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【メタビート】銀入賞まとめ(DC 2nd 2024 SEP.)



はじめに

シーズン33レート&DC、おつかれさまでした。もう制限改定も来るので今更感あるけど記念に。

自分は今回は諸事情で最終日付近にあまり潜れず、レートもDCも大した結果を残れなかったが、DCではTOP100の中にいくつも【メタビート】が入っていたらしく、まさしく「メタ」が機能した環境だった。

TOP10狙える位置にいたのに最後崩れてしまった
こっちもせめて3桁で終わりたかった

その結果も考慮されたのか、《フォッシル・ダイナ パキケファロ》のようなメタビパーツが制限をくらう結果となり、よくも悪くも環境に影響を与えた格好となった。

自分はというと、今回時間もなかったので、使い慣れたカグヤ型の【メタビート】を使用。時間さえあればそこそこ結果は出そうだったが、短期間で結果を出すには構築の洗練度もプレイヤースキルも足りなかった。精進あるのみである。

特に語ることもない平凡さ

反省点として、特に後手で拾える相手(主に【ユベル】【炎王スネークアイ】)に対し、もっと明確な回答を用意するべきだった。逆に言うと、今回上位入賞している【メタビート】は、そのあたりへの回答が明確にあった構築だったといえる。

銀入賞の【メタビート】

Teremiareさん(23位)

観測する限り、今回のDCで最も高い順位を叩き出した【メタビート】。日本の界隈で流行っている(?)構築と異なり、SS封じモンスターを9枚採用しているあたりに先祖返りしたような感覚を覚える。

構築としてやりたいことはおそらく相当シンプルで、先手はSS封じ+罠で耐え、後手は罠を使ってまくるというもの。《拮抗勝負》が3枚入っているのもそうだが、《聖なるバリア -ミラーフォース-》を3枚採用することにより、特に【ユベル】に対して強い耐性を持っている。ここまで割り切ったことが、特に構築が偏る上位帯での結果につながったということなのかもしれない。

わるぷるさん(48位)

3つのデッキを使い分けていたということで、純粋に【メタビート】のみで登りきったわけではないと思うが、DCやレートでの【メタビート】のうまい使い方ということで考えさせられた。

現行の【メタビート】というデッキタイプは、その性質上トップTierに対してはそこそこ強く出れるものの、対策していないデッキに対しては何もできずに負けることもしばしばである。

逆にそんなデッキに対しては、トップTierのデッキが強く出れるということで、いまいる環境を見ながら、そうやって「使い分ける」というプレースタイルもありなのかもしれない。

playerさん(66位)

今回の上位勢で、個人的に一番コンセプトがおもしろかった構築。SS封じを9枚採用しているというだけでなく、《昇霊術師 ジョウゲン》を採用することで、後手のまくり性能をさらに高めている。

3枚入っている《ライフハック》も特徴的で、手札から捨てても効果を使えるところが《昇霊術師 ジョウゲン》とじつに相性がよい。

その点も考慮してか、最近の【メタビート】としては墓地封じの要素が少ないのも特徴的で、相手に《無限泡影》を食らったときのケアは、カウンター罠か《時を裂く魔瞳》による複数召喚でなんとかするのだと思われる。

残念ながら、新制限改訂により《昇霊術師 ジョウゲン》が使えなくなってしまうが、デッキの設計思想としては今後も参考にしていきたいところ。

PenguinKさん(82位)

比較的オーソドックスなカグヤ型に近いものの、よくある構築と違って《インスペクト・ボーダー》を採用していたり、まくり札として《サンダー・ボルト》や《ハーピィの羽根帚》も入れていたり、《マクロコスモス》ではなく《次元の裂け目》が採用されていたりと、随所にプレイヤーのこだわりが感じられる構成になっている。

SS封じの枠が6なので、《フォッシル・ダイナ パキケファロ》の枠を《干ばつの結界像》あたりに置き換えれば、新制限でもそのまま使えそう。

おわりに

前述したように、今回ベスト100以内に【メタビート】使用者が複数いたこともあったのか、次の制限改定ではついに《昇霊術師 ジョウゲン》が禁止に、《フォッシル・ダイナ パキケファロ》が制限入りになった。

これまで制限・禁止入りしていたメタビパーツは、なんだかんだで他のデッキの影響が強かった(今回でいうと《昇霊術師 ジョウゲン》の禁止は【メタビート】の影響ではなく【粛声】の影響であろう)と思うが、《フォッシル・ダイナ パキケファロ》の制限入りは明確に【メタビート】に対する牽制と思われる。使用者としては苦しい面もある一方、Tier表に入ることすらなかった時代を考えると、なかなか感慨深い。

次の環境についてだが、【メタビート】に関しては制限を受けたことよりも、他のデッキが制限を受けて弱体化したほうが大きそうなので、(一部のプレイヤーにとっては残念ながら)相変わらず環境にまだまだ蔓延るものと思われる。実際に自分も試しに潜ってみたが、マスター1までは勝率7割超えで達成、レート戦でもそこそこ戦える感じだった。

新弾が出てきてどうなるかは紙での遊戯王をプレーしていないのでよくわからないが、噂されている【天盃龍】もそこまで苦手なテーマではないようなので、まだまだ【メタビート】はやっていけそうである。

「テーマデッキ以外でどこまでやれるのか?」というのは構築するうえでも楽しいところなので、KONAMIさんにはぜひある程度お目溢しを続けていただければ幸いである。【メタビート】は固有のデッキタイプというわけではないので、何かが禁じられたとしても、別のパーツを見つけてくるだけの話ではあるのだが。


https://note.com/shapeshift/m/m985feacd6420

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