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【遊戯王WCS2024】2nd Stageで使うメタビートの構築を考える【マスター1】
この記事は何?
数多の怨嗟の声を乗り越え、今年も『遊戯王マスターデュエル』で行われるワールドチャンピオンシップ(WCS)の1st Stageを突破できたので(構築記事はこちら)、2nd Stageで使うデッキの参考になる構築を眺めたい、というかあわよくばパクりたいという趣旨の記事。
書き手が【メタビート】というデッキタイプしか使えない呪いにかかっているので、参照するデッキは必然的に【メタビート】である。参照範囲は、今回の目的の都合上、シーズン30でマスター1に到達したもの(※新弾が出て以降の構築に限る)、WCS 1st Stageを突破しているものに限定している。
現環境の【メタビート】ってどう?
実際のデッキを見ていく前に、現環境の【メタビート】の立ち位置について軽く触れておきたい。
【メタビート】は好き嫌いがはっきり分かれるデッキタイプなので、そこの判断基準はいったん脇に置いておくとして、強さという観点で思うのは、いまの環境は「そこそこいい」ということ。
これは「墓地を利用するデッキが多く、そこさえメタっておけばある程度勝てるから」というのに尽きる。そういう意味では一時期の【ティアラメンツ】環境に近い。
よく勘違いされるが、【メタビート】は必ずしも「特殊召喚(SS)封じモンスターばっかり入れているデッキ」ではない。あくまでそのときのメタを読んで、それに対する解答カードを多く入れることで、相手に思ったような動きを取らせないことが本筋である。
もちろん現環境はどうしてもSSが中心なので、なんだかんだ《フォッシル・ダイナ パキケファロ》みたいなカードが採用されがちなのは事実だが、除去のされにくさもあいまって、いまは墓地封じのほうが確度の高いメタカードとして機能している印象である。それぐらい墓地活用のデッキが大半なのだ。アンデッド族もびっくりである。
さて、墓地メタが中心になる以上、【メタビート】側の戦略として取れるのは大きく2つである。
ネクロバレーで墓地の蓋をする
除外でそもそも墓地に送らせない
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1は長らく【メタビート】の型として幅を利かせたもので、《王家の眠る谷-ネクロバレー》で墓地利用を禁じながら、ネクロバレーの制限をすり抜ける《ドラグマ・パニッシュメント》でボード・アドバンテージを握るという構築が主である。
自分がWCS 2024 1st Stageを突破したのがまさにこの構築で、除外がメインの型に比べて安定感に優れる一方、「墓地にモンスターを送れなくなる=死」というわかりやすい欠陥を抱えている。
誘発を入れるかどうかは人によって異なり、あまり入れない場合は《時を裂く魔瞳》を採用するケースもある。が、除外型と比べると稀である。
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2は前回のデュエリストカップ(DC)で結果を残したことで、格段に数が増えた除外型。多くは《王家の眠る谷-ネクロバレー》も併用しつつ、《次元の裂け目》や《マクロコスモス》、《ディメンション・アトラクター》といった除外させるカードを多く採用する。
デッキの性質上、ドラグマ関係のカードが採用できなくなるのだが、《妖精伝姫-カグヤ》を採用することで継戦能力を高めている。カグヤは除外ギミックと相性がよく、除外されている状態だとバウンス効果が確定で使える。
こちらは《時を裂く魔瞳》を採用している構築が多く、1ターンで2枚のカグヤを出し、《No.41 泥睡魔獣バグースカ》につなげてごまかしつつアド差を稼ぐみたいな芸当も可能。
除外型は環境に刺さっており、メタ対象の相手はドラグマ型よりも広く、とりあえずドラグマ型の【メタビート】にはめっぽう強い。反面、ドラグマ型よりもモンスターを安定して守りにくそうなので、SS封じモンスターはそこまで主軸におかず、攻撃力がある程度高いカグヤや《インスペクト・ボーダー》、《ライオウ》あたりの採用も見込まれる。
実際の構築を見てみる
ネクロバレー型
WCS予選1stSTAGE突破 !!
