大人になるということ
腰が昨日から痛む。
心当たりは全くない。
第五腰椎の右側あたりに違和感を覚える。
小6の頃、第五腰椎分離症を患った。
確かその時も右側だったように思う。
しかし11年もの歳月を経て再発したとは思いにくい。
これからも古傷と付き合っていくことになるのかな。
昨日の帰りの電車、1席だけ空いている座席に一目散に飛びついた。
なんとか座席を確保できた。
すると次の駅で小さな少年が目の前に現れた。
整った顔立ちで、将来イケメンになることが約束されているような見てくれの少年だった。
年齢で言うとまだ7つ8つといったところだろう。
その子と不意に目が合った。
純粋無垢な眼差しでこちらを見つめた。
少年のリュックをトントンと叩き席を譲った。
立派な青年、大人になって欲しいという大袈裟な親心が芽生えた。
そこで私は大人になったのだと気付かされた。
いつしか子供の成長を願う立場になっていた。
生きてきた23年を振り返った。
苦しみながらも邁進してきた。そう回顧した。
昨日会った少年から、いろいろものを感じ、考えさせられた。
立派な大人になれているのだろうか。
その自問自答が終わることはない。