稽留流産手術当日
妊娠10w2dで稽留流産の手術をする事になった。
前日22:00から絶食。
7:00起床
・今日は帰宅してもシャワー浴びれないと言われたのでシャワーを浴びた。
・服装は黒いワンピースに黒いズボン、寒かったので靴下も履いて行った。(服装は黒で来てくださいと言われてた)
・ネイルはオフした。
・まつげパーマはそのまま。
・結婚指輪もそのままでOk。(手術中も特に外さなかった)
8:30
旦那と一緒に病院に到着。
9:00
・体重と血圧測る。
・前回の血液検査が問題なかったと説明を受ける。
・こらからの流れの説明を受ける。
・一旦待合に行く。呼ばれるまで何故か旦那の方がソワソワしていた。
9:25
痛み止めの座薬投入。
9:30
前処置でラミセル挿入
・座薬から5分しか経ってないから座薬の痛み止めなんて効いてなくてもちろん麻酔もなし。
・ラミセル挿入は1分もしないうちに終わったが、激痛すぎて立ち上がれず大号泣、しばらく診察台で待機。
9:45
・本来なら待合で待つのだが痛すぎて動けなかったので部屋へ案内されて横になる。
・旦那はこの部屋は立ち入り禁止だったので旦那だけ待合にいた。なんで旦那は入っちゃだめなんだろう。そばにいてほしかったな。
10:30
・今頃座薬効いてきたらしく痛みが減ってくる。生理で1番ひどい痛みくらいにはマシになってきた。
・ベッドで横になってたけど隣が診察台だから色々な声が聞こえてきた。赤ちゃんの鳴き声
、赤ちゃんの抱っこの仕方、性病って言われた人
、流産かもしれないって言われた人。色んな人が来て医者も看護師も淡々とこなしている。天国と地獄を行き来してるような気がした。
11:00
・痛すぎて気絶したのかベッドで少し寝てしまった。
・看護師さんに起こされてトイレ済ませてくださいねと言われてトイレへ行く。
・痛すぎて足がぷるぷるしたがゆっくりトイレへ行けた。座薬入れたからか下痢した。
11:10
・手術室へ到着。
・服はワンピースの下にズボン履いてたからそのズボンとパンツを脱いだ。パンツは使い捨ての生理用ショーツだったので捨てた。
・新しい生理用ショーツとナプキンを看護師さんに渡した。
・服はそのまま、診察台に上がって足を固定された。
・点滴を打ってもらった。
・無言な時間が流れたので「胎嚢を病理検査に出すんですよね?その際に私が不育症だかもわかるんですか?」って看護師さんに聞いてみた。看護師さんは「病理検査に出すのは今回の流産が通常の流産か危険な流産かがわかるだけで不育症はまた別です。主に2回流産を経験したらまた違う病院に行って検査になります。」って言われた。そんな話をしてたら先生が到着。
11:15
・麻酔を効きやすくするための薬を点滴から入れた。テキーラを飲んだ時みたいに喉の奥がカッと熱くなった。
・先生に「お酒はつよい?」って言われて「はい」って答えたら先生が看護師に「麻酔15で、ゆっくり」って伝えていた。
・クラッシックの音楽が流れた。
・「ゆっくり麻酔入れていきますね」「目をつぶってて大丈夫ですよ」って言われたけど、どこで意識なくなるか気になったので心の中で1.2.3.4.5と数えていた。6から記憶がない。
11:30
・ふと気づいて「あの、麻酔から覚めてしまったんですが」って言ったら「もう手術終わってますよ」って看護師さんに言われた。「え、すごい、何も痛くなかった、先生すごい、また何かあればここでしよ、ありがと」とかなんとかブツブツ言ってしまったのを覚えている(目が覚めて即すごく喋るw)喋り終わってそこでまた多分2分くらいスコンッて寝た。
11:35
・看護師さんに「起きれますか?」って言われて起きた。ラミネル入れた時の痛みも、というか妊娠してる時から続いてた全ての痛み(腹痛や腰痛)が無くなっていた。起き上がって即「歩けますか?」って言われて普通に歩いた。パンツは履かせてもらってたらしく履いてた。ズボンはそのまま自分で履いた。
・「トイレ行けそうですか?」って言われて「はい。」って普通にトイレに行って尿を出してトイレからでた。
11:40
・25分前に麻酔入れたばかりなのに普通に動ける事にビックリした。具合も悪くない、むしろここ最近で一時具合はいい。
・トイレから出たら看護師さんがいて「そのまま診察台に行きましょう」と言われてさっきラミネル入れた診察台へ行った。
・エコー見たらついさっきまであった空っぽの胎嚢がきれいさっぱり無くなっていた。「あ、無い」って口からでた。もはや悲しいとかじゃなかった。いつまであるの?と思ってたから無くなってホッとした自分がいた。空っぽな胎嚢が、自然排出が、痛みが、何もかもが怖かったのだ。