— アオ (@aotwop) June 13, 2024
使用デッキはメタビート
直近20戦は14勝6敗でした✌#遊戯王マスターデュエル #メタビート pic.twitter.com/cInfRfyx0w
漢の《超融合》3枚+《拮抗勝負》3枚構成。【メタビート】は後攻勝率が低いとよく言われているが、ここまでやれば巻き返せることは多そう。珍しいのは、除外するカードを採用していないにもかかわらず《教導の聖女エクレシア》を採用せず、代わりに《妖精伝姫-カグヤ》+《時を裂く魔瞳》という構成を取っていること。じつは自分も似たようなことを考えていたので試してみたいと思った。
WCS予選のDLvMAX到達です。
— kodai (@luke5170) June 11, 2024
結界像ビート使いました。
紙の方で好感触だったクロックワーク+ゴルゴンダ両方投入プランが良かったと思います。
墓地メタをネクロバレーに絞ってパニッシュメントを打てるようになり、アドバンテージで優位に立てるゲームが多かったです。 pic.twitter.com/u93NqHeltc
いかにもkodaiさんという構築。《スモール・ワールド》を採用することで、ダブると邪魔になるカードを最小限にできているのが美しい。11枚の誘発カードを採用しているのも特徴で、3枚投入の《機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト》や《決戦のゴルゴンダ》でモンスターを守りながら、先手でも後手でも強く立ち回れそう。
除外型(ネクロバレー同時採用を含む)
今月もマスター1 到達できました。
— ∞ INFINITY∞ (@Infinity1028f) June 10, 2024
30回目の最高ランク達成です。
使用デッキは【メタビート】
相変わらず強くて多いスネークアイと
新弾の覇王魔術師や炎王を意識しています。
クシャトリラが増えつつあるのが厄介ですね。 pic.twitter.com/uJmjcIZuPx
リストが個人的にめちゃきれい。あと《醒めない悪夢》の2枚採用がおしゃれ。《ハーピィの羽根帚》まで採用されており、「絶対にお前の魔法・罠を潰す」という意気込みを感じさせる。とりあえず【メタビート】には死ぬほど強そう。
WCS1stをメタビートで完走!
— はのち🍫🍅 / EXW (@mitomeee) June 11, 2024
ライオウと永続で縛ったらだいたい勝ちでした!わい! pic.twitter.com/4IMVL9gZoT
《ライオウ》が《フォッシル・ダイナ パキケファロ》よりも優先されているのが興味深い。実際、現環境の《ライオウ》の刺さり方は半端ではないので、もっと使われていく可能性がある。攻撃力が1900もあり、ステゴロも強い。こちらも《ライオウ》の影響は受けてしまうが、タイミングはこちらである程度選べるのと、《時を裂く魔瞳》があるので勢いを保てるという感じか。
今期もメタビでマスター1!
— ていみ (@Timmypazu689) June 10, 2024
前期で使い慣れたから比較的楽だったよ!!次元の裂け目が刺さる…!!
そしてラプテノスの超魔剣✨⚔✨
今回も最後勝たせてくれたのはこの魔剣でした。使い方が本当に無限大、膠着したデュエルを一瞬で終わらせてくれました(動画参照)#マスターデュエル#メタビート pic.twitter.com/lOxzxjw61e
最近ではめっぽう減った装備型、しかも《ラプテノスの超魔剣》採用!動画を見る限り、テクニカルな運用もしやすそう。今回見ている構築では最もSS封じモンスターを採用しており(9枚)、それを装備カードで守るかたちは納得。こちらも《ライオウ》が採用されている。
(本当の)おわりに
WCS 2ndが始まるまでは、上記のデッキを参考にしながら、自分なりにしっくりくる構築を探っていきたい……のだが、Mac OSを更新したところ、見事にSteamでマスターデュエルだけ起動しなくなったのでオワオワリとなった。これでマスターデュエル卒業できそうです。
https://note.com/shapeshift/m/m985feacd6420
このマガジンには、毎シーズンごとの【メタビート】構築が載っているので、よろしければ参考に。全部無料です。