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【メタビート】上位入賞まとめ(DC 2nd 2024 DEC.)&2024年振り返り
はじめに
年末DC、おつかれさまでした。
この時期は毎回、仕事やら何やらの忙しさとともに過ぎ去っていくので、いまいち記憶に残らないのだが、今年の総決算という意味も込めて振り返っていければと思う。
環境としては相変わらずの【天盃龍】一強に近い状態で、それに対抗するため、先行に寄せた構築も増えて⋯⋯という感じで、【メタビート】としてはかなりやりにくいシーズンだったといえる。
そういう事情もあったのか、銀以上を獲得した報告は今回なかったようだ。とはいえ、相手や環境と噛み合えばイージーウィンできたのは相変わらず。ここ最近は制限指定を受けることが増えたものの、環境を読み切ることさえできれば、まだまだ対戦環境でも遊んでいけそうでホッとした。
DCで上位だった【メタビート】
代理@DRさん
もうちょいだったのになぁ
— 代理@DR (@hate_OCG) December 24, 2024
また頑張りますわ! pic.twitter.com/myWElx5tDA
最終順位としては今回おそらく最も高い構築。《ライオウ》を採用した構築として、おそらくもっともスタンダードに近い型で、それぞれの採用意図も「わかる〜」と同感しかない。
構築の特徴としては、《ライオウ》や《時を裂く魔瞳》があるにもかかわらず、《墓守の司令官》を採用していることである。そこまで大きく【天盃龍】には刺さらなくても、やはり《王家の眠る谷-ネクロバレー》は偉大ということを感じさせられる。
EEEさん
下次一定 pic.twitter.com/qZGyAWupUx
— EEE (@_EEE_C) December 24, 2024
48XXX -> 30XXX pic.twitter.com/4O5jhqqcFw
— EEE (@_EEE_C) December 23, 2024
逆に、瞬間最高順位で最も高かったのがこちら(一時期は10位以内に入っていた)。最低限の【クシャトリラ】出張セットがぶち込まれており、先手なら盤面の強化を、後手でも相手の妨害を踏めるようになっている。
【メタビート】を使っていると、ちまちま相手を殴って勝つみたいな展開が多いので、【クシャトリラ】みたいな大型モンスターがいるときの安心感はすごそう。新環境でも普通にやっていけそうに見えるので試してみたい。
硝酸(筆者)
DCあらためてお疲れ様でした。アルバス入りメタビート使ってました。禁じられた一滴はクロック+センサーの解除に使えたり、メタビだと突破の難しい迷宮城の白銀姫やフゥリの突破に使えたりするのもよかったです pic.twitter.com/EaHyGEGvAP
— 硝酸の溜まった落とし穴 (@Shosan_TrapHole) December 24, 2024
不肖私の構築。とにかく【天盃龍】に厚い構成にしたかったので《決戦のゴルゴンダ》を3枚採用し、呼び出すモンスターとしては《教導の聖女エクレシア》ではなく、《アルバスの落胤》を選んだ(8月に1800到達したときと同じ発想)。
《禁断の一滴》は、相手モンスターの効果無効の他、戦闘を補助したり《機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-》+《センサー万別》のロックを解除したりとおもしろい使い方ができたが、振り返ると1枚で十分だった。あとあまり採用されないけどEXの《捕食植物トリフィオヴェルトゥム》は使える場面が多いし強いのでおすすめ。
baisuさん
DCは最高35000ぐらいでした
— baisu1124 (@baisu1124) December 23, 2024
レートでやれたからいけるぞーって思ってましたけど難しいものですね
もっと精進します pic.twitter.com/HNY1YnL2w9
シーズン36(2024年12月)で、月の中盤にもかかわらず1750以上という高スコアを取っていたbaisuさんの構築。いまだと割と珍しいドラグマ型だが、シンプルに安定感があって使いやすそう。
《ドラグマ・パニッシュメント》《大捕り物》だけでなく《聖なるバリア -ミラーフォース-》も採用されていて、とにかく殺意がすごい。
この他にも、30000以上に到達した【メタビート】の構築はいくつも確認された。そのすべてをここで取り上げるのは今回差し控えるが(どこまでまとめるか判断が悩ましいので)、いつも参考にさせていただきありがとうございます。
2024年の【メタビート】を振り返る
