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キダタローから不老不死を学ぶ。

「探偵ナイトスクープ」が面白くて仕方ありません。
もし今大阪に帰省したら二度と帰ってこないかもしれないほど。

ただ、リアルタイムだと週に1度しかないんですよね。
Amazonプライムだと6話/日ペースで見ているので忘れがちなんですが。

そんな連続でナイトスクープを見続けていると、大阪時代には気づかなかったことが分かりました。それは最高顧問のキダタロー先生に関する驚愕の事実です。

おそらく。
キダタローは不老不死です。

間寛平探偵や西田敏行局長は、やはり歳とともに置いてゆくのがはっきりと分かり、それが悲しくも、寂しくも、侘しくもあります。
しかし、キダタロー先生は変わらないのです。

別に若々しいなんてことは一切ございません。
ずーっと一定のレベルで老け続けているのです。

墜落寸前のゼロ戦が真珠湾から太平洋を渡り、日本を飛び越え、朝鮮をするりと飛び越え、低空飛行のまま中国、サウジアラビアなど東南アジアまでを通過し、エッフェル塔の真横を通過して凱旋門をくぐり、大西洋の彼方へ消えたと思いきやニューヨークでの目撃情報があり、ネバダのネオン街に轟音を轟かせ、また真珠湾を超えて今まさに東京の上空100mをゆらゆらと滑空しているような感じです。

これは怪奇現象です。

しかし、キダタローと言う「生き方」を俯瞰してみると、何となく納得がいくのです。なぜ、彼が「不老不死に見える」のか。
それは「威厳」と「老化」の観点で説明がつきます。

まず、キダタロー先生は1980年代から既に白髪です。
1987年の番組がYouTubeにアップされていましたが、当時からもみあげが白んでおり、今では全部真っ白ですがヘアスタイルは一切変わっておらず「白髪 × 長髪」のままです。

まあ、彼はゴーストライターではなく、ゴーストヘアー疑惑(生きていないゾンビ状態の頭髪を採用していること)もある、というかかなり濃厚なのですが、それが影響しているんですね。てか、薄毛の話してるのに「濃厚」とか言ってややこしいですね、すみません。

そして、元々若い頃から顔がぽちゃっとしており、眉毛がゲジゲジでタレ目です。老け顔なんですね。よく言えば「貫禄がある」顔なわけです。それにインパクトも強い顔なので、少々シミが増えようが、やつれようが、シワが深まろうが気づきません。

彼の風貌的に老化に気づきにくいんですね。

しかし、人が老いさらばえていくのは何も見た目だけの話じゃあありません。今もなお若々しいムーディ勝山だって、スギちゃんだって、今テレビで見たら「残念だなあ」と思ってしまうはずなんです。
それは「威厳」の問題です。

キダタロー先生はかつて数々のCMソングを生み出し、その耳障りの良い旋律は多くの関西人の心を捉え「浪速のモーツァルト」と呼ばれました。が、しかしそんなことを90年代生まれの私は知りません。

でも、キダタロー先生は「偉い人」という認識は持ち合わせています。
なぜか?

それは「探偵ナイトスクープの最高顧問だから」です。
それ以外に彼を見る機会なんてほとんどないんですから。

でも、この超人気長寿番組でずーっと「最高顧問」として君臨しており、西田敏行や探偵の人気芸人たちから崇め奉られていると「偉い人」と思うのは当然でしょう。
東京で言えばとんねるずとマツコデラックスが崇め奉るようなものです。少し違う気もしますがこれ以上の言及は避けます。

そして、この「最高顧問」が最高に良いポジショニングなのです。

まず「最高顧問」と言えど2ヶ月に1度くらいしか登場しません。
それに顧問がコメントするのは放送時間40分のうちせいぜい1分あるかないかであり、ほとんどはVTRなのです。

つまり、VTR終わりにコメントをすれば良い仕事。
ほぼ観覧に来ているお客さんと変わりません。

ですが、先ほども言いました通り関西人で知らない人はいない、超人気番組であり、既に30年以上も続いている長寿番組なので、2ヶ月に1度1分踏ん反り返っていればとてつもない威厳が発生するわけです。


まとめると、老け顔で効率的に威厳が放たれる仕事をし続けることが「不老不死」に見せかけられる効果的な方法だということです。
老け顔のあなた、読売新聞で200文字ぐらいの週刊連載を30年続ければ「不老不死」を手に入れられるかもしれませんよ。

今すぐ読売新聞とリーブ21にご相談ください。

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