初新年会
意外とすんなり終わったなという感想だった。
昨日の新年会。
欠席の人も思いの外多くて総勢80人くらいだっただろうか。
東京の一等地に立つホテルのレストランルームで会食だった。
誰がみても場違いだったと思う。田舎もんの私には。
やたらと華美で重厚なそのホテルが私の緊張を助長させた。
会が始まり1時間半経った時のこと。
会場は盛り上がりを見せていた。
そこで新入社員の収集がアナウンスされた。
そう。新入社員自己紹介タイムの始まりだった。
1番最初に発表して早く終わらせたかった。
しかし同期の女性陣3人は高橋がトリを務めろとしきりに言う。
私に選ぶ余地はなかった。
1人目2人目の同期は無難に自己紹介をこなした。
そして3人目の同期。
軽い自己紹介の後、マリオのジャンプ音のモノマネします!と言い放ちやってのけた。
そして最後の私にバトンが渡された。
会場のボルテージが高まり、膨らみに膨らんだ期待を一身に背負い、登壇する。
会場からは「高橋ー!」という声が飛び交った。
その時割と私は冷静で歓声を聞く余裕があった。
そこで私は声高らかに宣言した。
「3月の社内コンペでは一位になります!T課長に勝ちます!」と。
ルーキーからの宣戦布告を受けたT課長が「受けて立つ」と私の宣言に応えて会場のボルテージは最高潮になった。
そして最後に藤井聡太8冠のモノマネをした。
最高潮だった盛り上がりに水を差した。
奇しくも同じ名字である私の直属の上司、藤井課長に助け舟を求めた。
そこは流石の上司で私が滑ったところを尻拭いしてくれた。
伊達に毎日仕事をしているわけではない。
これが上司と部下の強い絆なのだろうと感じた。
これら全て含めて間違いなくいい経験になった。
終わった後スピーチを先輩方から賞賛されたのが嬉しかった。
人生初の新年会。
ハッピーエンドで幕を閉じた。
昨日の新年会を踏襲して、今日のお客さんとの新年会も臨もうと思う。