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【News】テンセントがブロックチェーン技術で水滴互助をサポート(20201216)
【一言コメント】
ブロックチェーンが保険業界にどのように活用されるかあまりイメージ湧かなかったのですが、知人からの「『特定保険会社・プレイヤーの都合に依拠せず、関連事務が滞りなく進行し、保障サービスが必要なユーザーに届く』 という意義がある」、「外部プレイヤー⇔保険会社間のやり取りの効率化の観点もある。 異なる主体間では、相互信頼関係が足りないから、確認業務・手続きが必要になるも、ブロックチェーン・インフラになると、その部分が大いに節減できる」という解説がしっくりきました。
【Newsの概要】
12月16日、大手互助スキーム運営事業者の「水滴」は、テンセント系のテック企業「テンセントクラウド」の技術サポートを得て「水滴ブロックチェーン」の適用を自社互助スキーム内で開始したことを発表した。(水滴はテンセントが出資している互助スキーム事業者)
このブロックチェーンにはテンセントクラウド提供サービスの「TBaaSブロックチェーンサービスプラットフォーム」が活用されているとのこと。
これまで互助スキームを含む保障関連ビジネスにおいては情報の非対称性・不透明性が一つの課題となり、業界の健全な発展における障害となっていた。
今回適用されるブロックチェーンでは、ブロックチェーンの分散化・改ざん防止・暗号化・トレーサビリティなどの特性を生かし、互助スキームの情報の透明性と信頼性を向上させ、ユーザー間の信頼の向上と情報のオープン化・透明化、セキュリティの向上を実現することを目的としている。
具体的な施策として、第一段階では、互助スキームに参加しているユーザーの基本情報、病気の症状や初診タイミング、受領した互助金金額などをチェーン上にアップロードし、全ユーザーのデータの安全性を確保することによる互助スキームの信頼性向上が企図されている。
水滴の技術責任者は、ブロックチェーン技術は保険関連ビジネス(業界)全体の信用に関わる課題を本質的に解決するものであり、特に互助スキームのようなビジネスモデルに非常に適していると述べている。
更に、水滴は今後保険商品のカスタマイズ、リスクコントロール、請求漏れなど、より多くのビジネスシーンにブロックチェーン技術を徐々に適用していき、保険会社、医療機関、健康管理機関がユーザーの承認を得てチェーンにデータをアップロードすることを促進し、現在業界全体が直面しているデータがサイロ化している(分散してしまっており活用しきれていないこと)問題を打破していきたいと語っている。
(出典:金融界等の記事から筆者が引用&要約)