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マハーバーラタ 7.ドローナの章

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マハーバーラタの第7章 祖父ビーシュマを陥落させることに成功したパーンダヴァ達 次にカウラヴァ軍を率いるのはパーンダヴァ兄弟の師匠ドローナ 最強の戦士ラーデーヤも参戦し混戦模様と…
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2024年12月の記事一覧

マハーバーラタ/7-5.戦いの準備をするクリシュナ

7-5.戦いの準備をするクリシュナ その夜、クリシュナはアルジュナのテントへ行った。 「アルジュナ、無謀だよ。なんという誓いを立ててしまったんだ。 さっき情報が入った。 ドローナは明日、太陽が沈むまでジャヤドラタを守り通すための三重の陣形を敷くそうだ。 半分の軍でシャカタヴューハを作り、さらに残りの半分の軍でその向こう側にパドマヴューハ、そのさらに向こうには最強の戦士が並ぶスーチームカヴューハだそうだ。 最後の針の陣形、スーチームカヴューハに配置されるのはおそらくラーデーヤ

マハーバーラタ/7-6.ドローナを突破するアルジュナ

7-6.ドローナを突破するアルジュナ 14日目の朝となった。 クリシュナに続いて全員がユディシュティラのテントに集合した。 ユディシュティラはクリシュナに尋ねた。 「よく眠れましたか?」 「ええ。そうですね。 あなたの落ち着いた顔を見ていると、今日は何も不幸なことが起きないということが分かりますよ」 この日がとても重要な日であることを全員が理解していた。 ユディシュティラはさらにクリシュナに向かって話した。 「クリシュナ。 あなたはきっとアルジュナの誓いを達成させて

マハーバーラタ/7-7.走り疲れたアルジュナの馬

7-7.走り疲れたアルジュナの馬 アルジュナがヴューハを突破していく様子を目撃したドゥルヨーダナはドローナの所へ駆け込んだ。 「ドローナ先生! なぜアルジュナを止めないのですか!! これでは話が違う。あなたの三重の陣に守られているからここにいる方が安全だとジャヤドラタに言ったのです。 このままでは私が彼を死神に差し出しているみたいではないですか! どうか彼を守ってください」 「アルジュナがパドマヴューハに入らないように止めようとしたが、あまりにも彼は速かった。彼の馬は神の馬

マハーバーラタ/7-8.前線へ駆けつけるサーテャキ

7-8.前線へ駆けつけるサーテャキ アルジュナが敵本陣の奥深くまで入り込んでいく一方で、 パーンダヴァ軍の本陣はドローナの猛攻撃を受けていた。 アルジュナ不在のパーンダヴァ軍は劣勢となり、 ユディシュティラは自らドローナと戦っていた。 窮鼠のごとくドローナに立ち向かい、 ドローナはブラフマアストラを使って自らを守るほどであった。 その後、ドローナが戦闘馬車でユディシュティラに近付いて鎚矛を投げつけた。 ユディシュティラもまた鎚矛を投げつけた。 二つの鎚矛は激しい音を立て

マハーバーラタ/7-9.前線へ駆けつけるビーマ

7-9.前線へ駆けつけるビーマ ユディシュティラは目の前の敵と戦いながらも、敵陣の奥深くへ入って行ったアルジュナの旗を探していた。 彼の弓ガーンディーヴァの音楽は聞こえなかった。 そして心配のあまりに送り出したサーテャキの気配も感じなかった。 狼狽えた彼はビーマに話しかけた。 「ビーマ、私は間違っていたのかもしれない。 サーテャキをたった一人でドローナの恐ろしいヴューハに送ってしまった。 ずっとドローナと戦い続けて疲れていた彼を。 アルジュナの気配は相変わらず感じられない