットというか存在意義の一つに「墓地メタ」があるのは明らかなので、大半のデッキはこのどちらかの戦略を採用している。
【ネクロバレー型】はドラグマギミックとの相性がとにかく良いのが強み。特に現環境はドローソースが限られているので、《天底の使徒》という最強ドローカードを使えるのは無視できないメリットだ。また、相手に展開されたあとでも相手の墓地利用をある程度妨害しやすいのもよい。反面、墓地を利用しない相手や除外をしかけてくる相手には、そもそもデッキとして不利になる。
記録として。Season26はメタビートでマスター1到達。蛇眼に先攻とられると結構キツかったです。後攻でも割と捲れるので良い。ヌトスやガルーラの3枚目がなく妥協カードあり。ドロールはあんまり。 #マスターデュエル pic.twitter.com/MTppsqDayX
— Khonshu (@khonshu_md) February 9, 2024
【除外型】はとりわけ今の環境に刺さっており、ミラーマッチでも相手が【ネクロバレー型】ならイージーウィンしやすい。また、カグヤがほぼ確実なバウンスカードと化すので、そのあたりのギミックを入れられるのも【除外型】のおもしろさと言えそうだ。
ただ、すでに墓地に落ちてしまったカードへの妨害手段が弱く、《ディメンション・アトラクター》を引いていないときの後攻は、《ネクロバレー型》ほど安心できない。ドラグマギミックが使いにくいのもデメリットで、そこの枠はドラグマに変わるほどの強力なギミックを入れる必要が出てくる。
【正々堂々なんて野そんな蛮な…ここは穏便に卑怯戦法で…(メタビート)】
— アリシア@保証人🎲 (@ship830517372) February 17, 2024
今の環境で水属性主体のデッキが存在しない(ダイヤ帯~マスター1までに【海】デッキに一回当たったくらい)から水結界像が超刺さった。
大捕り物でパクったは良いけど魔法罠ゾーンが埋まる問題解消のためフェンリルを採用。 pic.twitter.com/9IJLS2262h
遊戯王MD初めてマスター1到達!
— アカリン@SW-0329-4690-5123 (@okamotoakarin) February 27, 2024
後攻多すぎなので結界波フル投入したメタビート使いました
色んな人の参考にしたけど最後は自分の構築で8連勝フィニッシュ!#遊戯王マスターデュエル #NintendoSwitch pic.twitter.com/nuDabJ1xKa
最近では、ネクロバレーと除外カードの両採用も増えてきているようだ。それだけいまは墓地メタが熱いということだろう。最近あまり使われていないが、《閃光の追放者》もこの環境なら使われるかもしれない。チェーン組まないのは偉い。
メタビートでマスター1じゃあ〜〜!!
— Theta-IS/ゼティエス⚡️VTuber (@Theta_IS) February 14, 2024
引いたカード叩きつけるだけの運ゲーでも勝てるぞ〜〜!!超融合最強じゃああ〜〜!!!#マスターデュエル pic.twitter.com/2wkslL0fSU
マスター1達成!
— だる (@wtshoomkrkt) February 29, 2024
先行制圧が主流のクソ環境にはクソデッキで勝負じゃ😡
結局のところメタビートしか勝たんって事よね✌️
#マスターデュエル pic.twitter.com/i0UYlHewor
このように、ほぼすべてのデッキが墓地メタを採用しているが、なかには入れていないリストもある。以下のデッキは、妨害をSS封じに絞っている。一般的にネクロバレーよりもSS封じモンスターのほうが無効化されやすいので、そこをモルガナイトによる展開数や罠で補っているかたちか。
メタビート(結界像ビート?)でマスター1到達したぞーーー!!
— JAKE (@guiltyjake) February 29, 2024
デッキはちょいちょい変えてたけど最終的にこの41枚かなという感じ。
マスター2から数え始めて7割近く後攻という終わってる運の無さだったけど後攻でも割と強くて助かった。
1試合ごとにプレミ2回くらいしても勝てる最強デッキです pic.twitter.com/gICY67dn6l
混ぜものについて
メタビートのSS封じモンスターは基本的にパワーが(いろいろな意味で)不足しているので、デッキに厚さをもたせるため、出張セットを入れる場合がある。
今月はなんといっても、【ゲートガーディアン型】(という名の風水型)が結果を残したことだろう。純正だとデッキパワーが足りなそうだなと思っていたがゲートガーディアンだが、まさかメタビートとここまで相性がよいとは思わなかった。開拓したかざもりさんはすごい。
マス1行った【メタビート・ガーディアン】、レシピはこんな感じです。攻撃ロックを活かしているので純ゲート・ガーディアンよりゲート・ガーディアンしてます。
— かざもり (@mad_magikey) February 18, 2024
風水魔神はガチの強カードです。ヒューガとサンガのステータスが逆だったらもっと強かったのに………!https://t.co/IGxcv78OLd pic.twitter.com/faJxlZyaB9
今月はゲートガーディアン型のメタビートでマスター1行きました〜
— なるるのる (@awdri12) February 22, 2024
ダイヤ5〜マスター2までは結界像天底ミラフォ型で行ってたけど某氏の動画でゲートガーディアン型に惚れてマスター2から握り直したらほぼ無敗で昇格してしまった… pic.twitter.com/GM0utsva1H
マスター1初到達出来た!