このまま記事を終わらせようかと思ったが、今回代理さんから【メタビート】使いのデータをいただけたので、それぞれ振り返っていきたい。メタビ使いの脳内がわかるかもしれないということで。
モンスター編
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「最も活躍したモンスター」部門で、堂々の1位となったのは《ライオウ》だった。近年はあまり使われなかったものの、さまざまなデッキタイプと渡り合える実力は相変わらずで、特に環境トップである【天盃龍】に強いことから、一気に使用率が高くなったかたちだ。
2位は《フォッシル・ダイナ パキケファロ》。長らく【メタビート】の顔として活躍していたものの、制限指定されたこともあり、まさかの2位となった。とはいえ、「【メタビート】のカード」として制限指定された恐らくはじめてのカードであり(他の制限指定されているカードは他のデッキタイプ規制の余波を受けたと考えられるため)、引いたときは相変わらず強いため、これからもランキング入りすると思われる。
3位は意外なことに《妖精伝姫-カグヤ》。もともとは【壊獣カグヤ】のような後手に寄せたグッドスタッフで採用されていたが、2023年末頃から【メタビート】でも使われはじめた(そのはしりはEEEさんだったと記憶している)。デッキに足りない安定感と突破力の両方をもたらしてくれるカードで、一時期は「【メタビート】といえばカグヤ」ぐらいまでの存在になっていたが、【天盃龍】環境になってからはいまいち噛み合わず、使用率を落とした。それでも環境が変わればまた使われるだけのポテンシャルは秘めているように思う。
EXモンスター編
![](https://assets.st-note.com/img/1735912436-IqX82P7AmWRVjldv0ra9S1z4.png?width=1200)
EXモンスターでは、《超融合》《ドラグマ・パニッシュメント》どちらともシナジーのある《共命の翼ガルーラ》が1位に。特に【天盃龍】環境では、《機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-》が採用されていることもあり、「《超融合》から出てくるのはこいつ」ポジションを完全に奪っていたように思う。
逆に2位の《沼地のドラゴン》は、長らく《超融合》から出てくる第一候補だったが、今回《共命の翼ガルーラ》に後塵を拝することに。それでも《豪雨の結界像》との噛み合いの良さや、吸い取れる範囲の広さなど、このカードにしかない良さは間違いなくある。あとミラーマッチだと除去を取れる手段が限られるのも地味に強い。
3位は《厄災の星ティ・フォン》。お手軽後手まくりカードとして登場し、その評判に違わぬ活躍を見せた。これ1枚だけでまくるのは難しいものの、《王家の眠る谷-ネクロバレー》のようなカードと組み合わせることで、相手の想定を崩す動きが可能に。最低でも相手の妨害を踏むぐらいの活躍はしてくれるので、いわゆる「入れ得」のカードだった。《機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-》が貼ってあると効果が使い物にならなくなる点にだけ注意(何回かやった)。
魔法カード編
![](https://assets.st-note.com/img/1735912436-LZswpXIC65FPryNa1uTzhm04.png?width=1200)
魔法カード(速攻魔法、フィールド魔法含む)では、圧倒的に《超融合》が1位という結果に。【メタビート】というデッキタイプは「先手に強く後手に弱い」典型なので、安定して結果を出すためには「後手をまくれる」カードを入れる必要がある。その一方で、完全に後手に寄せたカードを入れている余裕は基本的になく、相手の妨害を踏み抜ける手数も用意できないため、「先手でも使えて相手の妨害を気にしない」このカードの採用率が極めて高かったのも納得である。
その次に多く使われた魔法カードである《王家の眠る谷-ネクロバレー》も、同じく先手でも後手でも有効なカード。特に【天盃龍】環境になるまでは、環境へのメタカードとして最も刺さっていたといっても過言ではないのではないか。とにかくほとんどのデッキ相手に刺さり、モンスターでもないので相手の妨害を比較的受けにくく、相手のプランを根こそぎ崩せることから、今後も広く使われると思われる。
3位の《機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-》は、対【天盃龍】という文脈で再注目されたカード。もともとは貧弱極まりないモンスター群の強化という目的で使われていたが、おまけのようについている「機械族にする」という効果が【天盃龍】にぶっ刺さっており、これが貼れているかどうかで勝率が変わってくるほどだった。
