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他人様の作品には敬意を払え
海外で名画にスープをぶっかけるなどして、自己主張をしている活動家がいる。
最近ではモナリザが被害に遭った。
以前はゴッホのひまわりも被害に遭っていた。
どの事件でも額縁にガラスが張られていたおかげで、絵は剥き出しにはなっておらず無事だったようだ。
もし絵が汚れてしまっていたら、とんでもない損害が生まれる。
何十年〜100年以上もたくさんの人たちによって守られてきた名作を、活動家に台無しにされてしまったらとんでもないことだ。
そもそも環境汚染と名画になんの関係があるのかよく分からないし、他人様が一生懸命創意工夫をして作った作品を、てめぇの思想の主張のために粗末にするんじゃねぇといつも思う。
これらの作品は作者は既に亡くなっているが、自分の作品がこんな目に遭っていると知ったらどんな気持ちになるのか考えて欲しい。
著作者人格権は著作者の寿命と共になくなるけれど、著作権法第60条の規定では、「著作者が存しているとしたならばその著作者人格権の侵害となるべき行為をしてはならない」と書いてある。
(あくまでも日本国の著作権法なので、事件が起きた国でどう規定されているか知らないけれど)
つまりは作者が生きていようが死んでいようが、作品を冒涜する行為は許されるべきではない。
この活動家たちは、世界に注目されたことに味を占めて同じことを繰り返している。
とんだ「かまってちゃん」だ。
そろそろ作者の遺族なのか、所有者なのか誰かが訴えた方がいいと思う。
また今話題の芦名妃名子さんの『セクシー田中さん』の事件も立派な著作者人格権の侵害に該当する。
侵害者には、5年以下の懲役若しくは五百万円以下の罰金、又は併科することも可能だ。
私はこの件についても、被害者が自殺に至ってしまったようないじめ問題などでも、全くの他人が当事者を私刑する風潮は嫌いだ。
確かに今回の脚本家の一連の行為は引くけれど、だからといってその人に対して侮辱的な言葉を浴びせるのは間違っていると思う。
脚本家の味方をするつもりは一切ないけれど、彼女に石を投げていいのは遺族だけだと思う。
悪い奴なら何を言ってもいい、世間から叩かれて然るべきだと思っている人こそいじめっ子気質であることにも気づいて欲しい。
そして何よりも著作者の尊厳を傷つけることは、いじめ云々・非常識というよりも以前にまず違法であるということがもっと知れて欲しい。
名画に無礼な扱いをする活動家も、件のドラマの関係者も法的に罰せられたらいいと思う。