【News】1,500万人の会員を抱える美団の互助スキームが停止(20210116)
【一言コメント】
互助スキーム市場においてアリババ系の相互宝に続くティア2とでもいうべき群団を形成していた美団の互助スキーム「美団互助」が停止したという報道です。
以前のNewsでも相互宝のユーザーが減少していることを取り上げましたが(以下リンク)、今回美団互助が停止というニュースが続き、互助スキームモデル大丈夫か? という感覚です。(他に水滴・軽松等のティア2互助スキームでも会員数が減少トレンドの模様)
驚くべくは停止に当たり、今までの拠出金(カンパ金)額をユーザーに美団が全部返すということで、美団のプラットフォーマーとしての底力を感じさせます。
と、同時にこれが前例となり互助スキームの撤退に新しいハードルを作ったことにも繋がるかというところです。(他の洗剤撤退互助スキームは嫌でしょうね)
(追伸)
百度の互助スキーム、一昨年の終わり位に出たばかりという印象でしたが、こちらもひっそり終了していたようで吹きました。
【Newsの概要】
1月15日、メガテック企業の一つでありフードデリバリー等の生活関連O2Oサービスを展開する美団は、運営する互助スキームの「美団互助」を閉鎖することを発表した。
メガテック企業の互助スキームの閉鎖は、百度系の互助スキーム「百度灯火互助」に続いて二社目になる。(筆者注:公開後即閉鎖した京東系の「京東互助」を入れると三社目?)
美団互助は2019年7月に開始され、加入会員数は最高で3,400万人に達し、ここ最近の拠出人数(カンパを求められる人数)は約1,500万人前後で安定していた。
この規模は互助スキームを長らく運営している水滴互助や軽松互助と同等の規模感で、互助スキーム市場において(アリババ系の相互宝に続いて)のティア2を形成していた。
美団互助の運営事務局は今回の停止において「会員には今までの拠出金を全て返還する」、「1月31日までに互助金支払い対象の疾患に罹患した会員には事務局負担で互助金を支払いする」との声明を発表している。
美団互助サービスのクローズと同時に美団プラットホームにおける「保険サービス」のページもクローズされている。
美団は自社の保険ビジネスの拡張を狙い、2020年3月に衆安保険の高級副総裁である曾卓氏を美団保険業務責任者としてヘッドハンティングしていたが、今回の一連の動きで曾卓氏のポジションにもまた変化が起きるかもしれない。
(テンセント網等の記事から筆者が引用&要約)