通常罠カード編
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【メタビート】は意外と通常罠を使わないデッキなのだが、そのなかで圧倒的に人気を博したのが《ドラグマ・パニッシュメント》。対【天盃龍】という意味ではやや使いにくいところはあったものの、場面に応じた動きを選べるのは相変わらず強かった。次の環境ではまた使用率が上がってくるに違いない。
2位は古の最強罠である《聖なるバリア -ミラーフォース-》。「昔遊戯王やってた」という人もご存知なのではないか。他の多くの古カードと同じく、このカードも環境の加速についていけず、なかば賞味期限切れ扱いを受けるようになってきているが、【メタビート】においてはまだまだ現役。「このカードだからこそまくれる」という状況もあり、特に《ドラグマ・パニッシュメント》を使いにくいデッキでは選択肢に上がってくるはず。
3位の《拮抗勝負》は、《超融合》のようなカードと比べると先手で引いたときに使える余地がほぼなく、デッキの安定性を損なうため採用率はそこまで高くはないものの、環境次第では今後も十分採用圏内に入ってきそう。
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永続罠編
永続罠としては、《大捕り物》が過半数を占めて圧倒的1位に。フリーチェーンで相手モンスターに働きかけられるという点で採用価値があるうえ、自分のターンまで生き残れば用意にリンクや融合素材にすることも可能。ルール改定によりやや弱くはなったものの、今後も採用率は高めに推移しそう。
同率2位には《マクロコスモス》と《センサー万別》がランクイン。どちらも相手のデッキによっては、これだけで「詰む」カードであり、特に後者は《機械仕掛けの夜-クロック・ワーク・ナイト-》と組み合わせると、どのデッキも1枚しかモンスターを表向きで出せなくなる(それによって自分が苦しむこともある)。
罠版《ライオウ》ともいえる《手違い》も根強い人気を誇っており、モンスターと違って除去されにくいため、先手で貼ったときの威圧感は相当なもの。「手札に加える」効果を使わないデッキはほぼないと言っても過言ではないことから、もっと使用率が高くなってもおかしくないカードと言える。
カウンター罠編
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カウンター罠部門では、やはり《神の宣告》が1位という結果に。後手のときにやや弱いというところはあるものの、あるとないとでは戦績がガラッと変わってくる。とりわけ【天盃龍】環境だと、マストカウンターがかなり多かったため、このカードの重要性が高まったように思う。
2位の《神の通告》は、カウンター罠にしては珍しく(?)後手でも強いカードで、時として《神の宣告》以上の万能性を見せてくれる。支払うLP1500という数字は意外とバカにできないが、それでも《神の警告》と比べると、《神の宣告》を打ったあとでも2回使えるのは大きい。
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イラッとしたテーマ編
最後に、【メタビート】視点でイラッとした(=強かった)テーマを。
堂々の1位は【ラビュリンス】。特に年の後半で増えた罠型【ラビュリンス】は、こちらの墓地対策もあまり刺さらず、本当にきつかった。【天盃龍】が減ることで、このタイプの【ラビュリンス】も減ってほしいと切に願う。まあ家具型も結局つらいのだが⋯⋯。
2位は【ティアラメンツ】。墓地対策が通る相手なので一見すると有利そうなのだが、なにせ地肩が違う。下級モンスターの攻撃力の高さ、対応力の高い魔法と罠など、さまざまな制限を食らってなお一線級に立ち続けるそのデッキパワー、そして使用率が減ったことによるメタの貼りづらさと、後手はもちろん先手でもまったく油断できない相手である。
3位は【ユベル】と【60GS】が同率でランクイン。前者は特殊召喚封じがぶっ刺さるのでちょっと意外な気がするかもしれないが、じつは後手がかなりまくりにくい相手なので納得感はある。【60GS】は完全にじゃんけんの関係だと思っているので、個人的にはそこまで苦手意識はないが(《ディメンション・アトラクター》が制限になったのでちょっとだけ勝率は落ちた)、使用率や展開の理不尽さが印象に残りやすいのだろうか。
https://note.com/shapeshift/m/m985feacd6420
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