公開するための日記(2022年2月前半)
前回書いたのが1月の日記だったので、今回は少し期間が短くすることが出来た。2月の前半について書く。
2月の前半はコロナの感染者数とにらめっこの毎日だった。日々ニュースで感染者数が各県ごとに出ているが、当然のことながら分母が増えれば緊張感も増すという事で身近な人が濃厚接触者になったり、子どもたちの学校もオンラインや学級閉鎖になったりと日々状況が変化していく中での生活となった。ただデルタ株がピークだった時よりも、少しは安心していられるのはワクチン接種を終えていることだろう。オミクロン株を抑え込むには追加接種が必要と言われているが、それでも丸腰で臨まなければいけなかった時よりはだいぶ心強い。早期の追加接種を望んでいるが、職員全員が同時期に接種すると副反応によっては休む職員が出る。そのため仕事が回らなくなってしまう恐れもあり、なかなか悩ましい所だ。しかも子どもたちも学年末テストや入試を控えているため、窮屈な思いをさせており、可哀そうに思う。
テレビを見ていたら、原田マハ(作家)が出ていた。もともと美術館職員で彼女の作品はアートをベースにしたものが多いとのこと。美術館巡りは嫌いではないので旅先でも寄ることが多いが、さほど詳しい訳でもない。とりあえずエッセイから読んでみるかと思いたち『やっぱり食べに行こう』をkindleで購入した。
本屋で見たのだがとても可愛らしい装丁。これが鞄に入っていると思うだけでココロ浮き立つ感じがしそうで文庫本で購入しようかとも思ったが、本箱事情がそれを許さずいつも通りkindleにて購入した。
kindle、便利で良いのだが購入してココロ浮き立つ感じは紙の本には遠く及ばない。装丁にひかれるのも本購入の楽しみであったことを改めて感じさせてくれた。内容は世界各地の旅先での美味しいものについて書かれている。彼女自身の思い出の味がメイン。私にとって台北の「阿宗麺線」や「胡椒餅」、北京の街角、ドラム缶で焼いていた焼き芋と言った、それを食べ物を思い出すと居ても立っても居られないもの。一口ほおばると「そうそう、これこれ!」と言いたくなる食べ物を集めたエッセイ。楽しく読むことが出来た。
そしてもう一冊。昨日の記事でも書いたが、巴金「再想録」。これも装丁が気に入っている。モスグリーンのハードカバー。本の10数年前はハードカバーの本は一般的ではなかったのに、最近は装丁にも凝った本が買えるようになった。(以前はソフトカバーがほとんどだった)装丁やしおり紐、紙の素材など全てが揃って「本」だと思うと、やはり紙の本にデジタルが完全にとって代われるとも思えない。読めれば良いというものではないと思った。
そして2月前半の締めくくりはバレンタイン。子どもたちはとても楽しみにして手作りチョコレートを作る計画を立てていた。お金さえ出せば様々なものが手に入る昨今、こういう経験はきっと心を豊かにしてくれると思う。