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わたし、ただいま

この間、伸びきった髪をやっとやっと切った。
今まで仕事上できなかった、色で遊ぶことをしたかったから、辞めた後髪を切ろうと決めていた。

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ヘアサロンへ行く当日に、あ、ハイライトだなと思ったのでお願いをした。
短くすることとハイライトだけオーダーして、
あとはおまかせ。
ブリーチしますよー☺︎と言われて、それが初体験だったわたしは、それだけでワクワク。
出来上がった色を見て、さらにワクワクした。
髪色を変えるだけで、気持ち明るく、自由を味わえる。なんてしあわせなんだろう。

チェンジした髪色を見てくれたともだちが、
「おかえり」と言ってくれた。
この言葉の意味がわたしにはとてもよくわかって、中に染み込んでいくのを感じた。


仕事を辞めて数日後、辞めた報告と顔見せを兼ねて実家に帰った。
仕事を辞めたと父に言ったら、あっさり、そうかという調子だった。
父からは、今の体の具合や、人権擁護委員の活動をこれだけやってるんだということを教えてもらった。
難病と付き合いながら、ほぼボランティアの仕事をしている父。
今は体調も落ち着いているようで安心したけど、食事制限の指導が厳しくなってきているみたいで、本人は少し気落ちしていた。

母は相変わらず元気。
父の病気を心配はしているだろうけど、明るさと楽天さがある分、父もどこか救われているんじゃないかなぁと思う。

この日、わたしは久しぶりにこどもの頃のアルバムを開いた。なぜかとても見たくなって。

昔の自分…特に思春期以降の自分の写真を見るのは好きではなかった。
まわりの子と自分を比べて見てしまっていたから。
自分って、ぜんぜんイケてないし可愛くない…
あの子みたいな体型だったらよかったのに…
とか色々思ってたなぁ。

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昔のわたしを見ていたら、愛おしさが込み上げてきた。
どの年齢のわたしも可愛いと思えた。
わたしに会うのが嬉しくなって、内側があったかくなるのを感じた。

自分の本質は幼少期をみればわかるって聞いたことがあるけれど、
この頃のわたしからは、明るさと自由さが感じられて、そこに存在しているだけで愛らしい。

ニコニコ笑ってるのを見て、
ちゃんと笑ってるわたしがいたことに感動した。

暗黒の子ども時代だと思っていたけど、
確かにそんな時もあったけど、
それだけじゃなかった。

ちゃんと愛をもらっていた。
ちゃんと愛を受け取っていた。
それは、わたしが生まれてからずーっと根底にあったもので今もあるもの。
外側だけを見ていたら気づけないものでもある。

明るくて自由で純粋で
そのまんまで愛らしい…
そんなこどものわたしに、本質に、
どんどん戻っていく。


ますます加速したその過程の中に
わたしは今いて

だからこそ
「おかえり」と言ってもらった時、
わたしはちゃんと戻れてきてるんだと感じて
嬉しくなった。

あの頃のわたしの記憶はほとんどないけれど、
潜在意識の中に確かに存在するわたしと
写真を通して繋がることができてよかった。

戻っていくのを感じたり
制限を外していくって
こわいこともあるけど、ほんと楽しい。

わたしはわたしと手を繋いで
どの自分ともひとつになって
わたしはきっと進化して深化する。

そうやって思う存分、今を楽しみたいな。

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