![オナラことわざ辞典__7_](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/9240294/rectangle_large_type_2_0fc63175c0fe9d5a052dfce5ccdfc53b.png?width=1200)
【オナワザ】#17 無趣味ほど悪趣味なものはない
私には昔から「発表癖(はっぴょうへき)」というものがあります。
ブログやTwitter、動画などを使って、自分がシメシメと企画した、思いつきに毛が生えたようなコンテンツを世に発表することで快楽を得る、一種の「性癖」です。
特にイイネやコメントがもらえると興奮して、脳汁が頭皮から大仁田の毒霧よろしく噴射されます。
仕事をしている頃からこの癖が拭えず、会社用のパソコンを使って動画を作成したりしていたおかげで大目玉を食らったこともあります。
自分としてはアイデンティティだなとも思える一方、「抑えられない欲望」でもあり、厄介な部分だとも思っています。
しかし、周りの人はこれを「趣味」と呼びます。
「シャニカマは趣味があっていいよね」「楽しそうだね」と。
自分の中では、既に「趣味」「性癖」「生業」など色々な要素が入り混じっているので、楽しく「趣味」としてやっているというか、競馬場のオッサンが10円玉を2枚合わせてアゴ下に生い茂る長いヒゲを懸命に抜き取るような、快楽と無心のハザマでいそしんでいる感じです。
でも、人からは「趣味」に見えるんだとか。
つまり、「趣味」というものは余暇に楽しむ娯楽という定義より、余暇にも関わらず主体的に取り組む活動という定義が適切かもしれません。
確かに暇つぶしにはなっています。
このおかげで休みという休みは無く、四六時中「屁理屈」のことを考えてしまいますから。
そんな自分を見て、趣味がない人、いわゆる「無趣味」な人はこう言います。
「俺も趣味が欲しいな」「趣味が全然見つからないんだよね」と。
彼ら(無趣味)には気をつけてください。
私はこの手の人種に散々会ってきましたが、彼らが趣味を見つける気配は一向にありません。
それどころか、彼らは趣味がある人をバカにし、あざわらっているのです。
例えば、「何かにハマれるってイイよね」という一見羨ましがった言葉には「そんなすぐ好きになるんだ、貞操観念ユルいんじゃないの?」という思慮の浅さを哀れむ"裏の意味"が込められています。
そのため、趣味ある皆さんはこの言葉を素直に受け止めてはいけません。
即座に「何をおっしゃいます、あなたも無趣味の泥沼にハマっているじゃありませんか」言い返しましょう。座布団2枚は堅いはずです。
そして無趣味たちは趣味を持つこと自体のみならず、各個人の趣味にもちょくちょくケチをつけます。
例えばカメラを勧めた場合「初期費用が」「レンズは沼だから」「iPhoneでいいわ」と、カメラの価値を軽んじる発言を容赦なく連呼するでしょう。
いいですか、趣味というのは没頭することに意味があり、盲目であることが美徳なのです。
もし冷静に「俺なんでこんなレンズに10万も払ったんだ」と考えたら、その人はカメラを辞めてしまい、その後の楽しいカメラ人生を送れなくなってしまうかもしれません。
つまり、軽はずみで言った無趣味者たちの発言は、意図せずとも趣味ある者から趣味を取り上げてしまうのです。
大納言あずきのパフェを食べていたらオカンに「あんたそれダンゴムシみたいに大きい小豆やな」と言われた時ぐらい熱が冷めます。一生母とは京都に行かないと決めることでしょう。
そして、彼らの悪行はここにとどまりません。
無趣味な人たちは、基本的に暇を持て余しています。
暇を持て余した人は次に何をするでしょうか。
彼らは様々なものに「ケチ」をつけ始めます。
人間は何かに頭を使っているときに時間を忘れて没頭することができますが、手っ取り早くて楽しいものは口論です。
重箱の隅をつついて喧嘩をふっかけ、持て余した時間と思考体力を駆使して論破にかかります。その最たるものが国会の答弁ですね。
そもそも議員のおじさん方は暇なので選挙に出馬します。普通に考えてあんな時間とお金がかかること、余裕と余暇がなければできません。
しかし、当選してしまうと途端にやることが無くなって、あとはケチをつけまくる作業に入るのです。「ケチ」をつける作業は、スーパーの値引きシールを貼るより2億倍は意味のないことです。ただ給料をもらって、国会の生産性を著しく下げ続ける。まさに国賊の愚行です。
要するに、「無趣味」な人というのは、何も危害を加えていないように見えて、実はとても厄介な存在なのです。
趣味ある人たち、いわゆる「マイブーマー」の人たちは彼らに陥れられぬよう、気をつけるべきです。
もしかすると、あなたの隣に「俺もnote始めようかなあ」という無趣味の影が潜んでいるかもしれません。
お気をつけください。
というわけで、本日のことわざはこちらです。
無趣味ほど悪趣味なものはない
【意味】
趣味がなく暇な人ほど、余計なことをして暇を潰そうとするので厄介だということ。
【例文】
お前ヒマだからってアイドル片っ端からフォローして足裏の写真送りつけるなよ。ほんと、無趣味ほど悪趣味なものはないぜ。
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