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マハーバーラタ 7.ドローナの章

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マハーバーラタの第7章 祖父ビーシュマを陥落させることに成功したパーンダヴァ達 次にカウラヴァ軍を率いるのはパーンダヴァ兄弟の師匠ドローナ 最強の戦士ラーデーヤも参戦し混戦模様と…
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2025年2月の記事一覧

マハーバーラタ/7-13.ユディシュティラの嘘

7-13.ユディシュティラの嘘 アルジュナの提案によって両軍の戦士達にはわずかな休息が与えられた。 疲れ切った彼らが眠りに落ちてから2時間ほどが経った。 東から月が昇り始めた。 地平線から昇り始めた時には赤らんでいた月が次第にその色を失い、まるで美しい女性の首のような白さで柔らかく輝き始めた。 その輝きは戦いの再開の時であることを知らせた。 戦士が一人一人起き始め、眠気を振り払うように叫び始めた。 不平を口にするものは誰もおらず、 戦士達は月明かりの中で戦い始めた。

マハーバーラタ/7-14.ナーラーヤナアストラ

7-14.ナーラーヤナアストラ ドローナが倒れたことを知ったドゥルヨーダナは絶望した。 ビーシュマに続いてドローナを失ったカウラヴァ軍に混乱が広がった。 アシュヴァッターマーが軍を連れてドゥルヨーダナの所へやってきた。 「ドゥルヨーダナ、どうしたんだ? 顔が青いようだが。 何かあったのか? ここにいる皆が静まり返っている。 父が見当たらないが、どこだ? まだ戦っているのか?」 ドゥルヨーダナは何も答えられなかった。 クリパに向かって目を向けた。 「・・・頼みます」 ク