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【シーズン25】メタビート構築まとめ【マスター1到達】

はじめに

【メタビート】というと、直前のリミットレギュレーション改訂で頻繁に使われるカードの一部が禁止・制限処分になり、「ついに終わった」「ざまぁwww」「メタビはオワコン」「(´・ω・`)」という声にあふれていたことが記憶に新しい。

使用者側の感覚としては、わざわざ禁止・制限を受けるほどDCで結果を残しているわけでもないので(銀アイコン以上は一人もいないはず)、完全に【神碑】のとばっちりを受けたとしか思えない改訂だったが、それだけ【メタビート】に鬱憤の溜まっている人が多かったのだろう。改定前のDCでは【メタビート】が増えているという声もそこそこ聞かれており、ひょっとすると「不敬罪」ならぬ「不快罪」的な要素もあったのかもしれない(そもそも自分の使っているデッキに勝つデッキなんてだいたい不快な気もするが)。

とはいえ、ここ最近では特殊召喚を用いる型も徐々に増えており、《命知らずの宝札》の禁止や壺シリーズ&《インスペクト・ボーダー》の制限を受けても、構成次第では引き続き戦えることがわかってきている。なんならメタゲーム的には先月までより戦いやすいまであるのも遊戯王のおもしろいところである。

ということで、この記事ではシーズン25でマスター1に到達した構築を紹介したいと思う。1/1~1/10までは新制限&新パック発売前の構成なので、その点には留意されたい。

なお、ここで紹介するのは『X』で公開されているものに絞っている。他のメディアで【メタビート】でのマスター1到達報告を見つけたら、ぜひ教えていただければと思う。

また、こういったまとめに掲載されることをよしとしない方がいたら、大変恐縮ながらご一報いただきたい。すぐにしかるべき対応を取らせていただく。

デッキ紹介

リミットレギュレーション改訂&新弾発売前 (~1/10)

【メタビート】界隈の有名実況者であるkodaiさんの構築で、十二獣要素を入れることで後手に強くしている。《スモール・ワールド》を採用していることも特徴的で、これにより状況に応じたモンスターをリクルートしてくることが可能。デッキは新制限に対応しているのでこのまま使える。《PSYフレームギア・γ》を採用しているのも特徴。

誘発をまったく採用していないモルガナイト型。後手捲りとして《サンダー・ボルト》《ブラック・ホール》《ハーピィの羽根帚》といった古のカードを採用しているのが興味深い。いま使うなら《インスペクト・ボーダー》の数を1枚減らす必要があるが、ほとんどこのまま使うことが可能。古き良き【メタビート】感がある。

僭越ながら自分の構築。せっかく特殊召喚しやすくなったので、わずかばかりのおしゃれポイントとして烙印要素を付け足した。でもなかなか《烙印融合》を引かないうえに(サーチが入っていないので当然)、せっかく《真炎竜アルビオン》を出せてもあらゆる墓地メタが飛んでくる。世知辛い。なんとなく入ってるクシャトリラのほうは普通に強い。このデッキを使ってみての雑感はこちら。

リミットレギュレーション改訂&新弾発売後 (1/10~)

こちらもモルガナイト型だが、誘発枠として《ドロール&ロックバード》が採用されているのは新環境を意識してのことだろう。《破壊輪》《強制脱出装置》の採用もふくめ、とにかく相手のモンスターを除去して自分のモンスターを守ってやろうという気概が感じられる。

モルガナイト型とクシャトリラ型の2種類。モルガナイト型のほうには《ハーピィの羽根帚》《コズミック・サイクロン》が両採用されており、罠型デッキへの憎しみが感じられて良い。

クシャトリラ型はどちらかというと罠型の【クシャトリラ】《フォッシル・ダイナ パキケファロ》を採用したという感じ。誘発枠も11枚あるので、先手でも後手でもいい感じに戦えそう。《クシャトリラ・フェンリル》《クシャトリラ・バース》の制限により、デッキパワーが落ちたと言われる【クシャトリラ】だが、その分枠が空くので、こうやってメタビ要素を携えるのも手だろう。

こちらもメタビート系実況者である代理さん。《業火の結界像》の抜け道をついて、《スプリガンズ・メリーメイカー》《ギガンティック“チャンピオン”サルガス》につなげるようになっている。最近の【メタビート】における結界像は、特殊召喚封じの効果ばかり注目されがちだが、こちらだけアドバンテージを取る動きができると強い。

特殊召喚は使わないがモルガナイトも使わない、今回の中だと珍しいタイプ。モルガナイトを使わない分、誘発を自由に入れられるようになっている。採用されているのは《ドロール&ロックバード》《増殖するG》で、基本的に後手を引いたときに相手のスキップを狙えるもののみ。誘発への殺意が強すぎて、最近の【メタビート】に標準採用されている《天底の使徒》すら入れていないところに漢気を感じる。

モルガナイト型で相性のよい《ラーの翼神竜-球体形》が採用されている。ラー玉は召喚権を使用してしまうのがネックだが、モルガナイトがあればそこも解決できる。

今回唯一の超重武者採用型のメタビート。いわく【超重武者】に強い【超重武者】とのこと。

構築としてめちゃくちゃ美しいのが、《御影志士》から《フォッシル・ダイナ パキケファロ》を出せる点で、《幽鬼うさぎ》で擬似的にパキケを守っているシーンにはなるほどと思った。

珍しく《砂塵のバリア -ダスト・フォース》が採用されている。普通に強いカードだが、リンクには刺さらないので、どのあたりのデッキを意識しての採用なのか聞いてみたいところ。

後手用のカードは《ドロール&ロックバード》《拮抗勝負》で、とにかく信頼できるものを選んだというイメージ。最近また環境的に《拮抗勝負》への警戒が弱くなっているのでうまく刺さりそう。自分の構築には死ぬほど刺さるからやめてほしい。

ザ・モルガナイト型という感じで、後手の場合は《ディメンション・アトラクター》でスキップするか、《拮抗勝負》でまくるかにかけている構築。神罠系の枚数が厚めで、先攻を落とさないことが強く意識されていそう。

合計10枚の神系罠と、《屋敷わらし》の採用が特徴的。その枠が《王家の眠る谷-ネクロバレー》ではないのは、後手を強く意識しているからか。壺カードがそれぞれ1枚ずつ、合計4枚されているが、今後はこれが一つの標準装備になるかもしれないと思った。

《SRベイゴマックス》からの展開や【勇者】ギミック、【十二獣】など、「特殊召喚できなくなるドローソースが軒並み規制されたんだから、いっそのことこっちも使ってやろう」という精神が見て取れてすばらしい。こうしてみると、【メタビート】の拡張性の高さを感じる。

完全に《無限泡影》以外の誘発を捨て、モルガナイトの展開に振り切った型。置物モンスターを10枚採用してなるべく引ける確率を高めており、それを守るカードで構成されている。割り切っている分、シンプルに強そう。

《ラーの翼神竜-球体形》を採用したモルガナイト型。《魔宮の賄賂》が3枚も採用されているのが特徴的で、特に先手をとったときの制圧力がすごそうな構築に見える。【メタビート】はモンスター対策はかなり取るが、魔法・罠対策は手薄になることが多く、そこから崩されやすいため、そこをケアしてのものと思われる。

いわゆる【烙印メタビート】だが、《超融合》を3枚採用しているのが興味深い。これに加えて8枚の誘発、さらには《三戦の号》やビーステッドたちを採用することで、後手にかなり強い構成になっている。先手の際も、特殊召喚封じモンスターが8枚に《インスペクト・ボーダー》まで入っており、どちらでも対応できそうな強みを感じる。


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