・先生が顔を出して、「これでもう終わりで、もう呼ばないので2週間後の予約とってそのまま帰っていいですよ。何か質問ある?」って言われた。つい5分前まで麻酔で眠ってた私の頭をフル回転させて出た言葉は「今日の“一時入院”と“手術”の診断書が欲しいです。」だった。我ながら冴えてると思う。だって今言わなければまた2週間後だ。年末は確定申告の書類で忙しくて保険請求なんてしてる場合ではない。タイミング的には今だった。
11:45
流産手術24000円。
診断書3000円。
支払い終了。
他の人のブログ見てるとわりと高めだと思う。
だが今回重要なのは手術の方法で、私がした流産手術の方法は吸引法(MVA)だった。
流産かもしれないと言われてから色々調べた中でこんなツイートがあった。
「流産後の処置は掻爬法ではなく、必ず吸引法を選択してください。掻爬法は深刻な事故を起こすリスクが高いです、私は子宮穿孔になって結果的に両卵管を失いました
できればMVA推奨です」
これを見た時に衝撃的だった。
今回3つ病院に行ったけど、どの病院もこのリスクについてはサラッとしか言わなかったのである。
そして3つのうち2つの病院は掻爬法で、しかも直接病院に行かなければわからない、つまり病院のホームページに掻爬法とも何も書かれていなかったのだ。
今回私が行った病院は、ホームページに吸引法(MVA)としっかり載っていたし、前処置にラミネルを使うとも書いてあった。なのでこの病院にしたけど結果ここで良かったと思う。
13年前の中絶手術の時の病院は
ラミナリアを何本も入れたし(結果痛みと迷走神経反射で嘔吐した)掻爬法だったのでリスクもあっただろう。
若い頃はスマホが復旧してなかったっていうのもあるけどそんなに調べなかった。
医者の言うことだけを信じてた。
「検索魔」という言葉ある。
今思うと検索するだけマシである。
ある程度の知識は入れておかないと、若い頃の私みたいに選ぶことさえもしない。そのリスクもわからない。医者も一人一人に詳しい説明はしない。
「検索魔になることはやめた方がいい。」
って多分それは“検索されたくない側”が言う事かもしれないなと思った。
ちなみにラミセル入れる時に麻酔する病院もあったけど、入院施設が完備されてなかったのでそこだと生命保険の「入院一時金」は出ない。私の場合30万にしてあるのでそれが出るのと出ないのとでは結構違う。
そして麻酔にもまたリスクがある。
ラミセルめちゃくちゃ痛かったけど、ラミナリアみたいに吐くほどではなかったので
私はもしまたこういった手術をする事になっても、今回の病院でおなじように手術すると思った。ラミセルを麻酔して入れてトラブルが起きたら嫌なのだ。
12:00
・お会計が終わって、旦那と一緒にお昼ご飯食べに行った。喉が渇いてたので車にあった麦茶をゴクゴク飲んだ。
・旦那からしてみたらまだ少し私がボーッとしてたらしく、初めて見る私のボーッとした姿を動画に撮ってた(アホだ笑)(どのタイミングで動画撮ってんねんw)
13:00
・お腹の痛みもなく、普通に歩いて焼き肉に行った。なんだったらその前に無印で少し買い物した。
・いつも気を使ってくれてる旦那だけど、今日は一段と優しくしてくれてた。
15:00帰宅
旦那と2人で昼寝した。
19:00
出血も少ないし体調もいいので夜は野菜たっぷりナポリタン作った。そのくらい普通に動けてた。
旦那は勉強してて
私は「ご飯できたよー」って旦那を呼んだ。
嬉しそうにリビングに旦那が来て一緒に食べた。
手術したからかわからないが、妊娠してからずっと続いてた希死念慮が一切無くなった。
なぜ死にたいと思っていたんだろう。
今となってはわからない。
旦那とも喧嘩ばかりしていた。
ごめんねと心の底から思った。
旦那といるのが本当に幸せで、大好きだったのに
妊娠してからそれがわからなくなったしまっていた。
分からなくなってたこともわからなくなってた。
旦那は私が妊娠する前の私に戻ったので嬉しそうにしてる。
「妊娠する前の私に戻った」という表現が本当に正しいと思う。
そして、旦那が嬉しいと私も嬉しい。
こうやって、色々な事があって、夫婦をして、乗り越えていくのだろうか。
みんなそうしているのだろうか。
正直苦しすぎて、毎日死にたすぎて、離婚話にもなった。
けど旦那は旦那なりにあんな私に精一杯向き合って寄り添ってくれてた。
それはすごい事だと思う。
そんな旦那と、今日の医者と看護師に心から感謝をして今日はもう寝ることにする。
異形成はどうなるだろう、この先また妊娠する事があるのだろうか。
それはもうとりあえず一旦置いて
ゆっくり休むとする。
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