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マハーバーラタ 7.ドローナの章

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マハーバーラタの第7章 祖父ビーシュマを陥落させることに成功したパーンダヴァ達 次にカウラヴァ軍を率いるのはパーンダヴァ兄弟の師匠ドローナ 最強の戦士ラーデーヤも参戦し混戦模様と…
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2025年1月の記事一覧

マハーバーラタ/7-10.日没

7-10.日没 サーテャキの目はようやくアルジュナの姿を捉えた。 クリシュナが彼の姿を見つけてアルジュナに話しかけた。 「おお、アルジュナ! あなたの弟子が来てくれた。 ドローナとクリタヴァルマーの軍を突破してあなたを助けに来てくれた」 アルジュナの頭には心配がよぎった。 「兄は? ユディシュティラは大丈夫なのか? 彼に会えたことはとても嬉しい。 だが、彼には兄を守るよう頼んであるんだ」 クリシュナが答えた。 「あなたの兄はあなたのことを心配して送り出したんだ。 アル

マハーバーラタ/7-11.深夜の決戦

7-11.深夜の決戦 ドゥルヨーダナはテントの中でこの日の出来事を思い出していた。 「ジャヤドラタを守り切ればアルジュナを死に追いやることができたのに。 できなかった。なぜなんだ? ドローナもクリパもアシュヴァッターマーもラーデーヤでさえもアルジュナを止められなかった。アルジュナはたった一人で我が軍を突破した。 ビーシュマやヴィドゥラの言う通り、アルジュナに勝てる者はいないというのか? そんなことがあってたまるか。 どうしたらいいんだ? ラーデーヤ。彼ならなんとかしてくれる

マハーバーラタ/7-12.シャクティを放つラーデーヤ

7-12.シャクティを放つラーデーヤ ラーデーヤとガトートカチャによる深夜の戦いが始まった。 ドゥルヨーダナは弟ドゥッシャーサナを呼び出した。 「ドゥッシャーサナ、夜になると力を増すラークシャサを相手にするのはラーデーヤでも大変だろう。軍を率いて助けに行ってくれ」 そう指示した時、ドゥルヨーダナの元にジャタースラの息子が現れた。 「ドゥルヨーダナ様、私はジャタースラの息子です。ビーマに殺された父の復讐を果たすためにここに来ました。私と同じラークシャサのガトートカチャを倒し