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そのリズムに転がされ【遅日記】

すぐに日記を出すのは難しい日々なので、”遅日記“としてちょっと前の話を書いていきます

3-4時間おきにミルクを作り、我が子に飲んでもらうというルーティーンが日常に加わって幾ヶ月か経つ。3月から育児休暇を取ってからはさらにそのリズムと併走して生きている。ミルクを与え、眠りこけることもあれば、泣いてオムツを変えることもある。吐き戻したり、しゃっくりで落ち着かなかったり。様々なパターンがある。


我が子が穏やかなタイミングを見てあれこれと用事を済ませたり、穏やかじゃない時も断腸の思いで用事を済ませたりする。生活のタイムトライアルをしてるみたいで、非常にゲーム性が高い日々が続いている。時にはいかにも泣き出しそうに顔をしかめて、座禅のように足を組むが、その後でスンと落ち着く、というフェイクをかまされることもあり、なかなかハードなゲームバランスだ。

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これは日中のみならず、当然深夜も続くことがある。そのパターンは全く読めない。1日最後のミルクでスッと眠る時もあり、23:00頃からすやすや状態でミルクによってさらにその眠りを深くできる時もある。しかし、どれだけ飲んでも目がギンギンな時もあるし、寝たかと思いきやベビーベッドに置くと独特の伸び縮みを始めて覚醒に至ることもある。そのリズムが更に私を翻弄する。

寝なければ基本ずっと抱っこをしているが、暗闇でじっとするだけじゃ物足りないのでその時間はテレビで最近配信された映画など未見の映像作品を観たりしている。これがなかなか良い。まず我が子がカッと目を開いてテレビの方を見つめる様が可愛い。生後2ヶ月弱でそんなわけないのだが真剣に映画を観ているように思えて面白いのだ。そして娘を抱っこしながら見ると作品が思いがけない染み入り方をすることがあり、自分に驚く。

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例えばクリストファー・ノーランの「ダンケルク」はずっと娘を守るような気分で観ていて、最終局面は手にじっとりと汗をかいていた。またアニメ映画「オリオンと暗闇」ではその物語の受け渡され方に自分と我が子のこれからを思って温かな気持ちが溢れてしまった。我が子のリズムに転がされた先に待っていた我が子を抱っこしながら何かを観る、という体験がまさかこんなに感情を揺さぶるものだとは思いもしなかった。


中でも最も心を揺さぶってきたのがドラマ「不適切にもほどがある!」だ。この作品は子を持った身にはあまりにも沁みすぎる。いつだってこの日々が理不尽に終わる可能性と隣合わせであること、そして決して見えない未知なる未来を想うこと。我が子を抱っこしながら観る小川先生と純子の運命に毎週涙が溢れてきてしょうがないのだ。

こんな風にして抱っこをできるのもあと何年か。こんな風にお世話をするのもあと何年か。まだ生後2ヶ月弱なのに、そんな思いが画面から伝う物語によって浮かんできてしまうのが夜の抱っこタイムだ。これから思う存分、未来の世界を謳歌してもらうための全力を尽くし、今は目いっぱいこの子のこのリズムに転がされまくろうと思う。まぁほんっと眠い時もあるけどね!!頑張る!!



#日記 #育児

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