隔離ホテルの食事で垣間見た日本との違い
ホテルでの隔離生活@中国は、部屋から一歩も出られないため、必然的に食事が生活の大きな部分を占めることに。
食事は、ホテルによって「外卖」を利用できるところもありますが、ここはできず、その代わりに他で頼まないでよいくらいの分量の多さです。
そして、基本的に似たものがローテーション(4〜6日置きくらい)で、ほぼ全ての料理が油分とニンニクと生姜を含む味付けなので、さすがに3週間目にはちょっと見るのも嫌な時期も到来します。ですが、全体的に美味しいです。毎日1食以上は、ものすごく辛い料理が出てきます。
子どもは到底一食分食べられないので、減らしていてよかったです。
朝ごはん
・粥(白米、野菜、小豆、雑穀のローテーション)
・包子(プレーン、肉まん、野菜まんのローテーション)
・茹で卵(プレーン、醤油味のローテーション)
・茹で野菜2種(5種類からローテーション)
・漬物(3種類のローテーション)
・ヨーグルト
昼ごはんと夕ご飯
・基本的に白米
・おかず6〜8種類
肉2〜3種、青菜類2〜3種、野菜の肉や卵炒め2〜3種、魚介で、塩、醤油、チリ、四川風味、酸辣風味、カレー風味をローテーション
・汁物1種類
・果物2種類以上
・ときどきデザート(胡麻団子、蒸しパン、餅など)
・缶ジュース
面白いなぁと思っているのが、米飯の数が一定していなかったり(ある時は倍の数、ある時はゼロ)、割り箸が折れていたり、運んでいる最中に弁当が倒れて汁物がダダ漏れだったり、他のおかずの明らかに合わない食材が混ざっていたり、おかずの内容が弁当により違ったり。
なかなか大胆さを感じます。
日本と違って全ての入国者を隔離しているので、かなりの人数分の食事を用意しないといけないというのは重々承知ですが、日本のように画一の品質で苦情が起きない状態にして届けるというより、どんな状態でもとにかく一旦届ける(足りないとか何か言われたらそこで対応する)慣習なんだなと肌身で感じています。
(隔離は基本的に単身毎なので、他と比較される心配がないからかもしれません。うちは家族で複数人分の食事が配達されるので、違いに気づきやすいというのもあります。)
特にもう、汁物がひっくり返っている時は大惨事。
弁当袋に汁が溜まり、そこに入っているお弁当の容器や中身がべちょべちょ(基本的に油分があるのでヌメヌメ。)。ひどいときには弁当袋自体も破れていて、汁がジャージャー垂れている袋をそのまま渡されます。
汁が漏れていたり袋が破れていることを伝えても「そのまま受け取って!」的なことを言われるのがオチで。「汁が垂れているからビニール袋をちょうだい!」と言ったら、やっともらえるくらいです。
無償だったら仕方ないですが、食事代(相場がわからないから高いかどうかわからない)を払っているのになぁなんて思ってしまいましたが、ひょっとして、その考え方自体が日本特有のお客様は神様思考かもしれないと。
これからいろいろなシーンで物やサービスの提供を受ける経験をしますので、中国でのオーソドックスなスタイルの気づきを深めていきたいなと思っているところです。
ちなみに。
ある日を境に、米飯の数が正確になり過不足が無くなりました。その何日か前に「米飯の数が多かったよ」と余ったご飯に手紙をつけておいたからかもしれませんし、その後も何日間かは過不足が続いたので他の理由かもしれません。改善策として、弁当袋に米飯の数をメモ書きするようにしたみたいです。その改善のきっかけになったことって何だったのだろう?と気になって仕方ありません。