最悪の1週間

明日を迎えることに戦々恐々としている。

仕方なく寝床に入ったが目を閉じるのを躊躇う。

明日は久々の出社だというのに、謝罪で1日が終わる予定だ。

9時から一軒目のお客様へ不具合の謝罪。
それが終わると次のお客様へ不具合の謝罪。
事務所に帰り、上司へ試験に落ちた謝罪。

最後の謝罪は私のミスだから仕方ないとはいえ、最悪の週初めではないか。

謝罪で始まる1週間ほど嫌なものはない。

しかもそれだけではない。

今週は地獄が三度、いやそれ以上にやってくるかもしれない。

31日金曜日、東京管轄総勢約100名での新年会がある。

そこで新入社員である私には3分間の持ち時間が与えられ、自己紹介と一芸を披露しなくてはならないというのだ。

当然支店長や部長を目の前にして。

そしてその次の日の土曜日はお客さんと新年会。

そんな1週間から目を背けるかのように、今晩は安い入浴剤で長風呂をし、風呂上がりにハーゲンダッツの抹茶を食べるという、些細な幸せを噛み締めたのだった。