「ブス」「ウザい」「ダサい」童貞界のヘレンケラーが「第二ボタン」を貰われるにはどうすべきだったのか
「卒業」とは何なのか?
尾崎はそう問い続けました。
確かに学校を卒業したから何になるのでしょう。
卒業式を終えたあの時、私たちは何を得て、何を失ったのでしょう。
童貞の私には得るものも、失うものもありませんでした。
ヤリチンの彼らは失うものがあり、女子は得るものがあったのに。
そうです。
「第二ボタン」です。
中高と学生服は学ランでした。
365日シャツイン、ボタン全締めの優秀な私です。
卒業式でもモチロン綺麗な第二ボタンを引っさげて登校しました。
そして、そいつと共に帰宅しました。2回とも。
こんな惨めなことがありますか?
私の卒業式は何だったのでしょうか?
そりゃね、私は昔からブッサイクですよ。
形の悪いナスビにババアが短刀で二箇所切り込みを入れたら私が完成します。それに万年おかっぱ頭。性格は相変わらずなので、何かにつけて言い訳をし、小さな嘘で人をダマし、コケにしてきました。
「ブス」「ウザい」「ダサい」の三重苦というわけです。
だから当然第二ボタンもらう人なんていない。
…本当にそうなのか?
ポテンシャルのせいにし過ぎていないか?
もっと出来たことがあったんじゃないか?
そんなことを毎年思うわけです。
このシーズンになると。
私のような人間を増やしたくない。
童貞諸君には後悔して欲しくない。
やれることをやってほしい。Do your BEST!!
そう思ったので、今日は「童貞の第二ボタン(通称:DD)」の価値を向上させる方法を考えてみました。
若き戦士たちがベストを尽くせるように、です。
1.今回の提案で「やらないこと」
まず今回の提案では「やらないこと」を定義しておきます。
今回の提案において
・イケメンになって女子の人気を得よう
・オシャレになって女子の人気を得よう
という内容は考えません。
もしそれをしてしまったら「童貞」を否定することになります。
私はみうらじゅん氏の「D.T」を読んでから、自らのD.Tっぷりに誇りを持っていますし、だからこそこんなブログが書けるんだ、とも思います。
今回はあくまで「DD」の価値を向上させることが目的です。
童貞をヤリチンにしてしまおう、なんてことはハナから思っていません。
童貞が、童貞として、童貞らしく第二ボタンを渡すのです。
2.今回のアプローチ方法2つ
今回やることは、おおよそ「マーケティング」です。
自分が持っている「第二ボタン」というものの価値を向上させ、「女子」という市場に売り込むわけですから。
要は「付加価値」ですね。
他の第二ボタンには無い「価値」を付加する。
すると、自分の第二ボタンが貰われる確率が上がる、というわけですね。
そして企業が商品の付加価値を高める時には2つのアプローチがあります。
それは「機能的価値」と「情緒的価値」です。
「機能的価値」とは、便利さに関する価値です。
カバンであれば収納量、持ちやすさ、耐久性、耐水性など。
一方「情緒的価値」とは感情で得る価値です。
カバンであればブランドや見た目のカッコよさなど。
第二ボタンについても、この2つのアプローチが可能と言えるでしょう。
3.「機能的価値」のアプローチ
第二ボタンの「機能的価値」をどう上げるか。
いくつか案を出してみました。
①鏡機能付きボタン
やはり女子ウケを狙うのであれば「美容」に関するものであるべきでしょう。そして一番ボタンに付けられそうな機能が「鏡」だと考えたのです。
イメージは以下の通りです。
これは便利でしょう。
化粧カバンに忍ばせておけばいつだってメイクもチェックもできる。
ただ難点は「小さい」ということですよね。
老眼じじいばりに離せば顔全体が見えるかもしれませんが、近眼かかぼちゃ大の顔であれば全体は見えません。目元のチーク限定で確認する程度には使えるかもしれません。
②充電機能付きボタン
今の人にとって「充電」は死活問題ですよね。
カフェでも何でも充電できる席かどうか、はとても重要な事項になります。
そんな重要な機能を果たすのがこのボタンです。
ボタンをパカっと開けるとUSBポートがついています。
ここに充電コードを挿せば、Androidのあの子もiOSのあの子も充電し放題です。これは大人気間違いなしでしょう。
ただ、あまりに小さいので、これだけで何アンペア保持できるんでしょうね。そこは一切分かりません。Panasonicの企業努力に期待です。
この2つがどのぐらい効果あるかは不明です。
ただ、他のどうでもいいボタンをもらうより、明らかにメリットはあるでしょう。
4.「情緒的価値」のアプローチ
そもそも「第二ボタンの価値」は『大好きなあの人のボタン』というブランドが乗った情緒的価値です。
ただDDに「憧れ」なんて価値はまず付きません。
でっち上げましょう。
別な価値を。
私が提案するのは「宗教」です。
あなたは教祖であり、その第二ボタンは神聖なる「神器」だと思わせるのです。
そのためには「奇跡」をいくつか起こす必要がありますね。
体操着の巾着から鳩を出したり。
観れるはずのないヒルナンデスの情報を言い当てたり。
あんまり勉強してないのに成績が良かったり。
そしてそれらを全て「童貞力だ」と言い張るのです。
そのために誰とも付き合わず、バレンタインも貰わずにいるのだ、と。
するとあなたがどんどん神格化されるでしょう。
そして言うのです。
私が奇跡を起こせるのはこの第二ボタンのためにある。
神ドゥティからの洗礼後に脇から突如生えてきたこの第二ボタン。
これこそが奇跡の源泉なのだ。
するとあなたの第二ボタンは「ご利益」があると話題沸騰です。
朝礼台に登ってそのボタンを掲げれば、信者たちはそのボタンに対して「神聖さ」と言う情緒的価値を見いだすのです。
その結果、卒業式ではあなたの第二ボタンを欲しいものたちが列をなし、何なら校長室に飾られるかもしれません。
そんなの、イケメンでも運動神経抜群でも無理でしょう。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか。
このように「童貞であること」を一切捨てずして、第二ボタンの価値を上げることはいくらでも出来るのです。
次の世代に新たな手法で第二ボタン喪失をなし得る「NEO童貞」が現れんことを、祈っています。
サポートされたお金は恵まれない無職の肥やしとなり、胃に吸収され、腸に吸収され、贅肉となり、いつか天命を受けたかのようにダイエットされて無くなります。