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亀山社中〜坂本龍馬の見た景色〜
前回の旅行記の続編。
小浜を後にし、長崎市内へ。
バスの中では近隣の高校の放送部の生徒が地元情報をアナウンスしていた。
長崎県はじゃがいもの収穫量が日本で第二位らしい。
北海道が多いのは周知の事実だが、長崎が2位とは知らなかった。
この後、出島に行き、ガイドツアーの際にじゃがいもがオランダから伝わったことを知る。
頭の中で ぴかーん と点と点が繋がる感覚がした。
そこで、ツアーのお兄さんに
「だから、長崎のじゃがいも収穫量が多いのですか」
と質問したが、明らかな答えは返ってこなかった。
ネットで調べたところでは、1600年前後に長崎にじゃがいもが伝わって来て以来栽培が盛ん説が有力。
そうして、広大なじゃがいも畑を通り抜けて行った。
小浜での滞在時間が想定より短くなったため、市内観光の時間ができた。
地図でパッと目についた亀山社中に行ってみることに。
Google mapは本当に有能だが、一つリクエストがある。
高低差まで書いて!!
何の知識もなく、調べることもなく向かうことに決めた自分に
否があることは認める。
それにしても・・・
あんなに階段、坂道を上ることになるとは。
夏には絶対にお勧めしない。
辿り着くまでに何人もの高校生が下校していく。
まさかこんな上に学校が?
毎日、徒歩で通っているの!?
驚きと尊敬と・・・それほどまで通うということは、いい学校なんだろうな。
一人、日傘と手持ち扇風機を持ち、汗だくで歩く私に
「こんにちは」
と爽やかに挨拶をしてくれる男子高校生たち。
好感度爆あがり。
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長崎の観光地は、この亀山車中を始め、JAFカードを持っていると
割引をしてくれるところがたくさんあるので、
携帯しておくことをお勧めする。
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このお部屋だけ撮影可能。
この隣にもう一部屋あるが、撮影不可。
ただ、複製ばかりなので、わざわざ撮影する必要もないかも。
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出て、右へ歩いていくと
龍馬のぶーつ。
なぜか看板も”ぶーつ”とひらがな表記だった。
さらにここから坂を上り、神社、亀山社中資料展示場(週末だけ開館)、
亀山焼窯跡を通過し、さらにさらにさらに登り、やっとの思いで
坂本龍馬像
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龍馬が見た景色とはどんなものだったのだろう。
海に目を向けると、不思議とほんの少しだけ感じられたような気がした。
これだけ上って来たこともあり、海 / 港を一望でき、
ここで貿易が進んでいく様子を希望いっぱいに見ていたのでは・・・。
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ここへ来るときは、虫除けスプレーをしてくることを強くお勧めする。
帰る道中、足が痒くて痒くて・・・。
行きと違う道を下ったため、お墓の真ん中を通ることに。
まだ、暗くなっていなくて、たまたま前に女子高生が歩いていて、
本当に良かった!
長崎のお墓はほぼほぼ全ての墓石の文字が金色で、驚いた。
ネットで調べると、九州には多いそうだ。
また、色鮮やかな花がたくさん飾ってあり、目を惹いた。
近づいてみると、なんと造花!
久しくお墓参りをしていないから最近の供花事情を私が知らないだけなのか、
九州の風習なのか。
これまたネット情報によると、九州はこのような地域が多いらしい。
日本とは言え、こんな違いが。
長崎に来なければ、知らない文化だった。
長崎在住の友達に聞いたところ、長崎は今もキリシタンの人が多いらしい。
感覚的に思ったのは、長崎にはお寺が多い。
キリスト教とお寺、仲良く共存しているのだろうか。
宗教にあまり興味がなく、無知なため、分からないが、少し疑問に思った。
それにしても、この地域に住んでいる人たちはすごい。
私はとてもじゃないが、車を横付けできない、階段をひたすら上るしか
帰宅の方法がないこの辺りには住めない。
翌日のグラバー園でのガイドさんの話では、若い人たちは住みたがらないから、
今住んでいる人が住めなくなったら、
その後住む人がいなくなってしまうのが、問題になっていると話していた。
そりゃそうなるだろうなと思ってしまったが、何かいい解決法があればいいのに
と思ってしまった。
もう一度あそこまで歩く気にはなれないが、いろいろなことが感じられて、
行ってよかったと思える亀山社中までの道のりであった。