BORN NEW IDEAS
面白いアイデアとは、どこから生まれるのだろうか。
今日は朝からずーっと焦っていた。
何を隠そう、先週から「毎週更新します!」と豪語した『企画天国』の更新を金曜日の今日までやっていなかったのだ。
いや、実は水曜日に5つぐらいのアイデアを山根さんに提案したのだが、全ボツをくらい、立ち直るのに1日を要した結果、今日未完の状態になっている。
このままでは社内は愚か、社外の信用も失ってしまう。
奴隷としての価値も出せないなんて、シロアリ以下じゃないか。
そこで朝早起きして、今日はアイデアを考えた。
ダジャレだけに終わらず、思いつきの一歩先へ踏み込んだ企画。
ただ数を出せばいい時期はとうに過ぎていて、質も見られるのだから何度も作っては捨てていく作業。
そして、2つの企画が生まれた。
12時過ぎ、山根さんをランチに誘って「企画を考えたんで聞いてください」と頼み、1時間ほど話し合った。
結論「2つとも進めて良い」となった。
しかし、結果から言うと、1つは完全なお蔵入りとなり、もう1つは「微妙やけど、まあ出してもいいよ」と言う落第スレスレのクオリティに終わった。
やはり、具体化していくとボロがいくつも出てくるものだ。
結局、その2つの案は見送りとし、大変申し訳なくも、土曜日にもう一度チャット上で提案させてもらえることになった。山根さんの懐は海よりも深い。
どうすれば新しい、良質なアイデアが出るのだろう。
何をすれば面白いアイデアが湧き出るのだろう。
頭を抱えていると、目の前に座っていった「人間編集部」の副編集長である納谷さんがこんな話を始めた。
「僕ね、昔バーで『養命酒の母乳割り』を飲んだことがあるんですよ」
「え…!?」
「母乳ってね、やっぱり人の味がしますよ」
「…」
なんだろう、この人は。
得体が知れない、けど超面白い。
なぜ「面白い」んだろう。
母乳なのか?母乳が面白いのか??
母乳とは何か。
それは「子供のために自然発生するもの」だ。
つまり、子供を育てると言う一大ミッションを達成するために、調理にかなった配分の液体が生成される。まさに神秘のシステム。神秘のドリンク。
それを「養命酒で割る」と言う狂気に及ぶから面白いのだ。
あり得ない組み合わせ。そこに驚きと発見と笑いが生まれる。
そうか、だから母乳は面白いのか。
この学びが明日の企画に活かされるかは分からない。
「母乳のシェアリングエコノミー」とか言い出したら察してほしい。
今日はもうママのおっぱいでも飲んで寝ますわ。
サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。