— おれんじ (@vajiraman) February 20, 2024
メタビ使ってたけど手札事故が他のデッキより少ないし、ゲートガーディアンギミックが普通に強い pic.twitter.com/X1iMkBAnE0
2月の新規カードを入れた構築としては、【罪宝】ギミックを生かした構築の可能性がありそうだ。【罪宝】そのものは墓地メタと相性がそこまでよくないが、そこを割り切って使っても普通に強いということなのだろう。
season26、マスター1到達しました!
— めろ@マスターデュエル (@melo_ygomd) February 9, 2024
使用デッキは【罪宝メタビート】です
罪宝狩りの悪魔で安定して高打点を供給出来たり、シルウィアがピンポイントに邪魔なカードを止めたりと罪宝カード群は優秀過ぎました(^-^)
ドロバ、クロック、ネクバも大活躍です👏💮#遊戯王マスターデュエル pic.twitter.com/fDk7cjdU9u
【除外型】の派生としては、【クシャトリラ】軸も今後もっと数が増えるかもしれない。【クシャトリラ】自体が制限を食らって弱体化しているので、そこを補うかたちでメタビート要素を入れる余地があるという事情も関係していそう。
今月もメタビでマスター1達成!
— ひぐらし (@higu_kansoku) February 24, 2024
後攻でも余裕で捲れる型なのでオススメです
VS相手はどう足掻いても不利ですがスネークアイ系は特殊封じれば妨害0なので余裕でした pic.twitter.com/tS2Gh4GQPV
【クシャトリラ】出張セットはそこまで枚数を使わないので、他のテーマとも合わせやすい。こちらは【ゲートガーディアン】と組み合わせたかたち。
クシャトリラと風水魔神を置いてからメタビをする最悪のデッキでマスター1まで潜りました pic.twitter.com/zKjdAKrzPQ
— らるこち (@Larco373) February 24, 2024
一時期メタビート界隈で話題になった【十二獣】型は、後手まくりをしやすいのが強み。先攻でも、ドランシア+SS封じモンスターというかたちをつくりやすいので、罠やモンスター強化魔法を引いてなくても盤面を維持しやすい。
配信中にマス1到達です!
— kodai (@luke5170) February 6, 2024
マス3までは干ばつビート、そこから5まで落ちてからはいつものスモワ型結界像ビートでした。
前まで天底だったとこに入れたクロックワークナイトが強かったです。
単体強化としても1000アップで2体以上並べればさらにアップですし、斬機・ラビュに対しても刺さりました。 pic.twitter.com/S3ixs5O8zq
— EEE (@_EEE_C) February 25, 2024
あと、ほとんど純正と変わらないといえばそうだが、【烙印】要素を入れたメタビートも相変わらず生息している。《烙印融合》はナチュラルにジョウゲンが入ってくるメタビートとある程度シナジーがあるのがよい。ビーステッドが減ったのも追い風になる。
今期も【烙印メタビ―ト】でマスター1達成!
— じごあく (@zigo_aku) February 7, 2024
後攻は抱擁とサンボルと超融合、こちらのターンに展開するタイプのデッキへはパキケ結界像ジョウゲンを置いて捲りました。
五虹が光・魔法使いなのでルベリオン出しながら超重を封殺できたのは良かったです。#マスターデュエル pic.twitter.com/tx5MVh3UGf
マスター1達成。
— Tome (@hazuki_tome) February 17, 2024
今期はR-ACEとメタビート使用。 pic.twitter.com/hTvwXEkeUY
その他の傾向について
一時期は採用枚数が減っていたいわゆる「まくり札」も、ここに来てまた枚数が増えてきている印象がある。
特に《超融合》は環境的にもかなり刺さっているので、メタビートといえどひとつの標準装備として搭載されるかもしれない。実際、《超融合》の採用枚数は明らかに増えている。
あとあんまり意識されなくなってきている《拮抗勝負》も、普通にあれば刺さるという場面が多い。このあたりのことを踏まえたうえでデッキを構築していきたいと思った(感想)。