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出国から隔離開始まで〜入国編〜

コロナ禍では、おそらく従来の入国よりも手続きが複雑で時間がかかると思っていましたが、想像をはるかに超していました。
結局ホテルに着いたのは、着陸から8時間以上たってから。
子どもたちの寝る時間を考えたら、朝早い便に乗っていて正解でした。

着陸してすぐに飛行機から降りられるわけではなく、座席位置で細かく区切られた順に呼ばれてからで。30分以上待っていました。
飛行機から降りると、そこら中に防護服・防護メガネの重装備の係員の方々が。

両側をパーテーションで囲われた歩道や動く歩道を進んでいき、紙に日にちと名前を書いたり(中国語なので中身はわからない!)、顔認証をしたり、PCRの検体を入れる容器を受け取ったりしつつ進むと、PCR検査の会場へ。
鼻のPCR検査に加えて、喉の検体採取もありました。周りの人もみんな「痛かった」と涙目。
入るブースや検査要領の指示は全て中国語でした。

体温検査のゲートを通過し、入国審査のところでは、入国カードの両面(特に裏面)にしっかり記載があるか事前に確認され、審査のところは長蛇の列でかなり待ちました。
質問事項は英語でされ、回答の英語も通じたので、何とかなりました。
ここまで通過するのに、既に着陸から3時間。

基本的にトイレも全てパーテーションで塞がれて入れなくなっていて、ここで1つ使えるトイレを発見したので、行っておきました。次にいつトイレに出会えるかわからないので。

その後、飛行機に預け入れた荷物を受け取り、カートに乗せて(自分の荷物かどうかチェックされなかった!)、別送で航空便があるため税関に物品申告をしてきました。

通常ならここで終わり、ですが、ここから先は隔離ホテルへの道のりです。

道なりに進み、T字のわかれ道にきた時、係員からすごく長く早い中国語で何やら尋ねられるのですが、全くわからずにいて。困っていると、次の人たちをさばき始めたので、日本人らしき人に何を言っているか尋ねると、隔離の行き先を尋ねているとのこと。その親切な方も同じ方面に行くことがわかったので、ついて行くことにしました。
その道の途中で、また別の防護服の方に呼び止められて。(あぁ、また日本人からはぐれてしまう・・・。)
よくよく聞くと、看板に表示しているQRコードを読み取って登録しろとのこと。(これは後になってわかりましたが、隔離の行き先を登録するものでした。)入力項目の中国語にまごついていると、「拼音入力に変えて!」と言われ、サクッと入力してくれました。しかも子どもの分の入力もあるので、時間がかかるにもかかわらず。感謝感謝です。コミュニケーションは全て中国語ですが、優しい単語で話してくれたので、何とかなりました。

QRコードや入力内容を各所各所で見せながら、行き先別のコーナーで待機し(バスの乗車時間が長いため、トイレに行っておいたほうが良いとのことでした)、バスにやっと乗れたのは、着陸から5時間後。
上海市内はかなり渋滞していて、ホテルにつくのにバスで3時間かかりました。

機内食で「うな玉丼」を食べてジュースを飲んで以来、ずっと飲まず食わずで8時間。
水分不足なのでトイレの回数は少なくて済みますが、子どもたちもぐったりでした。
そして、例えば、PCR検査や体温測定の要領がわからないまま(悪気はなく言語がもつ特有の)強めの口調でいろいろ言われるので、子どもはちょっと泣けてしまったりして「渡航しない方がよかった」とつぶやく場面も。

「楽しいね!」「ワクワクするね!」という気分になれないというのが、何よりもコロナ禍での渡航の辛いところかもしれません。


【得た教訓】
・小さな子どもを帯同する場合、各所での手続きの書類記入、QRコード読み取り・記入・提示は、子どもの分も親がする必要があり、他の人の手続きよりも倍近く時間がかかる。
・通常の空港業務以外(コロナの部分)は中国語でのコミュニケーションがメインとなるため、少しでも中国語がわかる状態でないと厳しい。(周りの人も助けてくれる人ばかりではない。)
・携帯での入力登録後は、何でもかんでもスクリーンショットを撮っておくと良い。

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