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色って何?~白はほんとに白ですか?~
哲学的に聞こえるかもしれませんが
別に哲学ではありません。
ただのリアリティーの分析です。
色が『色』と認識されるまでのプロセスを分析してみます。
登場するものは
①光源(太陽とか)
②光を反射、もしくは吸収する表面
③物理的な目
④かすかな目
⑤記憶
⑥考え
⑦デーヴァター
えええ?? こんなにある??って思うでしょ?
はい、色の認識にはこれだけ必要なのです。
①が無い状態を想像してみましょう。
つまり光源が届かない場所、夜。
どうですか? 白ってありますか?
白いと思っていたものが、黒くなりませんか?
美術が得意な人は分かっているはずです。
たとえ同じ物体でも、光の当たり方によって色を変えて描きます。
いきなり結論です。「光がなければ色は存在しない」のです。
いやいや、あるって反論しますか? コピー用紙は白いって。
いいえ、真夜中はコピー用紙は白くありません。
白はコピー用紙の持ち物ではなく、光の持ち物なのです。
②光を反射、もしくは吸収する表面
白い物体があるのではありません。白だけを反射する表面があるだけです。
緑の物体があるのではありません。緑の波長だけを反射して他の波長を吸収する表面があるだけです。
全ての色を反射するのが鏡。
全ての色を吸収するのが究極の黒、ブラックホール。
③物理的な目
目は何をしていますか?
波をキャッチしているだけです。
まだそこに色はありません。
ただただ波をキャッチして電気信号に変換しているだけです。
④かすかな目
ヨーガの話では『かすかな体』があると説明します。
この肉体のどこを切っても見えてこない、かすかなレベルの体がある。
たとえば感情ってどこにありますか? 脳を切り開いたらブリブリに怒っているコビトが出てきますか?
記憶ってどこにありますか? 脳を広げたら文字が書いてありますか?
そういう解剖の仕方では決して見ることができない『かすかな体』があるのです。
亡くなったばかりの肉体にはかすかな体がもう宿っていないので、
話しかけても反応しない。物理的な目に光を当ててみても反応しない。
肉体はまだ柔らかいのに、かすかな目が機能していない。
このかすかな目が色の世界を認識しているのです。
物理的な目は、かすかな世界と外側の色の世界の媒体になっているだけ。
認識とはかすかな世界のレベルで起こっている現象なのです。
⑤記憶
過去に同じような色を見たことがあって、
それを世界中では「白」と呼ぶので、
私はそれを「白」と呼ぶ。
過去に「白」を見たことがなければ、どんなものが白なのか分からないはずです。
白を見たことがない人に、どうやって白を説明できますか?
⑥考え
かすかな目が捉えた色と、記憶にある色が一致した時に
”同じ色だ”って認識して、「これは白だ」と判断します。
目がキャッチした色と、記憶。そしてそれをつなげるもの。
それらが揃っていないと色の判断までたどり着かないわけです。
⑦デーヴァター
そして、一番重要なものがデーヴァターです。
①~⑥までで色の判断までのプロセスが完了しているのに
他に何かあると??
あります。
①~⑥それぞれはなぜ機能していますか?
誰がその機能をそれらに持たせましたか?
何が言いたいかと言うと、
それらが働く法則そのものです。
それらが、それらの特性を発揮する秩序、法則です。
太陽を太陽らしく働かせているもの。
目を目らしく働かせているもの。
つまり、それらを作り出し、機能を与えた人。
それをいったんデーヴァターと呼びます。
そして、デーヴァターとは何かを考えていきます。
法則、秩序、神、、、いろいろな呼び方ができそうですね。
どんな呼び方をしていたとしても、
どんな理解をしていたとしても、
それが見えていなくても、
デーヴァターが働いてくれているおかげで
私は色の世界を楽しむことができる。
かすかな体が無いなんて言えますか?
デーヴァターがいないなんて言えますか?
それらは確実にあるのです。
それらが今も働いてくれていることに
感謝。
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